魔法学校 逃げられない運命

七瀬蓮

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クレアの飛行術

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「それでは出発しますが、その前にこれをみにまとってください。私の飛行は、スピード型と言われてますので、レクスを守るために早くみにまとってください。」


とクレアに言われて、急いで渡されたマントを身にまといホウキに跨ると、

ホウキの持ち手にマントがまとわりついてレクスは身動きができなくなった。


「え。クレアさん!身動きが取れない!怖い!苦しいよ!」


と訴えると、


「レクスを安全に学校まで送り届けるまでの辛抱です。我慢してくださいね。」


と言いものすごいスピードでクレアは学校へ向かった。


「ヘイナー先生!レクスを連れて登校しました。」


都学校へ到着して、クレアのホウキ飛行で伸びてるレクスの身柄をマントごと抱き抱えて、渡した。


「ありがとう。クレア。レクスの具合はどうだ?」


と尋ねられて、


「私でもスピード出さなかったら、危なかったです。乗っ取られる寸前でした。……明日から私は任務で学校のお仕事の手伝いができないんですが、ジョイスやイワンには、任せられない。私の今のAクラスで任務から外れた子がいるんですけどその子に来てもらいましょか?」


とクレアが申し出ると、


「いや、大丈夫。分析ありがとう。明日からは、私がするか、他のものに任せるか策を考えるよ。……それより、こんなに伸びてたら授業受けれんじゃないのか?」


と言われて、


「先生のイジワル……!もう……しょうがないですね。私のせいですし。疲れるからあんまり使いたくなかったんですけど……。変化魔法で武装して覚醒させますね。」


と言うクレアに、


「いや、いい。クレアはどういう手法を取るのか気になっただけさ。私はこういう手法を取るからみててくれるか?」


と言いヘイナー先生はレクスに近いた。
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