私の愛する人

七瀬蓮

文字の大きさ
上 下
233 / 243

着信音

しおりを挟む
律はその日から、時間が許す限り紬に愛を注いだ。何を言われようと、できる限りくっついていた。スマホの着信音が鳴ったら一瞬確認して、紬を優先していい相手ならできる限り優先させた。



「なんで、電話でないの?」


と尋ねられて、



「友達だから。紬とのラブラブの時間優先させたくて。」


と言うと、


「やましい相手じゃないの?誰からの着信だったの?」


と尋ねられて、



「累だよ。最近累は小百と会ってるらしくて、まともになってきたから、また4人で会おうって言われてんの。でも、今は俺は紬と2人でいたいから。電話には出ない。RINEとかで、やりとりはしてるけどそれ以上は今はいらないかな。」


と律ははっきり言った。
しおりを挟む

処理中です...