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アイドルのあの子との運命の出会いを求めて僕はイオンのフードコートの人通りの多いところのそばのイスに座ってる
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いよいよ入学式だ始業式だ入社式だ新生活のスタートだ。
…というのは俗世間の話。
金や世間体のために動く俗人と僕を一緒にしてもらっては困る。
僕はヒーロー王子なんだ。
少年のような夢のため日々冒険を続けなければならない。
おっと、しかし今日このイオンのフードコートにいるのは夢のためじゃないんだな。
一人の少女の星のように輝く恋心のためさ。
去年の4月、僕はこのイオンのヴィレッジヴァンガード前でご当地アイドルをやってる超美少女のあの子に愛の告白をされた!!
「あ…ヤッホー」
と彼女は手をふった。そして僕に勇気をふりしぼってこう告白してくれた。
「いつもキザなことツイッターとかに書いてるけど、こんな時はしゃべれないタイプか。私があなたのこと知らないんじゃないかとか書いてあったけどそりゃわかるよ。よく無銭イベントには来てるしツイッターのアイコン、自分の顔使ってるじゃん。バイバイ」
これだ!!この言葉だ!!どう考えても告白だろう!!
僕は彼女に声をかけたことがなかった。
ただ街角でやってるライブイベントにちょくちょく顔を出してただけだ。
それだけなのでブログのコメントに、
「おお、僕にとってたどり着くべき恋の星である君よ。君は僕のことを知らないだろうが僕は君という大地に必ず降り立ってみせる」
と書いたが、まさか僕の顔も名前も知ってたとは…!
つまり彼女は僕のことが好きだったのだ!!それだけ僕のことを意識して気にかけていたのだ!!夢見てオナニーするぐらい!!
うーむ、さすがに僕はヒーロー王子だ。
超美少女アイドルのハートまで射止めてしまうとは。
それから1年間、僕は彼女と再び運命の出会いがあることを信じてほぼ毎日、イオンをさまよってるのだ。
恋という名の波に乗って。
次回につづく。
…というのは俗世間の話。
金や世間体のために動く俗人と僕を一緒にしてもらっては困る。
僕はヒーロー王子なんだ。
少年のような夢のため日々冒険を続けなければならない。
おっと、しかし今日このイオンのフードコートにいるのは夢のためじゃないんだな。
一人の少女の星のように輝く恋心のためさ。
去年の4月、僕はこのイオンのヴィレッジヴァンガード前でご当地アイドルをやってる超美少女のあの子に愛の告白をされた!!
「あ…ヤッホー」
と彼女は手をふった。そして僕に勇気をふりしぼってこう告白してくれた。
「いつもキザなことツイッターとかに書いてるけど、こんな時はしゃべれないタイプか。私があなたのこと知らないんじゃないかとか書いてあったけどそりゃわかるよ。よく無銭イベントには来てるしツイッターのアイコン、自分の顔使ってるじゃん。バイバイ」
これだ!!この言葉だ!!どう考えても告白だろう!!
僕は彼女に声をかけたことがなかった。
ただ街角でやってるライブイベントにちょくちょく顔を出してただけだ。
それだけなのでブログのコメントに、
「おお、僕にとってたどり着くべき恋の星である君よ。君は僕のことを知らないだろうが僕は君という大地に必ず降り立ってみせる」
と書いたが、まさか僕の顔も名前も知ってたとは…!
つまり彼女は僕のことが好きだったのだ!!それだけ僕のことを意識して気にかけていたのだ!!夢見てオナニーするぐらい!!
うーむ、さすがに僕はヒーロー王子だ。
超美少女アイドルのハートまで射止めてしまうとは。
それから1年間、僕は彼女と再び運命の出会いがあることを信じてほぼ毎日、イオンをさまよってるのだ。
恋という名の波に乗って。
次回につづく。
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