魔法学校 逃げられない運命

七瀬蓮

文字の大きさ
上 下
13 / 96

実技

しおりを挟む
「まずはこのクラスは爪楊枝を浮かす授業から実技は始まる。みんなに今から爪楊枝一本渡す。爪楊枝に一応フィルム貼ってあるから、1本受け取ってくれ。合図をしたら、爪楊枝を各々なるべく長く浮かせるよう意識して浮かせてくれ。まずは、爪楊枝を、配布する。」


と言われて、前から順番に爪楊枝が渡された。

「よし。後ろの席まで行き渡ったな。それでは、フィルムを剥がして、今から、ストップウォッチで、タイムを測る。

それでは、よーい初め!」


と言われて各々爪楊枝を上げ始めた。


天井近くまで上げて、天井にぶつかってすぐに落とす生徒。


手に着くかつかないかのギリギリのところでじーっと長くタイム重視の生徒。

爪楊枝を教室の中を飛び交わせる生徒。


好意を抱いている生徒の肩をずっと爪楊枝で突っつく生徒。


いろんな爪楊枝の飛び方を見て、


「ほぅ…面白いな。」


とニヤリと笑い呟くヘイナー先生であった。

しおりを挟む

処理中です...