12 / 29
3人の話
しおりを挟む
「…シオン。ありがとう!私たちを助けてくれて!…」
そう言って、私の腕の中で泣き崩れるアンジュとマーガレットを、私は優しく抱きしめたのだった。
あんな気持ち悪い大男に関わられたらトラウマものだろう。と思い、黙ってシオンは2人を抱きしめた。
それから少し経って、落ち着きを取り戻した私とアンジュとマーガレットはカイトとシオンと一緒に旅をしたいと名乗り出たので、快斗に了承を得る為に一緒に戻った。
「……本当にごめんね?……さっきは取り乱しちゃって……」
「いえ、大丈夫ですよ」
……まあ、正直に言えばちょっと疲れましたけど……
とシオンは思いながらも、そう返した。
「……それにしても、貴方があの伝説の勇者様だなんて……とても信じられないわ……」
「あはは……そんな大層なものじゃないんですけどねぇ……」
と苦笑して言った。
……っていうか、もうその伝説とかいうやつ忘れてくださいよぉ……恥ずかしいからぁ……
伝説の紋章が生まれた時からシオンの体にあざとしてあった為、伝説の勇者と昔から言われていた。
「でも、貴方は間違いなく私の命の恩人だし、何よりあんなに強かったんだもの……やっぱり凄いわ!」
と目を輝かせて言うアンジュとマーガレットに、
「そ、それは……どうも……」
とそっけなく返した。私のアザがそんなに価値があるものなのか……うーん、なんかこのやり取り前もしたような気がするなぁ……なんでだろう?
「ところで、一つ気になってることがあるんだけど……」
とアンジュとマーガレットは、いそいそと尋ねてきた。
「はい?」
と答えると、
「貴方が着てるその服、どこで買ったのかしら?」
とどうでもいい事を聞かれたが、私のアザ以外のところを見てもらえた嬉しさで、
「これは自分で作ったの!」
とご機嫌で返した。
そう言って、私の腕の中で泣き崩れるアンジュとマーガレットを、私は優しく抱きしめたのだった。
あんな気持ち悪い大男に関わられたらトラウマものだろう。と思い、黙ってシオンは2人を抱きしめた。
それから少し経って、落ち着きを取り戻した私とアンジュとマーガレットはカイトとシオンと一緒に旅をしたいと名乗り出たので、快斗に了承を得る為に一緒に戻った。
「……本当にごめんね?……さっきは取り乱しちゃって……」
「いえ、大丈夫ですよ」
……まあ、正直に言えばちょっと疲れましたけど……
とシオンは思いながらも、そう返した。
「……それにしても、貴方があの伝説の勇者様だなんて……とても信じられないわ……」
「あはは……そんな大層なものじゃないんですけどねぇ……」
と苦笑して言った。
……っていうか、もうその伝説とかいうやつ忘れてくださいよぉ……恥ずかしいからぁ……
伝説の紋章が生まれた時からシオンの体にあざとしてあった為、伝説の勇者と昔から言われていた。
「でも、貴方は間違いなく私の命の恩人だし、何よりあんなに強かったんだもの……やっぱり凄いわ!」
と目を輝かせて言うアンジュとマーガレットに、
「そ、それは……どうも……」
とそっけなく返した。私のアザがそんなに価値があるものなのか……うーん、なんかこのやり取り前もしたような気がするなぁ……なんでだろう?
「ところで、一つ気になってることがあるんだけど……」
とアンジュとマーガレットは、いそいそと尋ねてきた。
「はい?」
と答えると、
「貴方が着てるその服、どこで買ったのかしら?」
とどうでもいい事を聞かれたが、私のアザ以外のところを見てもらえた嬉しさで、
「これは自分で作ったの!」
とご機嫌で返した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる