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346.恋文の重さの小話(恋文の日)
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「晴海はラブレターとかメールとか上手く避けてるよね」
「まァそう。連絡先なるべく教えねえ」
「秘密主義だ」
「つーか効率? 優しさ? いい返事できねーって分かってっから」
「なるほどね」
「貰うだけ貰うほうがやさしーのかもしんねーけど」
「そうだなあ……でも、七十年くらい前のラブレターについての随筆の中にね」
「ななじうねん」
「恋人は捨てられても恋文は捨てられない、人情とは面白いものだ、って話が出てきてね」
「うん」
「もし晴海が何かの弾みで誰かのラブレターを受け取って、そんなふうに手元に置いていたら、僕はやだろうな」
恋人は捨てきれるが、恋文はちよつと捨てきれぬものだ――その文章に一片の真実が存在するとしたら。湊がいやなことはしない、と晴海は真面目に約束をする。
「まァそう。連絡先なるべく教えねえ」
「秘密主義だ」
「つーか効率? 優しさ? いい返事できねーって分かってっから」
「なるほどね」
「貰うだけ貰うほうがやさしーのかもしんねーけど」
「そうだなあ……でも、七十年くらい前のラブレターについての随筆の中にね」
「ななじうねん」
「恋人は捨てられても恋文は捨てられない、人情とは面白いものだ、って話が出てきてね」
「うん」
「もし晴海が何かの弾みで誰かのラブレターを受け取って、そんなふうに手元に置いていたら、僕はやだろうな」
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