金米糖の淡い恋 3年後

七瀬蓮

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七夕の夜

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「幸ー!お父さん迎えにきたよー!」


とお婆ちゃんの声が聞こえて、


「はーい!今行きますー!」


と幸は、元気よく返事をした。


「パパ。久しぶり。今日は幸のワガママ聞いてくれてありがとう。」


と、幸は浴衣をママに着せてもらって、父の元へ駆けて行った。


「全然!さぁちゃんのワガママならなんでも聞きたいよ!いつも我慢させちゃってるし、、、。、、、何よりさぁちゃんが普段から頑張ってるから。ママから時々電話で「さぁちゃんテストで満点だった」ってよく聞いてるから。ご褒美だよ!」


と言った。


「幸。きぃくんと素敵な七夕になるといいね!それじゃああの子は、、、今年も顔出ししなくてすまないけど、、、幸のことよろしくねぇ。」


とお婆ちゃんに見送られて、幸はパパの車に乗り込み、きぃくんの家へと向かった。


今年の七夕祭りは楽しみだなぁ。

と思いを馳せるさぁちゃんであった。
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