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戦いの終わり
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もうどのくらい降りただろうか、、暗くて何も見えない中ずっと降りていくのは気が狂いそうになる。
だんだん進んでいるのかどうかすらわからなくなる時がある。
暗すぎると、上も下も前も後ろもわからなくなりおかしくなりそうだ。
一体どこに繋がっているんだ?本当に僕はこんなことをしている場合なのか?すぐ戻るつもりで来たのに、これじゃ時間を大幅に食っている。
その焦りもあり余計に疲れる。イライラする。
また僕は過ちを犯すのか?失敗するのだろうか?自分の行動でみんなに迷惑をかけるのだろうか?
嫌だ。あんな思いはもうたくさんだ!これ以上にない惨めな思いをしたんだ。絶対なにかの成果を持ち帰らなければ意味がない。
絶対何かあるはずだ!
「イテッ!」
すると何かにぶつかった!頭の先から足の先まで!
なんだ硬い全体的に広がっている。
僕は両手を伸ばして手探りに触ってみる。これは!?
壁だ!!ここに来て行き止まり!?嘘だろ!?本当にもう何もないのか?!無駄足だったのか?!
いやいや、嘘だ!あんなに厳重にロックをかけておいて何もないなんてあり得ないはずだ!そうじゃなきゃ困る!
「おい!嘘だろ!頼むよ!」
僕は思いっきり叩いた!こんな無駄足はない!頼む!こんなに厳重に隠してあるんだから何か重要なものがあるんだろ?なぁ!
「頼むよ、、、」
僕は膝から崩れ落ちる。
すると薄っすら光が差している!
なんだ?光り!?壁に?!
これは壁じゃない!これはドアだ!僕は思いっきりドアに向かって突っ込んだ!
「ドン!ドン!ドン!」
何度も何度も体当たりを繰り返す。薄っすらと差し込む光に向かって!
この先に何か絶対ある!タダでは帰らんぞ!
するとドアは勢いよく開いた!
「はぁ、はぁ、これは!!いや、ここはまさか!?」
目の前に広がったのは巨大なサーバールーム!真ん中にハルシステム全てを司る球体のコアがあった!
「でかい!こんなデカイものだったんだな!」
ローザの話じゃ上の階のどっかって話だったが、場所を移したのか!?情報が漏れている?
まぁなんにしてもここに来られたんだ!僕のやるべきことをやろう!
僕がこの街をこんなにも壊してしまったんだ!その責任を果たさなければならない!いや、果たしたいんだ!
もう昔の自分のように逃げるのはやめる!堂々と胸を張って生きていく!
そう決めたんだ!
にしても電源はどこだ?電源を落とせばハルシステムは止まるはず!そのためにきた!
僕はコアをよく調べてみると赤いスイッチが見つかった!
「よし!これを切ればおしまいだ!」
勢いよく押したもののなんの反応もない。あれ?なんでだ?
「カチ!カチ!カチカチ!」
何度やっても反応がない。どういうことだ?
これってもしかしてハルシステム内部から落とさないと無理かもしれない!
どうしてそうなったかはわからないけど考え得る事は全て試してみよう!
アニマルバスターズでこれで勝てれば、ハルシステムをシャットダウンすることが出来るかもしれない!この混乱を落ち着かせるためにはこれしかない!
守護するアバターが何百、何千、いようが蹴散らす!必ず勝ってみせる!勝たなきゃならない!
そういえば絶対に負けられない戦いなんて漫画とかでよく見るけど、こんな気持ちなのだろうか?
今なら少しでもこの気持ちがわかる!主人公達の気持ちがわかる!読んでる時は熱くなっちゃってなんでと思ってたけど、これは自分を奮い立たせないとダメだ!
プレッシャーが、肩に乗る重圧がものすごい!今までの人生でこれほど緊張したことなんてないだろう。手が!足が!震える!汗が止まらない!心臓の音がやけにうるさく耳に響く!
こんな事なら学生時代スポーツでもやっておけばよかったなぁ。試合の緊張感って奴を知っておくべきだった。こんなにも心臓が高鳴り、手足が震えるものなのだろうか?どうにも落ち着かない。身体が思うように動かない。
僕はメガネを拭き気合を入れる。
「よっしゃぁぁぁああ!やってやる!」
視界をクリアにしてケーブルを繋いだ!
「ゲームスタートだ!」
さぁ!!かかってこい!どんな人数で襲ってこようが構うまい!
頭の中で何回もシュミレートして成功のイメージを作る。しかし僕の意気込みとは裏腹に意表を突かれる。
そこには誰一人の姿も見当たらなかった。
「えっ・・・・・」
僕はこんなに重要な場所なのだから大軍を相手にするものだと思っていた!多人数を想定して、脳内でシュミレートし、勝利の方程式を作り上げて臨んでいた!なのに、、、
「誰もいない!?どういうことだ?!何故いない!!」
僕は何かの罠かと思い、身構えて辺りを見渡す!
それはトラップでもなかった。そいつを見つけた時、不思議にもこの状況に納得してしまった。
広大なフィールドにたった1体立っている姿を見て、何百、何千もいないことに納得してしまったのだ!
ああ、そうか!そりゃそうだよな!お前が来るのが当然だよな!考えてみれば至極当然なのかもしれない!
元凶であり一番のラスボス!
黒いうさぎはこちらを見て笑う!
「キャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッ」
その笑い声が僕の心を強く揺さぶる!
元、僕のアバターのウサギはもう見る影もなかった。
禍々しいオーラを放っている。どうやら僕が使っていた剣士タイプから格闘に変わっている。だとするとステータスも変わっていると見ていいだろう!
なるほど、奴が電源のシステムを吸収したんだろう。つまり奴を倒せば電源は切れる!
まどろっこしい事なし!正々堂々と一対一のガチンコバトル!
「これがファイナルステージだ!なぁに簡単になったさ!てめーをぶっ飛ばせば俺の勝ち!実にシンプルになったよ!」
これが本当に最後の勝負!
僕から一気に近づき最速のスピードで攻め続ける!お互いリーチは違えど近距離戦を得意にするタイプ!そしてお互いスピードとテクニックが得意と見た!
ならば読み合いに勝った方に軍配があがるだろう
僕は右から腹に向けて剣を払う!
ウサギは思いっきりしゃがみこみ僕の剣を躱す!
僕は剣を振るった勢いに乗りそのまま回し蹴りをウサギの顔面に当てる!
「よし!出だしは順調だ!」
さらにそこから三連突きを頭、胴、脚にヒットさせることができた!
この勢いを殺さない!僕は猛攻を仕掛ける!ウサギはガードしながら僕の隙を伺っているようであった。「だが、ガードしても少しずつダメージは蓄積されていくぞ!」
僕のアバターは相手にたくさんのダメージを与えなければ場外に吹き飛ばすことは不可能!攻撃が軽いので早いうちに多く貯めさせてもらう!
このまま押し切れるなら押し切ってしまおう!
「ここダァ!」
僕が左から振り上げた剣をカードではなく拳で受け流した。
「くそっ!もう僕の動きを見切り始めてきた!」
僕の剣を捌きながら顔面にパンチを打ってきた!
僕は寸での所でかわす事が出来た!
しかしその隙も逃さない!ウサギはそこから回し蹴りを腹に当てる。
怯んだところにラリアットをかます!
僕の態勢が悪くなったところを見逃さず距離を詰めて蹴り上げる!
「まずい!空中に上げられた!」
ウサギの高い跳躍力を活かし僕の真上に来る。
体を回転させながら踵落としが僕に決まる。
思った以上に強い。奴はNPC。コンピューターが操っている。しかしバグ技もなければチートもない!正規のルールで戦っている!つまり技術が僕より上であること。
先制で押仕切るつもりだったがいつのまにかこちらが防戦一方になっていた!ウサギの攻撃をかわすのでやっとである!
クッソ!どうにかしなければ!このまま押し切られてしまう!何か!何かないか!?
とりあえず距離をとって遠距離から攻める!
剣士タイプだから遠距離なんて攻撃できないだろうと思ったそこの君!ひとつだけあるんだよ!剣士タイプ唯一の技がな!
僕ば一気にウサギから距離を取り、構える!
「斬波!」
切っ先から斬撃が飛んでいく!これが剣士タイプの唯一の遠距離技!これで少しづつダメージを与えてこちらのペースに乗せていく!
ウサギは拳を構えて飛んでくる斬撃をパンチや蹴りで弾いていく!
