不良の僕の生徒会計くん

お風呂上がり

お風呂を出て赤間君に言われたように下着とガウンを身につけて、浴室を出た。

「赤間君。お風呂出たんだけど、どこに行けばいいかなー？」

と大きな声を出して尋ねた。何せここの家は広い。学園の寮一棟と同じぐらいの広さはある建物だ。下手に動くと迷子になる。そう思った浦田は、大きな声で赤間を呼び続けた。すると奥から、

「おぅ。上がったのか。よし、ちゃんと体あっためてきたな。飯作ったから、食べに行くぞ！」

と赤間は浦田の頬を触って、体温を確認した。そして、赤間について歩いていった先に、見たこともない豪華な料理が並んでいた。

「そこ座って！ここにきた引越し祝いで、俺が作った料理だ！腹減ったろ？一緒に食うぞ！いただきまーす！」

と言われて、椅子に腰掛けて食事を取り始めた。どの料理もどこかの高いレストランで食べたかのように美味しかった。
料理にがっつく浦田の姿を見た赤間は微笑み安堵した顔をした。

食べ終えた浦田は、

「ごちそうさまでした。赤間君…。こんなに料理もできるのに、なんで僕をパトロンにしたの？僕は何をすればいいかな？」

と、赤間に問いかけた。