異世界でおまけの兄さん自立を目指す

松沢ナツオ

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ハネムーン編

ハネムーン編 エリアス 3 *R18

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 次の日、温泉へ出発した馬車の窓から流れる景色は、ずっと前に王都へ戻る途中でみた記憶の場所とは少し違って見えた。今回の旅には、神兵さん二人も同道してくれる。近衛はラドクルト。ウォーベルト、ルファだ。他の人でもと思ったが、俺の香りに耐性がない奴は却下されてしまった。それ以外にも大勢護衛がいるんだよね。
 俺とティアの行く先は、どうしても大人数になってしまう。ティアは即位前の大事な体だもんなぁ。それでも、やっぱり旅行は楽しくて、あの怖い思いをした泉のことも乗り越えられそうだった。

「帰り道しか覚えてないけど、すごく緑が豊かになってる気がする!!」
「ああ、そうだろう? あの頃は作物の発育も良くなかったからな。——そういえば、薬で眠らされて拉致されたのだったな」
「えっ? ああ、そう。うん。えっと、昔の話だし!」
「——そうだな。今回の旅行で、私が思い出を書きかえれば良いのだ。うん」

 一人でうんうんと頷くティア。
 そうだね。あれは苦しい思い出だけど、楽しい思い出もいっぱい作ろう!

「では、早速塗り替えよう」
「えっ? んっ、んん~!」

 キスで口を塞がれ、舌が歯列をなぞり、ゆっくり進入してくる。

「ん、ふ……や、まだ……早いよ」
「聞かれるのか気になるのか? それとも、馬車を降りた時にいやらしい顔を見られるのが嫌か?」
「だって、恥ずかしいよ」
「私は見せびらかしたいのだがな」
「あっ、ダメ……」

 エッチな手つきで体を弄りながら、クスクス笑うティア。いたずらを叱りたいけど、こんなにリラックスした可愛い顔を見るのは滅多にない。
 だから、つい流されてしまう……

「やぁ、ん」

 いつのまにかブリーチズの紐がほどかれ、ティアの手が中に滑り込んで俺のぺ○スを緩く擦り始めた。

「あっ、ん、おれ、だけ、や……」
「今、可愛がりたい。ダメか?」

 覆い被さり、優しいキスをしながら擦られると、力が抜けて白旗を上げる。

「ん、いい。シて」
「ふふふ……嬉しいよ、ジュンヤ」
「ふぁ、あ、ん。おれも、シたい」

 ティアのモノに手を伸ばし、もどかしい思いでウエストの紐をほどく。

「ん、これ、舐めてもいい?」
「大歓迎だ」

 リンリンリン!

 俺たちが盛り上がって、これから……という時、ベルが鳴って到着を知らされた。

「うそ、どうしよう、コレ」
「まいったな……ジュンヤ、一緒にしよう」
「一緒?」
「ああ。こうして……」

 ティアは、おれのぺ○スと自分のモノをまとめて握り上下し始めた。

「ジュンヤも一緒に……」
「うん」

 ティアは竿を擦っているので、俺は2人の亀頭を包んでそっと上下に動かした。
 2人分の先走りがぬめり、クチュクチュと音を立てる。

(声をかけられる前に、イかないと……!)
 
 いや、もしかしたら、俺たちが出ていくのを待ってるのかも……

「こら、何を考えている?」
「ん、そと、まってる、かと、はっ、は!」
「——そうだな」

 ティアがすっと耳元に口を寄せて来た。

「きっと、私たちが愛し合っていると、気がついて待っている——」
「っ!? あ、や、はずか、し! ——っく!!」
「っくぅ……」

 同時に白濁を吐き出して、ねっとりと熱いしぶきが手にまとわりついていた。

「はぁ、はぁ! はやく、じゅんび、しなきゃ」
「大丈夫だ。彼らは待っているさ」

 ちゅっとおでこにキスをしてくれて、そばにあった布でお互いの精液を拭き取る。それでも漂う淫靡なぬぐいきれない……

(本当は最後までシたかった)

 イッたけど、もう俺の体は奥を穿たれないと満足できない体になっていると実感する。

「さぁ、行こう。ここからは、宿で二人の時間を楽しもう」

 差し出された手を取り馬車を出ると、みんなが頭を下げて出迎えた。心なしか顔が赤く見えるのは気のせいだ!

