魔法学校 逃げられない運命

授業中

「ヘイナー先生！お待たせしました。クラスに来るように言われただけなのでなんの準備もできておりませんが、何なりとお申し付けください！」


と笑顔で箒に跨って浮遊しながらも汗をかいて飛ばしてきたクレアに、


「すまん。私はちょっと急用ができたからここからの授業を頼みたくて、きてもらった。」


と自らが持っていた教科書をクレアの方に向けて指差した。


「分かりました。お戻りはいつ頃になりそうですか?」


とクレアに尋ねられ、


「すぐ終わる……。コイツらが他人のこと思いじゃないから、ペア組を職員室でしてくるから少しの間授業を任せたいがいいか？」


と聞かれて、クレアは、


「ヘイナー先生が私を頼ってくれるのはとても嬉しいし光栄なのですが、私ここの座学苦手だったので、イワン呼んでイワンと二人でしてもいいですか?」


と許可を求められ、


「そうだったな。イワンを至急呼んで授業をしてくれ。それじゃあ頼む。」


とヘイナー先生はホウキで颯爽とドッカに行ってしまった。