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悪役王子だるまにされたけど手が生えたから脱走することにした 6
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泥のように眠って起きると、後ろに違和感があった。あれだけ酷使されたら当たり前、と思ったら触手が入っていた。中身を食べようとして力尽きているようだ。なんか気持ち悪い。
いちおう生きているようだが、様子がおかしくてぐったりしている。左手でずるっと抜くと、触手が回収しきれなかったカリデュカの精液(?)が少し零れた。
「え、これ、どうなって」
「シンタ! 大丈夫? ごめんなさい、私、シンタに会えない三日間が辛くて」
「あわっ、えっと」
「触手? もしかして私の精液を飲んじゃったの?」
やっぱり精液なんですか。っと、それよりも触手に理解はあるようだ。
「カリデュカの精液になにかあるのか?」
「私、インキュバスと人間のハーフなの。私の精液は他の生物を酩酊状態にさせる作用があるらしいって聞いていたんだけど、本当なのね」
触手をつんつんとつつきながら、さらりととんでもない事実を聞かされてしまう。そういや魔物の血が流れているって……インキュバスかーい! サキュバスじゃないの!?
「人間としての私は女性なんだけど、魔物としての私はインキュバスなの。シンタは私が普通の女性じゃなくてがっかりした?」
もちろん超がっかりした! と言いたいところだけど、悲しい表情のカリデュカにそんなことが言えるはずがない。彼女と過ごした一か月はとても穏やかで楽しかった。普段の彼女は優しくて頼もしい素晴らしい女性だから。
「がっかりなんてしないよ。カリデュカはどんな時も素敵だ」
「ああ、シンタ、嬉しい」
おれの胸に顔を埋めて抱き着いてくるカリデュカは文句なしに可愛い。この角度からだと胸の谷間も見えるし、密着しているから胸の感触も身体に伝わる。
もういっか。
おれ、今までで一番幸せを感じてるし。
「カリデュカ……おれは君と」
言葉が最後まで言えなかった。
外から『討伐隊だ!! 魔女を引き出せ!!』という怒声が聞こえてきたからだ。
いちおう生きているようだが、様子がおかしくてぐったりしている。左手でずるっと抜くと、触手が回収しきれなかったカリデュカの精液(?)が少し零れた。
「え、これ、どうなって」
「シンタ! 大丈夫? ごめんなさい、私、シンタに会えない三日間が辛くて」
「あわっ、えっと」
「触手? もしかして私の精液を飲んじゃったの?」
やっぱり精液なんですか。っと、それよりも触手に理解はあるようだ。
「カリデュカの精液になにかあるのか?」
「私、インキュバスと人間のハーフなの。私の精液は他の生物を酩酊状態にさせる作用があるらしいって聞いていたんだけど、本当なのね」
触手をつんつんとつつきながら、さらりととんでもない事実を聞かされてしまう。そういや魔物の血が流れているって……インキュバスかーい! サキュバスじゃないの!?
「人間としての私は女性なんだけど、魔物としての私はインキュバスなの。シンタは私が普通の女性じゃなくてがっかりした?」
もちろん超がっかりした! と言いたいところだけど、悲しい表情のカリデュカにそんなことが言えるはずがない。彼女と過ごした一か月はとても穏やかで楽しかった。普段の彼女は優しくて頼もしい素晴らしい女性だから。
「がっかりなんてしないよ。カリデュカはどんな時も素敵だ」
「ああ、シンタ、嬉しい」
おれの胸に顔を埋めて抱き着いてくるカリデュカは文句なしに可愛い。この角度からだと胸の谷間も見えるし、密着しているから胸の感触も身体に伝わる。
もういっか。
おれ、今までで一番幸せを感じてるし。
「カリデュカ……おれは君と」
言葉が最後まで言えなかった。
外から『討伐隊だ!! 魔女を引き出せ!!』という怒声が聞こえてきたからだ。
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