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4 神様のいたずら
まるでその言葉しか知らないかのように、彼は何度も何度も僕に言った。愛してる。愛してる。絶対幸せにする。俺だけのものになって、一生、ずっとここにいて。俺の、俺だけのおにいさん。
最後の言葉だけがわからない。年上を敬うにしては距離が近い。あんなに遠くにいたはずの旦那様は、そうやって急激に距離を詰めてきた。まるで抱きしめ潰すかと思うほどに。
ひどく動揺し、思わず彼の顔を見たが最後だった。まるで口にしている言葉の根拠を見せつけるような熱い視線。これは真実では、と思い込むには十分だった。
僕の肉体で一番弱いところを繰り返し刺激しながら、僕の耳を使って愛の言葉を心に直接挿送しているようだ。
僕はあっけなく心を掴まれて、揺さぶられ、自分がいまどこでどうなっているのかすらわからなくなっていた。衣擦れの音も、灯りの色も、今どれだけ汗をかいているかも。
僕の肉の襞を押し広げてねじ込んだ彼のものは、固さと太さを強く増し、僕の理性の足元を崩そうと躍起になっているようだった。
片手がベッドの端を捉えた。その先は何もないように思えた。今いる白い空間の下に広がる、高さの知れない漆黒の闇。ここから落ちるわけには、とシーツを掴んで耐えてみたが、快感の水位は減るどころかみるみるうちに増してゆく。
息ができなくなる、と思った。後ろに飛び込むしかない。さすれば楽になる。でもおかしいのだ、この崖に留まっているのがひどく気持ちが良い。まだここにいたい。
彼は助けてくれなかった。ほら飛び込め、行け、行きたいんだろ、と身体を突くことをやめなかった。そして限界が来た。僕は恐ろしい高さの崖を背中側から飛び込んだ。
そんな気がしていたが、彼も一緒に僕と虚空へ飛んでくれた。大事に大事に抱えるように、僕を包むように腕を絡ませて。
「…………っ、あっ!! はっ、はぁっ……!!」
「…………おにいさっ……!!」
「…………はぁっ、その、おにいさんて、はぁ、なんなの………あっ、えっ? えっ?」
「おにいさん、好き…………」
「へっ、あれっ、もう!? まってまって、はや、ああ……!! あ~~……っ!!」
「はっ……!! おにいさん、好き……!!」
すごいな脈打ってるのがわかる、すっごい出してる、まだ出てる、と呆けた頭で考えていると、また甘くせつない快感の波が膣から子宮までを麻痺させるように駆け上がり、その展開の早さにまるでついて行けず、声ばかりを上げていた。
脚も腰も痛くてだるいはずなのに、彼を受け入れようと必死になって脚を大きく広げてしまう。僕、こんなんじゃなかったのに。前はもっと冷静だったし、とにかく絶対こんなんじゃなかった。
だらしなく口を開け続けている自覚はあったが、とてもじゃないがやめられない。息が続かない。死んでしまう。彼が僕を見ているのはわかっている。だけど恥ずかしいと感じる余裕もなかったし、その必要性すらそのときは考えなかった。
目の前で稲妻が白く光った。また抱きしめられながら絶頂を迎え、身体の中心が細かく痺れ続ける感覚と、微睡んでいるときのような甘ったるい余韻にふわふわと浸り切っていた。そのときはもう全身が雲に埋まるようで、ひとり近くで肌を密着させてくる彼が可愛く思えて仕方なかった。
相変わらず僕を見てるなあ。目が合うたびに胸が苦しくなる。泣きそうな顔しちゃって。あ、ほんとにちょっと泣いてるじゃん。どうしたどうした。悲しいの。
あ、まだ出してる。この子性欲強いのかなあ。人の上に立つような人は大体そうだっていうけどな。この子は努力をして今がある。今立ってるところに登るための力にきっとなるんだなあ。僕と違って。
「……………う、」
「大丈夫だよ、みんなこうなるから。君はこれまでずっと頑張ったのに、ろくなご褒美にはなんなかったとは思うけど。別に誰と付き合ったっていいんだからね」
「っ…………ちがうっ」
「いいんだよ。僕はほら、経験者だから。泣いたり喚いたりしないよ。絶対面倒なことにはなんないよ……あらら、何か拭くものあったかな」
僕は手近な布をたぐり寄せて彼の涙を拭いてあげた。拭いても拭いても涙が止まらず、参ったなあと思っているとまたぎゅうぎゅうに抱きしめられた。
今は目の前に僕しかいない。すがるものはこれしかないんだろう。よしよし、と言いながら彼の涙が引くのを待っていた。
彼はいつしか静かになり、そのまますうっと眠ってしまった。僕も疲れていたのと、きっと別のことを考えているだろう人の体温を頂戴しながら一緒に眠った。
さて、本格的に僕の身体に飽きて、遠ざけたくなる日はいつ来るだろう。前の夫は半年ほどだったかな。もっと短かったかな。
──────
僕の秘密その二。なぜか神様のいたずらで女性器がついていること。僕は産まれたとき、当然だが女の子だとみんなに思われていた。
姉様にも着せた、母様お気に入りの可愛い服を着せられたり、末っ子特有の猫可愛がりで最新意匠の色々な服を着せられたり。
しかし五歳、六歳、と歳を重ねてゆくごとに些細な疑問が増えてきた。なんだか女の子にしてはやけに筋肉質だ、抱きしめたときの感触が硬い。顔立ちは女の子に見えるのだが、背中の形が違う気がする。
逞しい女の子になるのかなあ、結婚はすんなりといくだろうか。学園の騎士科に入ると言い出したらどうしよう、でもそれはそれでいいかもしれない。魔術師と縁を繋げやすいし。
両親、とくに母は妙な違和感を覚えていたそうなのだが、女の子として扱われる日々は続いていた。
やがて十歳、十一歳になる頃には、どうにも違和感が拭えなくなり、治療魔術師を呼んで改めて診てもらうことにした。難しい顔をした老齢の治療魔術師はこう言った。
「まず最初に申し上げますが、お嬢さ……お坊ちゃまは両性具有ではありません。女性器を持った男性です。私も文献で学んだだけですが、これは先天性でありごく稀に起こることなのです。健康体でいらっしゃいますし、順調に成長されておりますからご安心を。しかし今は勿論そうですが、大きくなられて家を出るときも気をつけて。なぜなら──」
魔力量が一定量を超えると危険があるとされ、本人の意思を無視して検査結果が国に届けられるのが決まりだが、それ以外のことは干渉されない。本人と家族の意思による。
なぜ隠したか。ありがた迷惑なことに、僕が産む子供は九割を超える確率で天才が産まれるという伝説があるから。数がとにかく少ないのでほとんど王都伝説のひとつである。
しかし、伝説級の生き物が確かに過去実在していたこと。僅かだが文献にも残されていること。そして人は誰しも、大小の想像力と好奇心を持ち合わせている。
専門家ですら文献に残されたこと以上のことは何もわからないというのに、それを下地に使い人々は語る。考察という名の妄想話。飛躍に次ぐ飛躍により、原型を留めていない無責任な噂話。
会ってみたい、珍しい、面白そう、と思うだけで終わらせてくれる人ばかりじゃない。自分の力を利用して、手に入れて財に変えようとする者もいる。治療魔術師が警告したのはそのことだ。とにかく誘拐には気をつけろと。
家族は全員戦慄した。ただでさえ末っ子としてみんなで一緒に可愛がってきたこの子が危ない。絶対外に出してはならない。一時期は厳重に保護して育てよう、と全員の意見が一致していた。それは保護という名の軟禁である。
あの子は病弱で、身体の調子が、という言い訳を四方八方にしながら家族と使用人だけの平穏無事な月日を過ごしていたが、それに参加していた父様がある日、真剣な面持ちをして口火を切った。
『マインラートは一番最後に遺される身だ。私たちの死後、あの子はひとりで生きていけるのか。我が家の家系を考えると、あの子が魔術学園に喚ばれることもあるだろう。そうじゃないだろうか』。
この一言である。ありがとう、父様。上の兄姉と僕は十歳以上離れているため、順当にいけば確実に僕だけが遺されるのは十分考えられること。このまま何も知らない世間知らずをただただ大きく育てるわけにはいかないはず。
一旦落ち着いたはずの家族が、また僕の将来のことを考え悶々とした日々を過ごし始めたその矢先、まるで図ったかのように僕にあるひとつの兆候が現れた。
発熱はないが続く悪寒。一定水準を超える魔力量がお前にはある、という印である。
────────────────────
出ました過保護のターン。過干渉ではない。過保護です。
過保護はなんぼあってもいいんですよ、とお思いのお嬢さんはお気に入り追加お願いしまーす!
最後の言葉だけがわからない。年上を敬うにしては距離が近い。あんなに遠くにいたはずの旦那様は、そうやって急激に距離を詰めてきた。まるで抱きしめ潰すかと思うほどに。
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僕の肉体で一番弱いところを繰り返し刺激しながら、僕の耳を使って愛の言葉を心に直接挿送しているようだ。
僕はあっけなく心を掴まれて、揺さぶられ、自分がいまどこでどうなっているのかすらわからなくなっていた。衣擦れの音も、灯りの色も、今どれだけ汗をかいているかも。
僕の肉の襞を押し広げてねじ込んだ彼のものは、固さと太さを強く増し、僕の理性の足元を崩そうと躍起になっているようだった。
片手がベッドの端を捉えた。その先は何もないように思えた。今いる白い空間の下に広がる、高さの知れない漆黒の闇。ここから落ちるわけには、とシーツを掴んで耐えてみたが、快感の水位は減るどころかみるみるうちに増してゆく。
息ができなくなる、と思った。後ろに飛び込むしかない。さすれば楽になる。でもおかしいのだ、この崖に留まっているのがひどく気持ちが良い。まだここにいたい。
彼は助けてくれなかった。ほら飛び込め、行け、行きたいんだろ、と身体を突くことをやめなかった。そして限界が来た。僕は恐ろしい高さの崖を背中側から飛び込んだ。
そんな気がしていたが、彼も一緒に僕と虚空へ飛んでくれた。大事に大事に抱えるように、僕を包むように腕を絡ませて。
「…………っ、あっ!! はっ、はぁっ……!!」
「…………おにいさっ……!!」
「…………はぁっ、その、おにいさんて、はぁ、なんなの………あっ、えっ? えっ?」
「おにいさん、好き…………」
「へっ、あれっ、もう!? まってまって、はや、ああ……!! あ~~……っ!!」
「はっ……!! おにいさん、好き……!!」
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「いいんだよ。僕はほら、経験者だから。泣いたり喚いたりしないよ。絶対面倒なことにはなんないよ……あらら、何か拭くものあったかな」
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この一言である。ありがとう、父様。上の兄姉と僕は十歳以上離れているため、順当にいけば確実に僕だけが遺されるのは十分考えられること。このまま何も知らない世間知らずをただただ大きく育てるわけにはいかないはず。
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