小夜のカフェ会

慰霊祭の朝

その2日後が、慰霊祭だった。それを知ったのは当日だった。
いつものようにお店に6時に行ったら、2日前に店員が試着した服を着ているマスターと私服の寧々さんがいた。

「おはよう。知らせてなかったんだけど、今日が、慰霊祭なんだ。今日は午前中お店の方じゃなくて、慰霊祭の手伝い頼めるかな？飾り付けを手伝って欲しくて。寧々ちゃんは、毎年飾り付けをやるって言ってくれてるけど、身長が足りないから、ちょっと手伝ってね。」

と言われ、

「はい。分かりました。」

と答える店員に、

「じゃあ、叔父さんマスター、店員くん、車乗って。」

と寧々さんに言われ、寧々さんの運転する車でついた場所は、町の小学校だった。

「マスター！寧々ちゃーん！店員くーん！おはよう！」

と小学校の前で出迎えてくれたのは茂さんと小夜さんだった。