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シオンの意思
しおりを挟む「……私は……」
と消えいる様な声で言うと、詩音は意識を失いバタンと倒れた。
「……ん」
目が覚めると見知らぬ天井が見えた。……ここはどこだ?
「おや、起きたかのう?」
も知らない声がしたので
「っ!?」
突然声をかけられ驚いて飛び起きる。
声の方を見ると白髪で長髭のお爺さんがいた。
「ほっほ、驚かせてすまんな。ワシはこの村の村長をしておるアルクという者じゃ。君はシオン君と言ったかな?」
……どうして名前を?それになんだろうこの感覚……。初めて会った気がしない。
「えぇ、そうですけど……あなたは誰なんですか?私の仲間は…どこですか?一緒にいた私と同じぐらいの年齢の男の子と小さい女の子です。」
と、警戒心剥き出しで言うと,
「そんなに警戒せんでも大丈夫じゃよ。ここへ運んだのはワシだしのぅ。……それにしても記憶がないのか。まあいいわい。少し話をしようじゃないか。まず君のことについて教えてくれんかね?」
と言われて、またシオンは黙り込んだ。
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