不良の僕の生徒会計くん

健吾と三矢

健吾はリビングの端にあるソファーに腰掛けリビングで夜を過ごそうと考えていた。波瑠と晴翔に宣言をした手前、自分が約束を破るわけにはいかないと思ったからだ。酒でも呑んで夜を明かそうと考えてお酒を冷蔵庫から出して、グラスに注いで口をつけた瞬間、

「おや…。既にご自身の部屋に戻られたはずではないですか！こんな所でお酒を呑んで何をされているのですか！今夜は3人が同じ屋根の下暮らす初日だっていうのに…。あなた様のことを考えて、旦那様に、1番は一緒に暮らしてた健吾様にと推薦を私が致したのに。私のしたことは無駄だったようですね。」

も三矢が、小言を言うと、

「うっせーな。俺だって、あいつと今まで一緒に暮らしてきたのに、今更兄弟や監視が付いてイライラするんだよ…。このまま浦田の横にいたら…あいつに乱暴しそうで怖いから…俺が部屋を出る分にはなんもルール違反はしてないし。咎められる覚えもない！…もうほっといてくれよ…。あいつの事…大事にしたいんだよ…。」

と感情を殺しながら健吾が言うと、

「大事にしたいと思ってるのは健吾様だけかもしれません。…他の御二方は、ご自身の欲望には知られるんじゃないでしょうか？」

と三矢が冷静に言うと、

「そうかも知れねぇから、2人と2週間は手出しをしないっていう約束を取り付けてきた。」

と健吾が言った。すると、

「健吾様。ご自分のお部屋にお戻りにならないのであれば…私の部屋に来てくださいますか？」

と言われて、

「分かった。いくよ。」

と言い三矢の部屋についていくのであった。