大人になっても断れない私

Hunt損なった人からの連絡

躊躇

しかし、瑠奈ちゃんに連絡するのを躊躇した。何故なら、瑠奈ちゃんはすごい恋愛体質で、恋人とは毎日電話したい！できないと不安という子だった。瑠奈ちゃんに、よく誘われて、ご飯に行く機会が多々あったが、その度に、マッチングアプリで男性と知り合いよく出かけている話を聞かされた。

「2ヶ月前にアプリで知り合った、～に住んでる○歳上の人と今お付き合いしてるんだけど、毎日電話してるのに、、、ここ2、３日、彼氏と連絡取れなくて、、、。未来ちゃんと似た性格の人なんだけど、未来ちゃんならどうする、、、？」

と毎回のようにご飯に行く度に聞かれて、

私はその人のことを知らないし、例えその人を知っていたとしても、その人ではないのだから、分かるわけないじゃん！

と思うのだが、毎回傷心気味の表情なのでそんな事は言えなくなってしまって、

「うーん、、、。私は、よく分からないけど、、、、ちょっと距離を置いてみるのもいいのかもしれないね。」

と優しい表情の仮面を毎回被って言うことにしている。あんまり、瑠奈ちゃんカップルの話を聞いてないから本当にわからないけど、毎日連絡をとってるのなら、少し距離を置くのも必要なのでは？と思い毎回そう言っている。

というか、、、付き合う人みんな、私に性格似た人ばかりじゃん！なんか怖い、、、。と思いながら、相談に乗っていた。

そんな子を合コンに誘うのは絶対めんどくさいと思い、誘うのをやめた。

実を言うと、、、少し後ろめたさもあった。

高校時代、私と瑠奈ちゃんは、登下校と、部活が一緒だったので、一緒にいる機会が多かった。どこで見たのかは知らないが、須藤から、

「未来。未来の隣にいる子とRINE交換したいから、伝えてくれる？」

と言われて、正直イヤだったが、それを伝えたら、

「誰か知らないけど、、、未来ちゃんが言う人ならいいよ？」

と言われて、須藤に

「OKだって。」

とRINEで、伝えた。すると、

「じゃあ、あの子に渡り廊下に来るよう伝えてほしい。」

と言われて伝えて、2人はRINEを交換したが、瑠奈ちゃんはすぐに須藤の異様さに気がつきすぐにブロックして、

「未来ちゃん！なんであんな変なやつ紹介してきたの？」

と責められたことがある。それが私の心のどこかで贖罪となってずっと残っている。