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閑話
しおりを挟む「いやー、やっとゲーム内時間経過速度の調整作業終わったっすね」
「そうだな。お疲れさん」
「肝心のゲームの方は色々投げっぱなしっすけどね」
「ゲームの体裁が保ってあればそれでいい」
「バランスとか投げ捨て過ぎて、ゲームはゲームでもクソゲーだと思うんすけど」
「クソゲーだろうとゲームには変わらんだろ」
「無茶苦茶言ってる気がしますわー」
「相変わらず口が減らないな」
「やっと修羅場から解放されるんすから、口も軽くなりますって。これで後は、リリースの一週間前の正午にお知らせを一斉送信するだけっすね」
「そうだな」
「いやー、この鬼畜文章を読んだら被験者達はどういう反応するんすかね」
「それを記録するのも私達の目的の内だ。集めたデータは目を通しておけよ」
「そういえばそうっすね。ここ数年ずっとゲームの調整してたせいで忘れてたっす」
「昔は私も色々やってたんだぞ。それくらいで文句を言うな」
「先輩何してたんすか?」
「モンスターの名付け」
「え?」
「モンスターの名付けだ。大量にいるモンスターのデザインを見て、ひたすら名前を付けて行く作業だ。微妙に色が違ったり、棘が追加されてるだけだったり、大きさが違うだけだったり、似たモンスター多すぎだ! 使い回しもいい加減にしろ!」
「おお、先輩、落ち着いてください」
「……と、あの時の私は荒れたものだ。私にあの仕事を押し付けてきたあいつはいつか毒殺すると誓っている」
「頑張ってください。でもどうしてそんな仕事があったんすか? 完成直前のゲームだったんすよね?」
「ゲーム会社の社員の一人が腹いせに名前のデータを全て消去していったんだよ。ご丁寧に二度と復元できないようにした上で、紙の媒体も含めて全部な!」
「なるほど。だからこいつ適当な名前だなーみたいなモンスターが沢山いたんすね」
「よし、ちょっと休憩して人体実験でもするか。お前被験者な」
「すみませんした!!」
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