金米糖の淡い恋 3年後

家族での話

「おばあちゃん！ママに話したいことあるから…パパに上がってもらってもいい？」


とおばあちゃんの了解を取り、パパを家にあげた。



「ママ呼んでくるから、少し待っててー！」



と、走ってママの元まで行く幸にを見て、



「幸を昨日は一晩過ごしてどうでしたか？…一緒に住めそうですか？…私が言うのもなんですが…幸には…ここにいるより…元の家に戻った方が幸せになれると思うんです。私は…この家で幸を見てきて…きぃくんといる時の顔が幸すっごくいい顔するなぁって見てるんです。大人の勝手で…幸の笑顔を奪っていいものか…考えてしまうんです。」



と幸のおばあちゃんはそう静かに言った。


「マーマー！ちょっと話したい事があるだけだから！幸は、パパにもそれを聞いてほしいの！だから来てよ！！パパにはおばちゃんの許可とって、あがってもらってるからさ！パパ待ってるよー！」



と幸に手を力一杯引かれてパパとママは、久しぶりの再会をした。


「パパ。ママ。幸は、小学校卒業したら、元の家に戻りたい。きぃくんと過ごして…とても楽しかったから…。でも、幸はパパもママも好きだから…どっちかと住むというのがすごく寂しいの。どうしたらいい…？」



と幸が泣きながら、両親と祖母に打ち明けた。