Valentineは涙味

七瀬蓮

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バレンタインの大失態

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もぅ……。やらかした……!気持ちが先走ってしまった……。



でも、この方法しか思いつかなかったし……。仕方ないよね。



私は帰りのホームルームが終わってすぐ、机を下げて、みんながまだ教室にいる中で、




「一色君!コレ!バレンタインデー!良かったら食べて…?」



とクラスメイトや先生が、いる中で公開告白をしてしまった。




クラス中が、



「おぉ!花岡が一色に告白してるじゃん!」



と、男子は囃し立て、女子は、



「一色君に、告白するなんて……。柚葉は、身の程知らないよね……。」


と、冷たい目線で見てきた。



これで、フラれたら私……。明日から学校行けないよ……。



と周りの声を聞いて弱気になっていると、




「ごめん……。実は俺甘いものが苦手なんだ……。その気持ちだけ受け取っておくね。ありがとう。」



と耳まで真っ赤にしながら答えてくれた。



「それじゃあ、甘くないの、何か作るから!リベンジさせてください!」


と一色君の顔を指差し言うと、




「まずはお互いテスト勉強頑張ろう……。時間がない中作ってくれてありがとう……。それじゃあ……。また学校でね。  透!部活行くぞー!」



と彼は同じ部活の透君と共に、教室から出ていった。
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