クッソ!あのクソウサギ!斬撃を弾くなんて、斬撃が当たる瞬間ちょうどに攻撃をジャストで当てないと出来ない芸当だぞ!
さらに飛ばした斬撃をこちらにはじき返してきた!
僕は受け切れずモロに食らってしまう。
「ぐぁぁ!」
ダメだ、このままだと勝てない!こうも一方的にやられるとは!
一気に不安が押し寄せてくる。これは負けられない戦い。これに負ければ街を救うことが出来ない!この混乱を止めることが出来なくなる!
どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!
焦りが止まらない!汗が止まらない!手が震える!
今まで生きてきた上で味わったことのないプレッシャーが押し寄せてくる。
「ウエッ!気持ち悪い」
吐き気も出てくる。
勝たないとやばい!
やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!
ウサギは攻撃をやめてこちらを見ながら不気味に笑う!
「ギャッギャッギャッギャッ」
明らかに挑発している。自分が優勢であることもわかっている!
クソォォォオオ!
完全に舐めてやがる!僕の焦りがきっと伝わっているのだろうか?
すると突然、上から大きな音が鳴った!少し地鳴りも起きている。一体何が起きている?
いや、きっと闘っているんだ!ジャックは敵と闘って街を救おうとしている!
ジャックは一緒に戦おうと言ってくれた!お前に任せると信じてくれた!だったらそれに答えろよ!口で言うだけなら簡単だ!誰にだってできる!行動してこそ真実だろう!
僕ば深呼吸して息をを整える!
「よし!仕切り直しだ!」
ウサギが距離を詰めて猛攻を仕掛ける!鋭いパンチを打ち、僕のガードを崩してくる。
ガードじゃ格闘タイプと分が悪い!ガードしていても意味がない。先延ばしに過ぎない。いずれやられてしまう。躱せ!よく相手の動きをみろ!
右にジャブ!回し蹴り!顔面ストレート!踵落とし!
僕ば寸での所で全て躱す!
ここだ!この踵落としの隙を突くしかない!ここに大技の回転斬りを打ち込む!
もう一度踵落としが落としやすいシチュレーションを作ろう。
僕は左から大振りで振り抜く!
ウサギはジャンプし僕の頭上に!
ここだ!ここに落とせ!こい!こい!こい!こい!
ウサギは右足を上げ落としにかかる!
きたぁぁぁぁあ!これしかない!
ここで決める!決めてみせる!これで勝つ!ここに回転斬りをぶち込んでやるぅぅぅ!
ほぼ勝利を確信し決めにかかったその時、ふと僕は以前の記憶を思い出す!
あれ?なんかこんなシチュレーション前にも見たことがあるような・・・
前もこんなんで負けた気がする。あれ確か・・・・
僕は技が当たる直前にキャンセルする!やはりウサギはカウンターの構えをしていた。
僕のキャンセルに驚いた様子だった。その隙に掴み技を放ち上空へ打ち上げる!
空中に浮き上がったところを三段突きを決めた!
「よっしゃぁぁあ!」
ここで最期の縦回転斬りを決めるしかない!このチャンスを逃したらもう勝利は有り得ない!
回転斬りはボタンの連打の数だけ回転数が上がり威力がます!
剣を振りかぶり一気に振り下ろす!ウサギはガードを決めるが僕は回転スピードを上げて一気に押し込む!
「ウォォォォオオアアアァァア!」
激しい火花が飛び交う!
「ウォォォォオオオオオオオオオオオオオ!」
カードは弾けて連続ヒットしていく!このまま場外まで吹き飛ばす!ありったけの力を込めて連打する!
「ウァァァァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァア!」
ウサギは遂に場外へ吹っ飛んでいき機能を停止した!
フィールドは崩壊していきハルシステムの全機能が停止ていく!
「やった、、やった!勝った!勝ったんだ!僕が勝ったんだぁぁ!」
ヤッホォォォオイィィイ!
勝った!勝った!僕が!僕が!遂に倒した!これで!これで!街を守った!ジャックと約束を守れた!こんな僕でも何かを成し遂げることができた!
僕は自然と涙を流していた。額から頬を涙が伝う。
感動のあまりに泣くなんて、はじめての事かもしれない。こんなに真剣に何かに対して行動をしたのも始めてた!
