魔法と錬金術士の奇妙な関係

七瀬蓮

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姉の気持ち

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「……。それならできそう。せっかくの久々の外出だし楽しむよ。」


と錬金術師の姉は赤面しながらそう言った。


弟はずるい。このルックスで、周りからなんでも注目を集めてきた。一目置かれていて、この人懐っこさから、自分から行かなくても、周りの人は彼に手を差し伸べてくれていた。私とは違って……。


私はお姉ちゃんだからと厳しく躾けられてきた。弟は甘やかされてきた。

だから錬金術師にはなれなかったんだ。


でも、彼は彼なりに努力していたのを私は知ってる。


だから、拒絶できなくて、でも接し方が分からなくなって冷たく接してしまう。


そんな自分が嫌だ。


そんな私に笑顔で接してくれる弟は私のことをどう思ってるんだろう……。

と、物思いにふけながら電車での時間は過ぎていった。
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