「わぁ! すごいなっ!!」

 温泉街とまでは言えないが、石造りの宿がドーンと建っていた。

「作りがしっかりした宿は、まだここだけだ。他は木造の建物も多いそうだ」
「そうなんだぁ~。木造も風情があって良いけどな! 日本の温泉旅館は木造だし」
「ほう。趣向の違う建物があっても良いな」

 エントランスはひとつだが、ホテルのように部屋が隣接した形式ではなく、バンガローがいくつもあるスタイルで、渡り廊下から隣室と接しない様に配慮されていた。
 だが、思いのほか内装はすっきりしたデザインだった。急ぎで作ったから、装飾は収益次第でこれから増やしていくつもりらしい。それでも宿泊する部屋にはピパカノ織が使われたり、少しでも非日常を味わえるように工夫がされていた。
 
「屋外で湯に入れるそうだ。行ってみるか?」
「行く!! 露天風呂~!」

 やった~! めちゃくちゃ楽しみ! エッチな気持ちはすっ飛んで、嬉々として風呂場に向かう。全室露天風呂付きだという。なんて贅沢なんだ! でも、オーナーと客室係以外と顔を合わせなかった。これなら絶対に超人気のはずなのにと思い、ある疑問が浮かぶ。

「ティア、もしかして貸し切りなのか?」
「そうだ。他の客には移動してもらった」
「え~? 悪いなぁ」
「全員が満足する謝礼をしたから問題ない」
「何をしたんだ?」
「のぞみはそれぞれ違うものだ」
「確かに」

 つまり、一人ひとりのお願いを全部叶えてあげたんだな。

「民にジュンヤのあられもない姿を見せたくないからな」
「なっ?!」
「クククッ!! ほら、着いたぞ」

 もう~! からかったな!

 ティアは、エッチな言葉に過剰反応する俺を揶揄うのが好きらしい。あまり反応すると喜んじゃうからスルーだ!!
 そう思いながら風呂場に入ると、こぢんまりしたサイズの石造りの湯船で、木製の屋根で日を遮っていた。それでも山の美しい風景はよく見えるし、周りは生垣で囲って目隠しをしてあった。

「わぁぁ~~!! 素敵なところだ!!」
「気に入ったようだな」
「うん! お湯の温度はどれくらいだろう?」

 桶ですくって確認すると、どちらかというとぬる湯だった。でも、のぼせにくくて良いかもな。

(ゆっくり湯を楽しんで、休みながら入るのかな?)

 浴室用の寝椅子もあって、ふと、初めて一緒にお風呂に入った日のことを思い出してしまった。

(初めてティアのを舐めたっけ。三人がかりでいっぱいエッチなことをされて……そうだ。今日はあの日みたいにしてあげよう!!)

 ハネムーンとは言えノープランだった俺は、頑張るティアを労ろうと思った。
 
「ティア、ここに座って。俺が全部洗ってあげる」
「——全部? そのあと、交代しても良いか? 私もジュンヤを洗ってやりたい」
「ん……いいよ」

 寝椅子に悠々と寝転がるティアの中心は、むくりと勃ちあがりかけていた。きっと、エッチな期待をしているんだ——
 俺はゆっくりとお湯をかけてあげて、石鹸を薄絹で泡立てた。それから、ティアの白いすべすべの肌を泡で優しく洗う。
 たったそれだけの行為が、少しずつ性的興奮を引き起こしていく。肩から腕、そして引き締まった胸筋をそっとなぞる。ティアは俺の乳首がいやらしいというけど、ティアの乳首だってピンクでエッチな色をしてると思う。

「ジュンヤ、私も洗ってやる」

 ティアが、俺が泡立てた泡を掬って俺の胸元に擦り付けた。洗う、というには官能的な動きで、俺の体は泡で包まれていく。

「背中も洗ってやるから、こちらへ」
「あっ」

 グイッと引っ張られてティアの体の上に倒れ込んだ。二人の間にある泡がぬるりとして、肌の密着具合をより強く感じた。

「あ、ティア、せなか、はぁっ!」

 腰に回していた手が、するりと背中を撫であげて、体がピクピクと震えた。

「ん、んん~!」

 何度も背中を撫でては、楽しそうにほほ笑むティアに反撃してやろうと思った。泡だらけで密着している胸を合わせたまま、上下にティアの体を擦る。

「くっ……ジュンヤ……仕返しか?」
「ふふっ。違うよ。旦那様の体を洗ってるだけ」

 ぬるっぬるっ……クチュクチュ……
 二人の体の間から、エッチをしているみたいないやらしい音がする。

(これ、興奮する。ティアが気持ちよさそうで可愛い)

