ゲームで第二の人生を!~最強?チート?ユニークスキル無双で【最強の相棒】と一緒にのんびりまったりハチャメチャライフ!?~

俊郎

文字の大きさ
301 / 338
新たな始まり

しおりを挟む

 気付けば、謎の道場みたいな場所にいた。
 床は板張りで、目の前には教官っぽいのがいる。
 ノースリーブの胴着をアレンジしたみたいな防具は、ファンタジー的にはセーフなのか?

「あれ、ルインがいない」

 気付けば、空に向けていたままの掌の上には、何も無い。
 草原にいた時には、俺の相棒であるコインを乗せていた筈なのに。
 もしかして落としたか?

「よく来たな、新米冒険者! これから簡単に説明をしてやるから、よく聞いておけよ!」

 やばい、チュートリアルが始まってしまう。
 お願いしたらなんとかなるだろうか。

「あっ、すみません、ちょっと待ってもらっていいですか?」
「ぬ? まあいいだろう」
「ありがとうございます」

 なんとかなった。
 融通が利くNPCのようだ。

 慌てて足元を探してみるも、見当たらない。
 やばい、どこ行ったんだ。

『――ゼ―、―ノ!』

 教官を避けながら床の上を探していると、頭の中に声が響いてきた。
 これは、ルインの声?

『ゼノ、私なら大丈夫よ』
「ルイン? どこにいるんだ?」
『≪相棒禁止エリア≫? らしくて、あんたがログアウトしてた時と同じ場所にいるわ。心配しなくていいから、ちゃっちゃと済ましちゃいなさい』
「分かった、ありがとう」

 なんだ、突然居なくなったから焦った。
 一瞬、運営に削除されたのかと思ってしまった。
 ああ、良かった。

「お待たせしました」
「うむ。それでは改めて……よく来たな、新米冒険者! これから簡単に説明をしてやるから、よく聞いておけよ!」
「押忍!!」
『うるっさ……』

 待たせてしまったお詫びに、全力で返す。
 ルインの迷惑そうな声が頭に流れ込んでくるが、これくらい許せ。

 こうして俺は、新米冒険者として必要な知識を、教官に教わることとなった。
 ステータスとかシステムとか、メタい用語もあったがそれは仕方がない。
 ゲームなんだからな。
 NPCが突然、AボタンとかBボタンとか言ってくるのに比べれば、まだマシだ。
 
 まずは各ステータスの詳しい効果から。
 六種類に分かれていて、レベルアップ毎にもらえるポイントを振ることで、強くなっていく。

 Str……筋力。近接武器の攻撃力や、所持、装備重量なんかに関与。
 足りないとペナルティとかもあるらしい。

 Vit……体力。最大HPや防御力に関わる。
 一部の状態異常の耐性とかにも影響する。

 Agi……敏捷。素早さとかが上がる。
 攻撃速度や回避にも直結するらしい。

 Dex……器用。命中や生産技能、詠唱速度に補正。
 遠距離武器とかは、この数値で攻撃力があるらしい。

 Int……知力。魔法攻撃力や魔法防御担当。
 詠唱速度にも僅かに補正あり。
 スキルや魔法で消費される、SPという数値の最大値も増加する。

 Luc……幸運。良いことが起こりやすくなる。
 一部の状態異常の耐性にも影響する。

 こんな感じだ。
 うん、この辺りは他のゲームでもよくあるし、そう大きく違ってもいない。
 分かりやすいな。

 次に、俺のステータス画面を開くように言われた。
 初期ステータスはどうなってるかな。

名前:ゼノガルド
種族:人
Lv:1
Str:1
Vit:1
Agi:1
Dex:1
Int:1
Luc:1

職業:ノービス
職業Lv:1

 おー、見事に全部1だ。
 補正とかは特にないのかな。
 と思ったら、ここからボーナスポイントを割り振れるようだ。

 なんと、54ポイントももらえた。
 均等に振ったらオール10になるポイントってことか。
 
 振り方も、特に悩まない。
 公式のページに、ある程度の情報は出てたからな。

 ステータスにも書いてあるように、このゲームには職業ジョブというシステムが存在する。
 剣士とか魔法使いとか、よくあるやつだ。
 転職することで、その職業に応じたスキルを手に入れることが出来る。

 職業ごとに得て不得手があり、必要なステータスも勿論違う。
 俺は魔法職がやりたいから、重要なステータスはIntとDexだ。

 というわけで、俺のステータスはこうなった。

名前:ゼノガルド
種族:人
Lv:1
Str:1
Vit:1
Agi:1
Dex:20(19↑)
Int:36(35↑)
Luc:1

職業:ノービス
職業Lv:1

 IntとDexの二極振り!
 これぞ純粋な魔法使い!
 魔法による高火力と、高速詠唱でやられる前にやる!

 その代わり防御系のステータスが貧弱過ぎるから、殴られたらすぐに死ぬ。
 でもそれは問題ない。
 オンラインゲームなんだし、パーティー狩りがメインの筈だ。
 役割分担をしっかりすれば、死ぬことは無いし火力として活躍出来るだろう。

「ステータスについては以上だ!」
「うおっ」

 教官が宣言すると同時に、派手なファンファーレと共に女神っぽい何かが現れて消えていった。
 どうやら、レベルアップの演出らしい。
 びっくりしたー。

 ボーナスをもらった上に、レベルまで上がるのか。
 流石チュートリアル。
 至れり尽くせりだ。

 1レベル上がると、5ポイントもらえるらしい。
 とりあえず全部Intに振っておくか。
 火力こそパワーだろ!

名前:ゼノガルド
種族:人
Lv:2(1↑)
Str:1
Vit:1
Agi:1
Dex:20
Int:41(5↑)
Luc:1

 よし。
 後は実際に魔法を使ってみて、どうなるかだな。

 次は、スキルの指導だ。
 CPOはスキルの種類も膨大らしいから、楽しみだ。
 とりあえず、分かりやすいシステムであることを祈る。

しおりを挟む
感想 21

あなたにおすすめの小説

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件

さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ! 食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。 侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。 「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」 気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。 いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。 料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!

五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~

よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】 多くの応援、本当にありがとうございます! 職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。 持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。 偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。 「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。 草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。 頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男―― 年齢なんて関係ない。 五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆ 気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。 チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。 第一章 テンプレの異世界転生 第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!? 第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ! 第四章 魔族襲来!?王国を守れ 第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!? 第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~ 第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~ 第八章 クリフ一家と領地改革!? 第九章 魔国へ〜魔族大決戦!? 第十章 自分探しと家族サービス

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~

うみ
ファンタジー
 恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。  いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。  モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。  そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。  モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。  その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。  稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。 『箱を開けるモ』 「餌は待てと言ってるだろうに」  とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。

処理中です...