不良の僕の生徒会計くん

七瀬蓮

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立ってられなくなった浦田は立ちくらみを起こし、その場にしゃがみ込んでしまった。

「浦田君。いきなり驚かせてごめんね。僕は本当は…校則なんてどーでもよかった。ただ…親に話をしたら、、、僕が引き取るのはダメだけど、壬生臣家としてパトロンをするのはいいと言われてね…。それで壬生臣家のもう1人の代表として、、、赤間君…いや、兄貴が引き取る事になった。…ここまで知った上で浦田君、君はどっちと暮らしたい?お金の僕らの父親だから出どころは一緒。約束されてる未来も一緒。さぁ、君は僕と暮らしたいって思わないかな?」

と壬生臣は浦田に近づき、しゃがみ込んだ浦田の顎を撫でながら尋ねた。それを見ていた赤間は、壬生臣の肩を両手で掴みしゃがみ込んでた壬生臣を立たせて延髄斬りを赤間は仕掛けた。すると壬生臣は倒れ込み意識は無くなった。

「え、か、か、会長⁈大丈夫ですか?」

と浦田が駆け寄り体を優しく叩きながら、声をかけ続けた。その様子を見た赤間は、

「久々に兄弟喧嘩激しくやっちまったから、波瑠ちゃん…望月センセー呼ぶわ。」

と言い、赤間は制服からスマホを出して、

「波瑠ちゃん。兄弟喧嘩激しくやっちまったから、生徒会室まで来てくれる?うん。宜しくね。」

と電話をかけて、数分で校医の望月がやってきた。

「あらあら、健吾君。やり過ぎちゃったわね。まぁ、健吾君の延髄斬りは、プロレスの師匠も認めてた腕前だから、脳震盪おこしても、すぐ目覚めるだろうけど、、、私も用があったから捕まえてくれて助かっちゃった。」

とニコニコしながら言う校医の望月に驚きを隠せずにいた浦田であった。それに気づいた、望月は

「へぇ…君が壬生臣君が欲しいって言ってた子かー。なんかわかる気がする。私は赤間健吾の姉だけど、訳あって父方の叔母の姓を名乗ってます。可愛い顔してるじゃない。どぉー?私と暮らしてみない?少し考えてみてねー!」

と言われて、選択肢が増えてしまって困る浦田であった。
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