「俺も、背中洗ってあげる」

 ティアに体を起こしてもらい、座るティアの足の間に入って体を擦り付け続ける。

「あ、ん、ん」
「はぁ、うまいぞ……ジュンヤ……」
「ティア、きもちいい?」
「ああ、すごく、気持ちい——んっ」

 俺は我慢出来ずにティアにキスしてしまった。本当は、もっと翻弄して我慢出来ないって言わせるつもりだったのに、後ろが疼いて限界だった。ベッドでいっぱいスるつもりだったのに——


「……っ、はぁ、ジュンヤ、もう我慢出来ないのか?」
「出来ない——お願いだから、愛して……」
「ふふふ……のぞみ通りに、たっぷり可愛がってやろう」

 石鹸でヌルヌルの体をティアに押し付けると、さっきよりも硬度を増したぺ○スが足に当たった。

(ああ、何をされるんだろう……)

「体は冷えないか?」
「大丈夫……早くぅ」
「クククッ、今日は素直だな」
「ティア、ここにいる間は、全部忘れていいよ。俺に甘えて?」
「本当にいいんだな?」

 今度こそ明確に俺を狂わせるためにティアの手が体中を弄る。石鹸で滑る指が尻の狭間をすりすりと撫でて、もっと奥までほしくて腰が揺れてしまう。

「あ、んっ……香油、どうしよう」
「それなら、コレを使えば良い」

 石鹸などの隣にある瓶はどうやら香油らしい。どうしてこんなところに? なんて、今どうでも良かった。

「石鹸を流そう。中に入ったら痛めてしまう」
「ん……」

 泡を流しと、ティアが上下を入れ替えて寝椅子に押し倒した。

「馬車の中では足りなかった。思う存分味わいたい」
「あんっ」

 乳首に吸い付いたティアが、片方も同時に嬲りながら吸っては甘噛みを始める。毎日弄られ続けた乳首は、ほんの少しのは刺激だけで快感を拾ってしまうんだ。

「あっ、ん、あぁ」
「いずれ、乳首だけで達する日も来るかもしれないな。それとも、私がここをしつけてやろうか?」
「さすがに、乳首だけは、むりぃ」

 ちろちろと舐めてはきゅうっと吸う……

「いいや。ジュンヤは愛される才能があるから、きっとイける様になる。だが今は……繋がりたい」
「俺も! 馬車で、足りなかった……」
「私もだ。この愛らしい蕾を暴いて、思う様揺さぶりたかった。さぁ、私の物になったジュンヤのいやらしい孔を、良く見せるんだ」
「は、い」

 俺が膝裏に手を入れて足を抱えると、ティア握り大きく広げられた。
 エッチは嫌じゃないけど、こうして明るい中で恥ずかしい場所をマジマジと見られると、羞恥心で逃げ出したくなってしまう。てもさ、ティアはそんな俺を楽しんでるって知ってるから……

「いつ見ても愛らしい蕾だ」
「そんなにじっくり見ないで……」
「私の物を鑑賞して何が悪い? ここから目を背けるなよ?」
「んっ……」

 香油をたらりとそこに垂らし、指が1本埋め込まれていく。
 目を背けるな、とティアは言う。でも、きっとティアは知っている。

 俺が、人目に場所を恥ずかしい格好で晒しながら、いやらしく受け入れるソコを見て興奮してしまうって……わかっているんだ——

 くちゅ、ちゅぷ……

 二本目、三本目を飲み込んで、俺の中を出入りするティアの綺麗な指。

(ああ……この男に縛られて、ぐちゃぐちゃにされたい——)


 どこまでも俺を、激しい欲で縛って——

 
ーーーーー

前戯で終わってしまった! これくらいならR表示なしかなと(当社比)
次はまるっと濃厚エッチ祭りです。
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