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誘い道
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僕らが席について間もなく先生が入ってきた。
そして、いつもと同じように覇気のない声であいさつをすると点呼を取り始める。だが、僕の思考はそれどころではなかった。
あの後、能久が小声で僕だけに伝えてきたことがある。
彼は今朝の登校中、誰かに呼ばれた気がして通学路を変えたらしい。
そして、めったに通ることのない通学路でも明らかに分かる違和感。生したブロック塀を持つ家と家の間に道があったそうだ。
さすがに、めったに通らない道とはいえこんなところに道なんて無かったことぐらい覚えていたそうだ。しかも、最近出来たとしてもそれにしてはいやに古ぼけていたらしい。
「笠原ぁ。株掛ぇ。上切ぃ。おい、上切!」
「えっ?あっ、はい」
すっかり返事のことを忘れていた。出席番号が速いだけに返事をしてから思考を巡らせればよかったか。
僕は、自分に呆れつつ中断された思考を元に戻す。
つまりだ、今朝は時間が無くて探索できなかったその道を放課後に調べてみたいとそうのたまったのだ、能久の奴は。
能久の言った今朝の通学路とは、十中八九あの道だろう。
僕は内心確信していた。
もちろん僕は止めたが、好奇心が猫並みの能久はどうしても決行するつもりだ。僕が行かないとしたら一人でも行くつもりである。
彼も、ただならぬ事であることは内心感じているらしく紀糸は巻き込むまいと僕にだけ打ち明けたようだ。僕は巻き込んでもいいのか?
そんな疑問はさておき、正直僕はどうしようかと悩んでいる。
能久のこの無謀な行動は霊による影響のものなのか、それとも単に能久の気まぐれなのか?
いつもの能久の思考からして十分後者が考えられるのが悩ましいところである。
どちらにせよ、能久が彼らに目をつけられてしまったことは確実であろう。絶対に一人では行かせてはいけない。
しかし、口で言ったところでその場ははぐらかされてこっそりと調べに行くに決まっている。
やっぱり、放課後付き合うしかないのか。
まぁ、あの時も実際は壁に浮き上がるだけで何もしてこなかったわけだし。すぐにいなくなったのでそこまで悪い霊でもないのかもしれない。
能久は霊を実際に見たわけではないみたいだしちょっと見て帰れば能久も満足するだろう。
それに、その道が僕の通学路の霊と関係あるとも限らないし、本当に能久の勘違いだけかもしれない。
僕は行くことにした。
もしかしたら、一人では怖くて出来なかったが二人なら何かできるかもしれない。
彼らが成仏したがって助けを求めているなら、解決できるかもしれない。
そんな、淡い希望を持って……。
そして、いつもと同じように覇気のない声であいさつをすると点呼を取り始める。だが、僕の思考はそれどころではなかった。
あの後、能久が小声で僕だけに伝えてきたことがある。
彼は今朝の登校中、誰かに呼ばれた気がして通学路を変えたらしい。
そして、めったに通ることのない通学路でも明らかに分かる違和感。生したブロック塀を持つ家と家の間に道があったそうだ。
さすがに、めったに通らない道とはいえこんなところに道なんて無かったことぐらい覚えていたそうだ。しかも、最近出来たとしてもそれにしてはいやに古ぼけていたらしい。
「笠原ぁ。株掛ぇ。上切ぃ。おい、上切!」
「えっ?あっ、はい」
すっかり返事のことを忘れていた。出席番号が速いだけに返事をしてから思考を巡らせればよかったか。
僕は、自分に呆れつつ中断された思考を元に戻す。
つまりだ、今朝は時間が無くて探索できなかったその道を放課後に調べてみたいとそうのたまったのだ、能久の奴は。
能久の言った今朝の通学路とは、十中八九あの道だろう。
僕は内心確信していた。
もちろん僕は止めたが、好奇心が猫並みの能久はどうしても決行するつもりだ。僕が行かないとしたら一人でも行くつもりである。
彼も、ただならぬ事であることは内心感じているらしく紀糸は巻き込むまいと僕にだけ打ち明けたようだ。僕は巻き込んでもいいのか?
そんな疑問はさておき、正直僕はどうしようかと悩んでいる。
能久のこの無謀な行動は霊による影響のものなのか、それとも単に能久の気まぐれなのか?
いつもの能久の思考からして十分後者が考えられるのが悩ましいところである。
どちらにせよ、能久が彼らに目をつけられてしまったことは確実であろう。絶対に一人では行かせてはいけない。
しかし、口で言ったところでその場ははぐらかされてこっそりと調べに行くに決まっている。
やっぱり、放課後付き合うしかないのか。
まぁ、あの時も実際は壁に浮き上がるだけで何もしてこなかったわけだし。すぐにいなくなったのでそこまで悪い霊でもないのかもしれない。
能久は霊を実際に見たわけではないみたいだしちょっと見て帰れば能久も満足するだろう。
それに、その道が僕の通学路の霊と関係あるとも限らないし、本当に能久の勘違いだけかもしれない。
僕は行くことにした。
もしかしたら、一人では怖くて出来なかったが二人なら何かできるかもしれない。
彼らが成仏したがって助けを求めているなら、解決できるかもしれない。
そんな、淡い希望を持って……。
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