「うぅ、うぅぅぅぅう、うっうぅ」
涙が止まらない。こんなに嬉しい気持ちになれるなんて!幸せな気持ちになれるなんて!
すると、ズゥゥンと上から大きな音がする!パラァパラァと瓦礫が落ちてくる!
「ん?」
え?もしかしてここも崩れそう?ウソでしょ!ウソでしょ!ここまできて最後は生き埋めなんて嫌なんだけドォォ!
ハッピーエンドの流れじゃん!まさかのバットエンドルートですかぁ!嘘でしょ!そりゃないぜ!神様よぉ!
部屋の中央から大きな瓦礫が崩れて何かが一緒に落ちてきた!
「なんだ!?何が落ちてきた!?」
それは大きな体をしたスキンヘッドで髭面の男だった!左腕が銀色に光る大きな義手をしている。血だらけになりながらも悠然と立ち上がり辺りを見渡す!
「ん?貴様!!ここで何をしている!!」
あの巨体!あの腕!きっとそうだ!間違いなくそうだ!あいつがクマだ!傭兵会社のトップ!この事件の主犯だ!
「まさか・・・貴様がやったのか!ハルシステムを・・」
やばい!完全に目をつけられた!ジャックは何してるんだ!何処にいる!こんなバケモン俺じゃ一瞬で殺されちまうよぉ~!
大男の足元を見てみるとそこには血まみれに倒れているジャックがいた。
ジャック!ジャック!嘘だろ!死んでないよなぁ!死なないでくれ!
「おい!元に戻せ!ハルシステムを元に戻せ!」
大男は鋭い眼光で僕をにらみドスの効いた低い声で唸る。
体中が震える!全身に悪寒が走る!これはさっき感じたプレッシャーとは違う震えだ!これは恐怖!圧倒的に強者に突きつけられた死への圧力!自分が捕食される側だと認識される。
でも僕は言う!はっきりと!
「そいつは無理な相談だ!もう元に戻らない!ザマァみろ!」
「ふん!やはりこいつの仲間だな、、口先だけは一丁前に物を言う!腹立たしい限りだ!その細い腕で俺に勝つつもりか?」
一歩一歩近づいてくる!どうする!ジャックを連れて逃げなきゃ!攻撃をかわして!すぐジャックのところに向かう!でもどこから逃げればいい!?考えてる余裕はない!動け!
一瞬、何が起こったかもわからない!急に腹部がとてつもなく激痛を襲う。どうやら僕は思いっきり蹴られたようだ。
「アガァァァア!グフェェエ!」
イッテェェェェェェェェエ!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!今まで受けたことがない激痛!
なかなか起き上がれない。蹲ったまんま悶える。しかし一歩一歩足音が聞こえる。
僕は首を掴まれ持ち上げられる。
「最期の命令だ!直せ!元に戻せ!そうすれば命は助けてやろう!」
「言ったろぉ、だがら、ザマァみやがれって・・」
「そうか、ならば死ね!」
パン!と音が弾けて気がつけば僕ば地面に尻餅をついていた!
「ちくしょ~、ビックリさせやがって・・」
僕は泣きながら言う。
後ろからジャックが大男の右肩を撃ち抜いていた。
「グゥゥ!死に損ないガァ!」
フラフラになりながらもジャックは不敵に笑う!
「誰が参ったって言ったよぉ、他に手ェ出すのはいけんのぉ。」
「すぐ消してやる!もうお前の顔を見るのはこりごりだよ!」
大男は飛びかかり左腕を大きくあげ振り降ろそうとする!
パチンとジャックが指を鳴らすと大男の左腕から植物の蔦が絡まりだす!
ギィィィと左腕から音が鳴り出し動きが止まる!
「なんだこれは!?一体どこから!?」
「何も無心でお前さんの左腕を撃っていたわけではないわい!全てはこの時のためじゃ!」
「まさか!?銃弾を関節に!?」
「銀狐流!月の型!」
「火縄斬り!!!!!」
ジャックが大男を一太刀で斬り伏せる!大男は血を吹き出して倒れていった!
「ジャック~~!ジャック~~!やったよぉ~!俺たちやったんだよぉ~!勝ったんだよぉ~!」
「ああ、お主もよぉ~やった!止めたんじゃな!ようやった!」
僕たちはボロボロの体でお互いに讃えながらいつのまにか気を失ってしまった。
こうして僕たちの戦いは幕を閉じた!
だんだん進んでいるのかどうかすらわからなくなる時がある。
暗すぎると、上も下も前も後ろもわからなくなりおかしくなりそうだ。
一体どこに繋がっているんだ?本当に僕はこんなことをしている場合なのか?すぐ戻るつもりで来たのに、これじゃ時間を大幅に食っている。
その焦りもあり余計に疲れる。イライラする。
また僕は過ちを犯すのか?失敗するのだろうか?自分の行動でみんなに迷惑をかけるのだろうか?
嫌だ。あんな思いはもうたくさんだ!これ以上にない惨めな思いをしたんだ。絶対なにかの成果を持ち帰らなければ意味がない。
絶対何かあるはずだ!
「イテッ!」
すると何かにぶつかった!頭の先から足の先まで!
なんだ硬い全体的に広がっている。
僕は両手を伸ばして手探りに触ってみる。これは!?
壁だ!!ここに来て行き止まり!?嘘だろ!?本当にもう何もないのか?!無駄足だったのか?!
いやいや、嘘だ!あんなに厳重にロックをかけておいて何もないなんてあり得ないはずだ!そうじゃなきゃ困る!
「おい!嘘だろ!頼むよ!」
僕は思いっきり叩いた!こんな無駄足はない!頼む!こんなに厳重に隠してあるんだから何か重要なものがあるんだろ?なぁ!
「頼むよ、、、」
僕は膝から崩れ落ちる。
すると薄っすら光が差している!
なんだ?光り!?壁に?!
これは壁じゃない!これはドアだ!僕は思いっきりドアに向かって突っ込んだ!
「ドン!ドン!ドン!」
何度も何度も体当たりを繰り返す。薄っすらと差し込む光に向かって!
この先に何か絶対ある!タダでは帰らんぞ!
するとドアは勢いよく開いた!
「はぁ、はぁ、これは!!いや、ここはまさか!?」
目の前に広がったのは巨大なサーバールーム!真ん中にハルシステム全てを司る球体のコアがあった!
「でかい!こんなデカイものだったんだな!」
ローザの話じゃ上の階のどっかって話だったが、場所を移したのか!?情報が漏れている?
まぁなんにしてもここに来られたんだ!僕のやるべきことをやろう!
僕がこの街をこんなにも壊してしまったんだ!その責任を果たさなければならない!いや、果たしたいんだ!
もう昔の自分のように逃げるのはやめる!堂々と胸を張って生きていく!
そう決めたんだ!
にしても電源はどこだ?電源を落とせばハルシステムは止まるはず!そのためにきた!
僕はコアをよく調べてみると赤いスイッチが見つかった!
「よし!これを切ればおしまいだ!」
勢いよく押したもののなんの反応もない。あれ?なんでだ?
「カチ!カチ!カチカチ!」
何度やっても反応がない。どういうことだ?
これってもしかしてハルシステム内部から落とさないと無理かもしれない!
どうしてそうなったかはわからないけど考え得る事は全て試してみよう!
アニマルバスターズでこれで勝てれば、ハルシステムをシャットダウンすることが出来るかもしれない!この混乱を落ち着かせるためにはこれしかない!
守護するアバターが何百、何千、いようが蹴散らす!必ず勝ってみせる!勝たなきゃならない!
そういえば絶対に負けられない戦いなんて漫画とかでよく見るけど、こんな気持ちなのだろうか?
今なら少しでもこの気持ちがわかる!主人公達の気持ちがわかる!読んでる時は熱くなっちゃってなんでと思ってたけど、これは自分を奮い立たせないとダメだ!
プレッシャーが、肩に乗る重圧がものすごい!今までの人生でこれほど緊張したことなんてないだろう。手が!足が!震える!汗が止まらない!心臓の音がやけにうるさく耳に響く!
こんな事なら学生時代スポーツでもやっておけばよかったなぁ。試合の緊張感って奴を知っておくべきだった。こんなにも心臓が高鳴り、手足が震えるものなのだろうか?どうにも落ち着かない。身体が思うように動かない。
僕はメガネを拭き気合を入れる。
「よっしゃぁぁぁああ!やってやる!」
視界をクリアにしてケーブルを繋いだ!
「ゲームスタートだ!」
さぁ!!かかってこい!どんな人数で襲ってこようが構うまい!
頭の中で何回もシュミレートして成功のイメージを作る。しかし僕の意気込みとは裏腹に意表を突かれる。
そこには誰一人の姿も見当たらなかった。
「えっ・・・・・」
僕はこんなに重要な場所なのだから大軍を相手にするものだと思っていた!多人数を想定して、脳内でシュミレートし、勝利の方程式を作り上げて臨んでいた!なのに、、、
「誰もいない!?どういうことだ?!何故いない!!」
僕は何かの罠かと思い、身構えて辺りを見渡す!
それはトラップでもなかった。そいつを見つけた時、不思議にもこの状況に納得してしまった。
広大なフィールドにたった1体立っている姿を見て、何百、何千もいないことに納得してしまったのだ!
ああ、そうか!そりゃそうだよな!お前が来るのが当然だよな!考えてみれば至極当然なのかもしれない!
元凶であり一番のラスボス!
黒いうさぎはこちらを見て笑う!
「キャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッ」
その笑い声が僕の心を強く揺さぶる!
元、僕のアバターのウサギはもう見る影もなかった。
禍々しいオーラを放っている。どうやら僕が使っていた剣士タイプから格闘に変わっている。だとするとステータスも変わっていると見ていいだろう!
なるほど、奴が電源のシステムを吸収したんだろう。つまり奴を倒せば電源は切れる!
まどろっこしい事なし!正々堂々と一対一のガチンコバトル!
「これがファイナルステージだ!なぁに簡単になったさ!てめーをぶっ飛ばせば俺の勝ち!実にシンプルになったよ!」
これが本当に最後の勝負!
僕から一気に近づき最速のスピードで攻め続ける!お互いリーチは違えど近距離戦を得意にするタイプ!そしてお互いスピードとテクニックが得意と見た!
ならば読み合いに勝った方に軍配があがるだろう
僕は右から腹に向けて剣を払う!
ウサギは思いっきりしゃがみこみ僕の剣を躱す!
僕は剣を振るった勢いに乗りそのまま回し蹴りをウサギの顔面に当てる!
「よし!出だしは順調だ!」
さらにそこから三連突きを頭、胴、脚にヒットさせることができた!
この勢いを殺さない!僕は猛攻を仕掛ける!ウサギはガードしながら僕の隙を伺っているようであった。「だが、ガードしても少しずつダメージは蓄積されていくぞ!」
僕のアバターは相手にたくさんのダメージを与えなければ場外に吹き飛ばすことは不可能!攻撃が軽いので早いうちに多く貯めさせてもらう!
このまま押し切れるなら押し切ってしまおう!
「ここダァ!」
僕が左から振り上げた剣をカードではなく拳で受け流した。
「くそっ!もう僕の動きを見切り始めてきた!」
僕の剣を捌きながら顔面にパンチを打ってきた!
僕は寸での所でかわす事が出来た!
しかしその隙も逃さない!ウサギはそこから回し蹴りを腹に当てる。
怯んだところにラリアットをかます!
僕の態勢が悪くなったところを見逃さず距離を詰めて蹴り上げる!
「まずい!空中に上げられた!」
ウサギの高い跳躍力を活かし僕の真上に来る。
体を回転させながら踵落としが僕に決まる。
思った以上に強い。奴はNPC。コンピューターが操っている。しかしバグ技もなければチートもない!正規のルールで戦っている!つまり技術が僕より上であること。
先制で押仕切るつもりだったがいつのまにかこちらが防戦一方になっていた!ウサギの攻撃をかわすのでやっとである!
クッソ!どうにかしなければ!このまま押し切られてしまう!何か!何かないか!?
とりあえず距離をとって遠距離から攻める!
剣士タイプだから遠距離なんて攻撃できないだろうと思ったそこの君!ひとつだけあるんだよ!剣士タイプ唯一の技がな!
僕ば一気にウサギから距離を取り、構える!
「斬波!」
切っ先から斬撃が飛んでいく!これが剣士タイプの唯一の遠距離技!これで少しづつダメージを与えてこちらのペースに乗せていく!
ウサギは拳を構えて飛んでくる斬撃をパンチや蹴りで弾いていく!
クッソ!あのクソウサギ!斬撃を弾くなんて、斬撃が当たる瞬間ちょうどに攻撃をジャストで当てないと出来ない芸当だぞ!
さらに飛ばした斬撃をこちらにはじき返してきた!
僕は受け切れずモロに食らってしまう。
「ぐぁぁ!」
ダメだ、このままだと勝てない!こうも一方的にやられるとは!
一気に不安が押し寄せてくる。これは負けられない戦い。これに負ければ街を救うことが出来ない!この混乱を止めることが出来なくなる!
どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!
焦りが止まらない!汗が止まらない!手が震える!
今まで生きてきた上で味わったことのないプレッシャーが押し寄せてくる。
「ウエッ!気持ち悪い」
吐き気も出てくる。
勝たないとやばい!
やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!やばい!
ウサギは攻撃をやめてこちらを見ながら不気味に笑う!
「ギャッギャッギャッギャッ」
明らかに挑発している。自分が優勢であることもわかっている!
クソォォォオオ!
完全に舐めてやがる!僕の焦りがきっと伝わっているのだろうか?
すると突然、上から大きな音が鳴った!少し地鳴りも起きている。一体何が起きている?
いや、きっと闘っているんだ!ジャックは敵と闘って街を救おうとしている!
ジャックは一緒に戦おうと言ってくれた!お前に任せると信じてくれた!だったらそれに答えろよ!口で言うだけなら簡単だ!誰にだってできる!行動してこそ真実だろう!
僕ば深呼吸して息をを整える!
「よし!仕切り直しだ!」
ウサギが距離を詰めて猛攻を仕掛ける!鋭いパンチを打ち、僕のガードを崩してくる。
ガードじゃ格闘タイプと分が悪い!ガードしていても意味がない。先延ばしに過ぎない。いずれやられてしまう。躱せ!よく相手の動きをみろ!
右にジャブ!回し蹴り!顔面ストレート!踵落とし!
僕ば寸での所で全て躱す!
ここだ!この踵落としの隙を突くしかない!ここに大技の回転斬りを打ち込む!
もう一度踵落としが落としやすいシチュレーションを作ろう。
僕は左から大振りで振り抜く!
ウサギはジャンプし僕の頭上に!
ここだ!ここに落とせ!こい!こい!こい!こい!
ウサギは右足を上げ落としにかかる!
きたぁぁぁぁあ!これしかない!
ここで決める!決めてみせる!これで勝つ!ここに回転斬りをぶち込んでやるぅぅぅ!
ほぼ勝利を確信し決めにかかったその時、ふと僕は以前の記憶を思い出す!
あれ?なんかこんなシチュレーション前にも見たことがあるような・・・
前もこんなんで負けた気がする。あれ確か・・・・
僕は技が当たる直前にキャンセルする!やはりウサギはカウンターの構えをしていた。
僕のキャンセルに驚いた様子だった。その隙に掴み技を放ち上空へ打ち上げる!
空中に浮き上がったところを三段突きを決めた!
「よっしゃぁぁあ!」
ここで最期の縦回転斬りを決めるしかない!このチャンスを逃したらもう勝利は有り得ない!
回転斬りはボタンの連打の数だけ回転数が上がり威力がます!
剣を振りかぶり一気に振り下ろす!ウサギはガードを決めるが僕は回転スピードを上げて一気に押し込む!
「ウォォォォオオアアアァァア!」
激しい火花が飛び交う!
「ウォォォォオオオオオオオオオオオオオ!」
カードは弾けて連続ヒットしていく!このまま場外まで吹き飛ばす!ありったけの力を込めて連打する!
「ウァァァァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァアァァア!」
ウサギは遂に場外へ吹っ飛んでいき機能を停止した!
フィールドは崩壊していきハルシステムの全機能が停止ていく!
「やった、、やった!勝った!勝ったんだ!僕が勝ったんだぁぁ!」
ヤッホォォォオイィィイ!
勝った!勝った!僕が!僕が!遂に倒した!これで!これで!街を守った!ジャックと約束を守れた!こんな僕でも何かを成し遂げることができた!
僕は自然と涙を流していた。額から頬を涙が伝う。
感動のあまりに泣くなんて、はじめての事かもしれない。こんなに真剣に何かに対して行動をしたのも始めてた!
「うぅ、うぅぅぅぅう、うっうぅ」
涙が止まらない。こんなに嬉しい気持ちになれるなんて!幸せな気持ちになれるなんて!
すると、ズゥゥンと上から大きな音がする!パラァパラァと瓦礫が落ちてくる!
「ん?」
え?もしかしてここも崩れそう?ウソでしょ!ウソでしょ!ここまできて最後は生き埋めなんて嫌なんだけドォォ!
ハッピーエンドの流れじゃん!まさかのバットエンドルートですかぁ!嘘でしょ!そりゃないぜ!神様よぉ!
部屋の中央から大きな瓦礫が崩れて何かが一緒に落ちてきた!
「なんだ!?何が落ちてきた!?」
それは大きな体をしたスキンヘッドで髭面の男だった!左腕が銀色に光る大きな義手をしている。血だらけになりながらも悠然と立ち上がり辺りを見渡す!
「ん?貴様!!ここで何をしている!!」
あの巨体!あの腕!きっとそうだ!間違いなくそうだ!あいつがクマだ!傭兵会社のトップ!この事件の主犯だ!
「まさか・・・貴様がやったのか!ハルシステムを・・」
やばい!完全に目をつけられた!ジャックは何してるんだ!何処にいる!こんなバケモン俺じゃ一瞬で殺されちまうよぉ~!
大男の足元を見てみるとそこには血まみれに倒れているジャックがいた。
ジャック!ジャック!嘘だろ!死んでないよなぁ!死なないでくれ!
「おい!元に戻せ!ハルシステムを元に戻せ!」
大男は鋭い眼光で僕をにらみドスの効いた低い声で唸る。
体中が震える!全身に悪寒が走る!これはさっき感じたプレッシャーとは違う震えだ!これは恐怖!圧倒的に強者に突きつけられた死への圧力!自分が捕食される側だと認識される。
でも僕は言う!はっきりと!
「そいつは無理な相談だ!もう元に戻らない!ザマァみろ!」
「ふん!やはりこいつの仲間だな、、口先だけは一丁前に物を言う!腹立たしい限りだ!その細い腕で俺に勝つつもりか?」
一歩一歩近づいてくる!どうする!ジャックを連れて逃げなきゃ!攻撃をかわして!すぐジャックのところに向かう!でもどこから逃げればいい!?考えてる余裕はない!動け!
一瞬、何が起こったかもわからない!急に腹部がとてつもなく激痛を襲う。どうやら僕は思いっきり蹴られたようだ。
「アガァァァア!グフェェエ!」
イッテェェェェェェェェエ!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!今まで受けたことがない激痛!
なかなか起き上がれない。蹲ったまんま悶える。しかし一歩一歩足音が聞こえる。
僕は首を掴まれ持ち上げられる。
「最期の命令だ!直せ!元に戻せ!そうすれば命は助けてやろう!」
「言ったろぉ、だがら、ザマァみやがれって・・」
「そうか、ならば死ね!」
パン!と音が弾けて気がつけば僕ば地面に尻餅をついていた!
「ちくしょ~、ビックリさせやがって・・」
僕は泣きながら言う。
後ろからジャックが大男の右肩を撃ち抜いていた。
「グゥゥ!死に損ないガァ!」
フラフラになりながらもジャックは不敵に笑う!
「誰が参ったって言ったよぉ、他に手ェ出すのはいけんのぉ。」
「すぐ消してやる!もうお前の顔を見るのはこりごりだよ!」
大男は飛びかかり左腕を大きくあげ振り降ろそうとする!
パチンとジャックが指を鳴らすと大男の左腕から植物の蔦が絡まりだす!
ギィィィと左腕から音が鳴り出し動きが止まる!
「なんだこれは!?一体どこから!?」
「何も無心でお前さんの左腕を撃っていたわけではないわい!全てはこの時のためじゃ!」
「まさか!?銃弾を関節に!?」
「銀狐流!月の型!」
「火縄斬り!!!!!」
ジャックが大男を一太刀で斬り伏せる!大男は血を吹き出して倒れていった!
「ジャック~~!ジャック~~!やったよぉ~!俺たちやったんだよぉ~!勝ったんだよぉ~!」
「ああ、お主もよぉ~やった!止めたんじゃな!ようやった!」
僕たちはボロボロの体でお互いに讃えながらいつのまにか気を失ってしまった。
こうして僕たちの戦いは幕を閉じた!
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