金米糖の淡い恋

対面

「ごめんください。」

と玄関先で希世紀の母は、さぁちゃんの家を訪ねると、中からバタバタ走ってくる音が聞こえてきて、

「きぃくん。きぃくんママ。いらっしゃい！よく来てくれたわね！嬉しいわ！上がって上がって！…ごめんね。ちょっとさぁちゃんのご機嫌が斜め気味だから、いま母さんに落ち着かせてもらってるところ。だから、少し待ってね。お茶でも入れるから。きぃ君はジュースでいいかな？」

と言われて、

「うん！お邪魔しまーす！」

と言い希世紀は、言い家へ上がった。

「じゃあ、お言葉に甘えて上がらせていただきますね。お邪魔します。」

と言い希世紀の母も家へと上がってお茶を飲んでいると、さぁちゃんとさぁちゃんのおばあちゃんが出てきた。

「こんにちは。いらっしゃい。お久しぶりです。遠いところからようこそ。ゆっくりしていってね。ほら、、、幸。おばあちゃんと約束しただろう？大丈夫！ちゃんとお友達は、受け止めてくれるから。」

と言いおばあちゃんの足にしがみついてこちらの様子を見ていたさぁちゃんが

「こんにちは。…きぃくんもおばさんもきてくれて嬉しいです…きぃくんとお話したいですっ！」

と勢いよく言う幸に

「きぃくん。幸とお話ししないかい？」

と優しくおばあちゃんに促され、

「ママ。持ってきたお菓子…さぁちゃんと食べてもいい？」

と聞き、

「もちろん。」

と言い、希世紀は、お菓子の入った袋を受け取りさぁちゃんに案内され、2人は、部屋へと入って行った。