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一章

7話 薬草採取クエスト

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冒険者ギルドを出てさっき入ってきた門にまた行くと、さっきの門番がくつろいでいた。どうやらこの時間帯は人が少ない様だ。

「ゼロ、あれさっきの門番さんじゃない?」

指をさして場所を教えてくれる。

「本当だ。」

「お、君たちは、天才魔導師の。」

「やっぱり門番さんでしたか。やめて下さいよその天才魔導師ってやつ。天才は大げさですよ。恥ずかしいんで、やめてくださいね。」

「いやいや、君はCランク魔物を倒したんだよ。しかもその歳で、これを天才と言わずなんというんだ?」

「そうよゼロ、あんな魔法を使うんだからすごいにきまってるじゃない。」

まぁ、アリスの言うことはまだわかるが、門番さんのその歳でって多分今の姿の年齢のことだよな。俺がもう200歳越えのスーパージジイなんてとても言えない。

「そ、そうですか?ありがとうございます。」

ハァ、ため息出ちゃうよほんとに。

「私たちこれから、ギルドの依頼で薬草採取にいくの。」

「ほぅ、と言うことは、ちゃんとギルドで身分証作ったんだな」

「作ったので仮身分証を返しにきました。」

「確かに返してもらった。これで罰金を払わされるせられる心配は無くなったわけだ。」

「ありがとうございます。門番さん。」

「おう、あと俺の名前はバズってんだ。気軽にバズさんって呼んでくれよな。そこの嬢ちゃんもな。」

「嬢ちゃんじゃないわよ。私にもアリスっていう名前があるの。」

「俺はゼロっていいます。よろしくお願いしますバズさん。ところでバズさん薬草がどこにあるかわかりますか?」

「なんだどこにあるかもわからずに行くつもりだったのか?」

「見ればわかるのですが場所がわからず、とりあえずあそこに見える森にでも行こうかなと。」

「薬草があそこの森にあるのは確かだが、事前に情報を集めていくのも冒険者としては当然いる能力だぞ。」

「すみません。教えていただきありがとうございます。」

「いいって、アリス、ゼロ薬草採取頑張れよ。」

「はい。行ってきます。」

「ええ、行ってくるわ。」

身体強化を使い、森まで走ること15分、、、、

「ねぇゼロ」

「なんだアリス」

「本当にここが目的の森なの?」

信じられないといったような顏でこちらを見てくる。

何がそんなに不満なのかは、分からないが是非とも、やめていただきたい。

「場所はちゃんと合ってるぞ。」

「ここなにも面白くないわよ。強そうな魔物の気配とかも一切かんじられないわよ。ここに来る意味あるの?」

さっきあそこの門で私たちこれからギルドの依頼で薬草採取にいくの!っていってたやつのセリフじゃねぇな。

「そりゃ、薬草採取に来ただけだからな。」

「本当に薬草採取に来ただけなの?ゼロの事だから表では、こんなしょぼい依頼を受けて、裏では魔物を狩りまくるとかそういう計画じゃなかったの?」

コイツ普段アホっぽいのにそんな考え方ができたのかよ。結構頭回るのな。やっぱり竜人の姫というだけあって英才教育でも受けてきたのか?

「ん?ゼロが今私をバカにしたような気がしたんだけど。」

「え!そっそんなことあるわけないじゃないかアッハッハー」

やっば!女の勘やば!マジで当たってるんだけど!心眼使ってんじゃねーのってぐらいやばいんですけど!?

「怪しい、まぁいいわ、はやく薬草集めるわよ。」

「は、はい!」

なんで俺敬語使ってんだ?




しばらく森を探索して、アリスが最初に薬草を見つけた。

「ねぇ、薬草ってこれでしょ?」

「ああ、そうだ。そこに集めといてくれ。」

「わかったわ」

???????????
ナンデ、アリス、ヤクソウノコトワカタノ?
俺何も教えてないんだけど。いや、まぁ教えてない俺も悪いんだけど、こいつが姫って事忘れてたから、俺が勝手にこいつが薬草の事知ってることにしてた。姫って世間に疎いとか、そんなんじゃないの?

「なんで、薬草の事わかるの?」

「知らないわよ薬草の事なんて。」

「じゃあ、どうしてこれが薬草って知ってたんだよ?」

「なんかこう、この草からは回復魔法っぽいのを感じるの。」

「どゆこと?もしかして竜人の、その第六感みたいな何かでわかるの?」

「そう、なんでかわからないけど何かでわかるの。」

「そうか、わかっちゃうんだ。」

「そうよ、わかっちゃうのよ。」

俺は、君が何言ってるか全然わっかんないんだけどね!


__________________________________________________________________


「ふぅやっと集め終わったわ。」

お姫様のアリスには、こういう薬草採取などの植物を取るということは、あまりやらず新鮮な事だったらしく、満足そうに腕で額についた汗を拭う。

「お疲れ様アリス。」

「お疲れーゼロ。」

さっきまで昇っていた太陽はもう傾きだしている。

「早く戻らないと日が暮れちゃうな。すぐにギルドに戻るぞ。」

「うん。」


 
身体強化を使いギルドに戻ったありすとぜろは、

メアがゼロ達の成果に驚いている。

「メアさんどうしたんですか?」

「1日で100本集めてくるなんてすごいですね!薬草が生えている森ってとおくには、無いけど、近場でもないって感じなんで、初心者がこのクエストを受けると、みんなせいぜい、40~50本ぐらいで納品するんですよ。」

「そうだったんですか。」

たしかに身体強化魔法が無ければ結構時間がかかる距離だしな。それよも、、、

「どこの誰だか知らないが、あいつスゲェな1日で100本かよ。」

「おいおいしらねぇのか?あいつってC級の魔物を一人で倒したっていう魔法使いだぜ?」

「なに!あの小僧が、なるほどたしかにすごいな。」

すっごい目立ってる!目立ちたくないのに、
確かにね、俺も流石に100本は、多いかなって思っ出たけどね、アリスがポンポンと見つけるのが思ったよりも早くて俺が一番びっくりしてるからね。

ゼロがあれこれ思っているうちにノアが、カウンターの下からお金を取り出す。

「はい、こちらがクエスト達成報酬の小銀貨30枚なので銀貨3枚になります。」

「あ、ハイありがどうございます。」

「やった!ゼロ、お給料よ!」

やっぱり姫として給料なんて、貰っていないんだろう。自分の労働で稼いだお金ださぞ嬉しいだろう。俺も初めて貰った時は、嬉しかったしな。
もしかして給料をもらうために頑張って薬草集めたのかな?
それならクエストに連れてきた甲斐があったっていうものだな。

「よかったなアリス。」














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