5 / 47
変質者!?
しおりを挟む
散々だった新歓コンパからの帰り道。
一人でとぼとぼ歩いてたら。
あぁ~また気持ち悪くなってきちゃったよぉ。
トイレ~。コンビニどこかあるかなぁ?
まだこの大学駅付近の地理感覚がないから…。
あった!コンビニ発見!助かったぁ~。
ふぅ。やっとなんとか落ち着いたぁ。
お酒なんて飲むもんじゃないなぁ。
さて。
はて。
駅はどちらでしょう?
ん?
ここはどこだぁ~!?
気持ち悪くてトイレのことしか考えずにさ迷ってたら完全に迷子に。
そうだ!さっきのコンビニの人に聞こう。
ってあれ?さっきのコンビニが消えた!
え~どこどこ!?
どうしよう。
私このまま路頭に迷うの!?
気がついたら公園に迷い混んじゃったし。
誰かお散歩してる人とかいるかなぁ?道聞けるかなぁ?
いや。こんな時間に人いないよぉ。
どうしよ~!!
“トントン”
ビクッ!!
肩たたかれた。
だ、誰!?
もしかして変質者!?
怖すぎる。逃げるしかない!!
「待てって。」
いやいや。待てって言われて待つわけないでしょ!
無理無理~!
全力で逃げます!必死に逃げます!!
「おい!」
まだ追いかけてきてるの!?
わ~!!
“ドテ”
こけた。う。痛いよぉ。
けどそれどころじゃない。なんとかして逃げなきゃ!
「おいってば!」
ついに腕捕まれた!
「や、やだぁ!だ、誰か~!!」
「ったく。美香!」
美香?
いつの間に私の名前を?
「や、やぁ~!」
腕をなんとかふりほどいて。靴とか鞄とかとにかく投げられるもの投げつけて。
必死に抵抗!
「おい!美香!俺だよ良太!」
「え?」
良太?なんか聞いたことある名前?
そこでやっと顔を上げてみたら…。
「うわ!」
「うわじゃね~よ。」
「え~!!」
「え~じゃね~よ。」
「何で?」
「何でってお前こそこんな時間にこんな所で何やってんだよ。」
「へ、変質者が出て。」
「…。」
「今追いかけられてて。」
「…それ多分俺。」
「…へ?」
「美香がふらふらしてんの見えたから声かけたけどドンドン走ってくから。」
「…え~!?も~やめてよぉ!すっごく怖かったんだからね!」
「俺が悪いのか?」
「ふぇ~ん。」
「わ。ちょ。おい。泣くなよ。」
ホントに怖かったよぉ。
もうダメかと思った。
変質者に追いかけられていたわけじゃなかったって安心したら涙止まらなくなってしまった。
「落ち着いたか?」
「ん。」
「ったくそんなにびびるんだったらなんでこんな時間に一人でふらふらしてんだよ。」
「だって。迷子になっちゃったんだもん。」
「…プッ。マジお前うける。」
「も~笑い事じゃないもん!」
「いや笑えるっしょ。」
「ひどい!」
「だって多分今全力で走ってたと思うけど相当のろかったし。あはは。」
「も、も~!」
この人は一体なんなの!?
初対面から印象最悪だったけどさらに最悪。
こんな感じ悪い人今まで会ったことない!
も~やだ!!
とかいいつつも。帰りかた分からないから結局駅まで送ってもらってしまった。
「あ、ありがとう。」
一応お礼は言わないとね。
「2番線の電車に乗って3つ目だぞ。」
「わ、わかってるよ!」
「これ以上は知らねぇからな。」
「大丈夫だもん!」
「じゃあな。」
「うん。ありがとう。また明日!」
「…おう。」
あ~も~疲れたぁ。なんか無駄に疲労した気がする。
こうして私の人生初の新歓コンパでのステキな大学デビューの夢ははかなく散ってゆきました。
一人でとぼとぼ歩いてたら。
あぁ~また気持ち悪くなってきちゃったよぉ。
トイレ~。コンビニどこかあるかなぁ?
まだこの大学駅付近の地理感覚がないから…。
あった!コンビニ発見!助かったぁ~。
ふぅ。やっとなんとか落ち着いたぁ。
お酒なんて飲むもんじゃないなぁ。
さて。
はて。
駅はどちらでしょう?
ん?
ここはどこだぁ~!?
気持ち悪くてトイレのことしか考えずにさ迷ってたら完全に迷子に。
そうだ!さっきのコンビニの人に聞こう。
ってあれ?さっきのコンビニが消えた!
え~どこどこ!?
どうしよう。
私このまま路頭に迷うの!?
気がついたら公園に迷い混んじゃったし。
誰かお散歩してる人とかいるかなぁ?道聞けるかなぁ?
いや。こんな時間に人いないよぉ。
どうしよ~!!
“トントン”
ビクッ!!
肩たたかれた。
だ、誰!?
もしかして変質者!?
怖すぎる。逃げるしかない!!
「待てって。」
いやいや。待てって言われて待つわけないでしょ!
無理無理~!
全力で逃げます!必死に逃げます!!
「おい!」
まだ追いかけてきてるの!?
わ~!!
“ドテ”
こけた。う。痛いよぉ。
けどそれどころじゃない。なんとかして逃げなきゃ!
