私に勝ってるって思ってる?

七瀬蓮

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捕獲

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「ごめんください。うちの娘帰ってきてないんですけど、ルイーズくんは帰ってきてますか?」

としびれを切らした父さんがルイーズの家にやってきた。

「あんたのとこの娘は真面目だったろう?うちのせがれが、そそのかしたって言いたいのかい?せがれは反抗期だから帰ってきてるかも知らないよ。……そういや、あんたんとこの娘、貴族様の嫁っ子になるんだろう?反抗期はさっさと終わらせとかないと、貴族様に捨てられるよ。」

と泥酔状態の態度の悪いルイーズの父を見て、

「……。そうですね。でも、手塩にかけて育てた娘です。幸せになってほしいと思うのが親の気持ちじゃないですか。それではお酒はほどほどにしておかないと、ルイーズくん心配してますよ。それではお邪魔しました。」

と言い出ていくメアリーの父を見てから

「2人とももう安心だよ。メアリー。わしがおまえさんにしてあげられる多分最後のことじゃ。気が済んで帰ったら親父さんに謝りなさい。」

とシラフに戻ったルイーズの父に言われて、

「はい。ありがとうございます。おじさま。それと、御免なさい。」

と言うと、

「村の人らはみんなわしを飲兵衛でどうしようもないやつって思ってる。そっちの方が今任されてる仕事的にはありがたいけど、メアリーとルイーズしか知らないし、気づかないんだ。こんなわしに優しくしてくれてありがとう。」

と言われて、

「おじさま。私は、ここにいると迷惑がかかるし、ここにはずっといられない。もしここで見つかったら2人の評判を落としてしまう。だから私は帰ります。ちゃんとお家で話を聞いて、結婚しなきゃだから。まずは帰ったら父さんに謝ります。遠くで働いてるおばさまにもよろしくお伝えください。2人とも今までありがとうございます。」

と言いメアリーは足早に帰っていった。

家に決意して帰ると、貴族様が待っていた。

「父さん。母さん。ただいま。遅くなってごめんなさい。こんな時間にお客様?」

と何も知らないフリして言うと、

「メアリー。私たちはおまえには幸せになってもらいたい。こちらの貴族様がお前を妻にとおっしゃってる。一緒になって幸せになりなさい。」

と涙ながらに言う父を見て、

「父さん。母さん。その気持ち嬉しい。ありがとう。貴族様。私はメアリーと申します。不束者ですが、どうぞよろしくお願いします。」

と頭を下げると、

「そう言ってもらえて嬉しい。それではまた近々、ご挨拶に伺います。」

と言い、メアリーの手を引き、貴族様は屋敷へ帰っていった。
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