ダンジョン経営から始める魔王討伐のすゝめ 追放された転生ダンジョンマスターが影から行う人類救済

斑目 ごたく

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ダンジョン経営の始まり

カイ・リンデンバウムのプレゼンテーション術 2

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「危険すぎる?果たしてそうかな?」
「・・・どういう意味ですか?」

 カイは静かに、二人の懸念を払拭する言葉を告げる。
 このまま二人でクリスを説得してその行動を諌めたかったハロルドは、予想だにしない方向からの横槍に、明らかに機嫌を損ねた表情で彼の事を睨みつけていた。

「そのままの意味さ。あのダンジョンには危険などないと言っているのだよ」
「ダンジョンですよ?それも未調査の・・・危険に決まってる」

 クリスの説得を邪魔されて苛立ちの表情を見せるハロルドに、カイはウインクをしながら思わせぶりな口調でダンジョンの安全性を語る。
 その言葉にハロルドはメガネの位置を直しながら、疑いの表情を強めていた。

(ふふふ・・・疑う気持ちも分かるぞ。しかし、安心してくれ!!あのダンジョンならば、大丈夫なのだ!何故なら俺が徹底して、君達の安全に配慮するからな!!)

 彼らの事を全力で接待する事に決めているカイは、自信を持ってあのダンジョンは安全だと断言する。
 その態度に、アイリスは感心したような表情を見せていた。

「そ、そうなんだ。そんなダンジョンもあるんだ、私知らなかったよ」
「そんな訳ないだろ!貴方も、適当な事を言わないでください!」

 カイの言葉を素直に信じて感心の言葉を漏らすアイリスに、ハロルドはすぐさま否定の言葉を叫ぶ。
 ハロルドの矛先はそんな適当な事を無責任に喋るカイへと向かうが、彼は余裕の態度を崩すことはなかった。

「ふふふ・・・それがあるのだよ。まぁそれについては、実際に行ってみて確かめてくれとしか言えないな」

 ハロルドの詰問にも、カイはアイリスの言葉を肯定する言葉を続ける。
 その振る舞いにハロルドはさらに眉を逆立てて反論しようとするが、それはそれまで黙って状況を見守っていたクリスによって止められていた。

「なぁ、もういいだろハロルド。アイリスも乗り気になってるんだしさ」
「う、うん。私も安全なダンジョンがあるなら、行ってみたいかなって。えへへ・・・」
「アイリス、君まで・・・」

 カイの言葉にやる気になったのか、小さく拳を握ってみせるアイリスの姿に、ハロルドは絶望したように頭を抱えている。
 その姿にもう一息だと意気込むカイは、切り札とも言えるアイテムを取り出していた。
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