「おいってば!」
ついに腕捕まれた!
「や、やだぁ!だ、誰か~!!」
「ったく。美香!」
美香?
いつの間に私の名前を?
「や、やぁ~!」
腕をなんとかふりほどいて。靴とか鞄とかとにかく投げられるもの投げつけて。
必死に抵抗!
「おい!美香!俺だよ良太!」
「え?」
良太?なんか聞いたことある名前?
そこでやっと顔を上げてみたら…。
「うわ!」
「うわじゃね~よ。」
「え~!!」
「え~じゃね~よ。」
「何で?」
「何でってお前こそこんな時間にこんな所で何やってんだよ。」
「へ、変質者が出て。」
「…。」
「今追いかけられてて。」
「…それ多分俺。」
「…へ?」
「美香がふらふらしてんの見えたから声かけたけどドンドン走ってくから。」
「…え~!?も~やめてよぉ!すっごく怖かったんだからね!」
「俺が悪いのか?」
「ふぇ~ん。」
「わ。ちょ。おい。泣くなよ。」
ホントに怖かったよぉ。
もうダメかと思った。
変質者に追いかけられていたわけじゃなかったって安心したら涙止まらなくなってしまった。
「落ち着いたか?」
「ん。」
「ったくそんなにびびるんだったらなんでこんな時間に一人でふらふらしてんだよ。」
「だって。迷子になっちゃったんだもん。」
「…プッ。マジお前うける。」
「も~笑い事じゃないもん!」
「いや笑えるっしょ。」
「ひどい!」
「だって多分今全力で走ってたと思うけど相当のろかったし。あはは。」
「も、も~!」
この人は一体なんなの!?
初対面から印象最悪だったけどさらに最悪。
こんな感じ悪い人今まで会ったことない!
も~やだ!!
とかいいつつも。帰りかた分からないから結局駅まで送ってもらってしまった。
「あ、ありがとう。」
一応お礼は言わないとね。
「2番線の電車に乗って3つ目だぞ。」
「わ、わかってるよ!」
「これ以上は知らねぇからな。」
「大丈夫だもん!」
「じゃあな。」
「うん。ありがとう。また明日!」
「…おう。」
あ~も~疲れたぁ。なんか無駄に疲労した気がする。
こうして私の人生初の新歓コンパでのステキな大学デビューの夢ははかなく散ってゆきました。
0
あなたにおすすめの小説
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
ラヴ KAZU
恋愛
村藤潤一郎
潤一郎は村藤コーポレーションの社長を就任したばかりの二十五歳。
大学卒業後、海外に留学した。
過去の恋愛にトラウマを抱えていた。
そんな時、気になる女性社員と巡り会う。
八神あやか
村藤コーポレーション社員の四十歳。
過去の恋愛にトラウマを抱えて、男性の言葉を信じられない。
恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。
そんな時、バッグを取られ、怪我をして潤一郎のマンションでお世話になる羽目に......
八神あやかは元恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。そんな矢先あやかの勤める村藤コーポレーション社長村藤潤一郎と巡り会う。ある日あやかはバッグを取られ、怪我をする。あやかを放っておけない潤一郎は自分のマンションへ誘った。あやかは優しい潤一郎に惹かれて行くが、会社が倒産の危機にあり、合併先のお嬢さんと婚約すると知る。潤一郎はあやかへの愛を貫こうとするが、あやかは潤一郎の前から姿を消すのであった。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
こじらせ女子の恋愛事情
あさの紅茶
恋愛
過去の恋愛の失敗を未だに引きずるこじらせアラサー女子の私、仁科真知(26)
そんな私のことをずっと好きだったと言う同期の宗田優くん(26)
いやいや、宗田くんには私なんかより、若くて可愛い可憐ちゃん(女子力高め)の方がお似合いだよ。
なんて自らまたこじらせる残念な私。
「俺はずっと好きだけど?」
「仁科の返事を待ってるんだよね」
宗田くんのまっすぐな瞳に耐えきれなくて逃げ出してしまった。
これ以上こじらせたくないから、神様どうか私に勇気をください。
*******************
この作品は、他のサイトにも掲載しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「結婚したらこっちのもんだ。
絶対に離婚届に判なんて押さないからな」
既婚マウントにキレて勢いで同期の紘希と結婚した純華。
まあ、悪い人ではないし、などと脳天気にかまえていたが。
紘希が我が社の御曹司だと知って、事態は一転!
純華の誰にも言えない事情で、紘希は絶対に結婚してはいけない相手だった。
離婚を申し出るが、紘希は取り合ってくれない。
それどころか紘希に溺愛され、惹かれていく。
このままでは紘希の弱点になる。
わかっているけれど……。
瑞木純華
みずきすみか
28
イベントデザイン部係長
姉御肌で面倒見がいいのが、長所であり弱点
おかげで、いつも多数の仕事を抱えがち
後輩女子からは慕われるが、男性とは縁がない
恋に関しては夢見がち
×
矢崎紘希
やざきひろき
28
営業部課長
一般社員に擬態してるが、会長は母方の祖父で次期社長
サバサバした爽やかくん
実体は押しが強くて粘着質
秘密を抱えたまま、あなたを好きになっていいですか……?
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる