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悪役王子だるまにされてハピエンフラグ……か? 1
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とうとうおれのターンがやってきたようだ。
イリアスが魔石を集め始めて、ヨゥクォーリ公爵家の嫡子という地位を思い出した。忘れんなよ。
その地位がなければ魔石を集めさせるのは難しいからだ。ちょうどいいと公爵から何か仕事を与えられたらしくて、しばらく会えないと挨拶をされた。もちろん濃厚なボディランゲージで。すごかった。潮吹いた。
どこまでいけるのだろうおれのエロ経験値。魔法的なやつはレベル一桁だろうけど、エロに関しては順調に経験値を稼いでカンストそうな勢いだ。
食事の介助が必要だが、排泄は触手君が異次元にもっていっているようで、おれは下の世話がいらない。ありがたいけど、どこまでエロ仕様なボディなのかと思うようん。
たぶんそれもメイドちゃん達には気持ち悪いんだろう。いつまでたっても腫物を触るように接しられているから、用が終わったら部屋から出て行ってもらっている。お互いの心の平穏のためには仕方がない。
ヨゥクォーリ公爵はおれをここに置いていることを王家に報告しているのだろうか。王家はおれを殺したいだろうが、下には妹しかいないから困っていそうだ。妹もみな嫁ぎ先は決まっていたし、どうするんだろう。殺されたくはないが、王にもなりたくない。
どこまでいっても問題は手足に戻る。一般人として生活するには手足の一本ぐらいなくてもいいかもしれないが、全部ないのは珍しいから目立ちすぎる。そもそも一人で生活できない。触手なんて出してたら討伐されそうだ。
「……ふぅ」
「イリアスが恋しいですか、殿下」
「…………?」
ヨゥクォーリ公爵はイリアスが不在になってから毎日おれのところに来る。挨拶だったり世間話だったり、目的はよくわからない。
だるまになってから一番人間扱いしてくれるから、嫌いになれない。目的が王権だとしても、この世界がどうなろうがろどうでもいいおれとしては、エロいことされないだけでポイントが高いんだ。おれを人間扱いするなら傀儡にでもなんでもなってやろうじゃないか。志が地に落ちていると言わないでくれ。生きている以上、痛いのも苦しいのも嫌なことも御免なんだ。
「殿下にはしてほしいことがございます」
「……うん」
「イリアスと結婚してください」
「嫌だ……あっ」
しまった反射的に嫌だと言ってしまった。そもそも男同士で結婚とかありえないはずだ! そんな法律はない!!
「おれは男だ。結婚は無理だ。……おれと……イリアスが……どれだけ愛し合って、いようとも」
後半の台詞を言うのがつらかった。愛し合ってなどいないし、毎晩確かめられていたのは身体の相性だ。
「存じ上げております。殿下はイリアスを利用しようとなさっておいでですね。存分にご利用ください。その代わり、ヨゥクオーリ家にも恩恵を頂きたいのです。法律は変わります。隣国が同性婚を認める法を制定しましたので、わが国もすぐに法が整備されましょう」
隣国……ゲイヴか! あの野郎、余計な真似を!!
王配として権威をふるう方向でヨゥクォーリ公爵は舵を切ろうとしているようだ。そこにおれの意志はない。いや、意志はなくていいけどオナホ扱いが嫌だ。今世も童貞のまま死ぬのは……かなり諦めてきたけど……でもちょっとだけ希望を持ってる。
「イリアスは殿下を深く愛しています。殿下の手足となって粉骨砕身働くことでしょう。わが息子ながらその情の深さには感服しております」
うそつけ。お前、おれと一定距離を保って絶対に近寄らないだろう。絶対に気持ち悪がってる。
「……考えさせてくれ」
「イリアスが戻るのは三日後です。息子もこの話を聞いたら喜ぶことでしょう」
悪い話じゃない。だが、この話を飲んだらおれの人生、イリアスのオナホで終わるんじゃないか……?
イリアスが魔石を集め始めて、ヨゥクォーリ公爵家の嫡子という地位を思い出した。忘れんなよ。
その地位がなければ魔石を集めさせるのは難しいからだ。ちょうどいいと公爵から何か仕事を与えられたらしくて、しばらく会えないと挨拶をされた。もちろん濃厚なボディランゲージで。すごかった。潮吹いた。
どこまでいけるのだろうおれのエロ経験値。魔法的なやつはレベル一桁だろうけど、エロに関しては順調に経験値を稼いでカンストそうな勢いだ。
食事の介助が必要だが、排泄は触手君が異次元にもっていっているようで、おれは下の世話がいらない。ありがたいけど、どこまでエロ仕様なボディなのかと思うようん。
たぶんそれもメイドちゃん達には気持ち悪いんだろう。いつまでたっても腫物を触るように接しられているから、用が終わったら部屋から出て行ってもらっている。お互いの心の平穏のためには仕方がない。
ヨゥクォーリ公爵はおれをここに置いていることを王家に報告しているのだろうか。王家はおれを殺したいだろうが、下には妹しかいないから困っていそうだ。妹もみな嫁ぎ先は決まっていたし、どうするんだろう。殺されたくはないが、王にもなりたくない。
どこまでいっても問題は手足に戻る。一般人として生活するには手足の一本ぐらいなくてもいいかもしれないが、全部ないのは珍しいから目立ちすぎる。そもそも一人で生活できない。触手なんて出してたら討伐されそうだ。
「……ふぅ」
「イリアスが恋しいですか、殿下」
「…………?」
ヨゥクォーリ公爵はイリアスが不在になってから毎日おれのところに来る。挨拶だったり世間話だったり、目的はよくわからない。
だるまになってから一番人間扱いしてくれるから、嫌いになれない。目的が王権だとしても、この世界がどうなろうがろどうでもいいおれとしては、エロいことされないだけでポイントが高いんだ。おれを人間扱いするなら傀儡にでもなんでもなってやろうじゃないか。志が地に落ちていると言わないでくれ。生きている以上、痛いのも苦しいのも嫌なことも御免なんだ。
「殿下にはしてほしいことがございます」
「……うん」
「イリアスと結婚してください」
「嫌だ……あっ」
しまった反射的に嫌だと言ってしまった。そもそも男同士で結婚とかありえないはずだ! そんな法律はない!!
「おれは男だ。結婚は無理だ。……おれと……イリアスが……どれだけ愛し合って、いようとも」
後半の台詞を言うのがつらかった。愛し合ってなどいないし、毎晩確かめられていたのは身体の相性だ。
「存じ上げております。殿下はイリアスを利用しようとなさっておいでですね。存分にご利用ください。その代わり、ヨゥクオーリ家にも恩恵を頂きたいのです。法律は変わります。隣国が同性婚を認める法を制定しましたので、わが国もすぐに法が整備されましょう」
隣国……ゲイヴか! あの野郎、余計な真似を!!
王配として権威をふるう方向でヨゥクォーリ公爵は舵を切ろうとしているようだ。そこにおれの意志はない。いや、意志はなくていいけどオナホ扱いが嫌だ。今世も童貞のまま死ぬのは……かなり諦めてきたけど……でもちょっとだけ希望を持ってる。
「イリアスは殿下を深く愛しています。殿下の手足となって粉骨砕身働くことでしょう。わが息子ながらその情の深さには感服しております」
うそつけ。お前、おれと一定距離を保って絶対に近寄らないだろう。絶対に気持ち悪がってる。
「……考えさせてくれ」
「イリアスが戻るのは三日後です。息子もこの話を聞いたら喜ぶことでしょう」
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