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気持ちの進展
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優「こんにちは!」
渉「・・・。」
優「入るね!」
渉「・・・。」
優「宿題ちゃんとやったかな?」
渉「・・・。」
優「どれどれ。ありゃ。また半分だけ?」
渉「めんどくせ~し。」
優「も~。でも、最初は全然やってくれなかったけど。ちょっとずつやってくれるようになってきたもんね!」
渉「別に。」
優「部活で忙しいのも分かるけど、もうすぐ高校3年生で受験も控えてるから頑張ろうね!」
渉「・・・。」
優「じゃ~今日は続きの50ページから。」
あたしは、佐伯優梨(さえきゆり)もうすぐ大学3年生。
家庭教師をしています。
そして教え子の上野渉(うえのわたる)君はもうすぐ高校3年生。
サッカー部所属。
歳の差3つ。
出逢いは丁度1年前。
成績不振の息子にお母さんが家庭教師を依頼したことに始まるんだけど。
最初はお勉強中も寝る。宿題はやらないのカナリの問題児で…。
でも粘り強い指導のお陰か、ようやく半年前ぐらいから少しずつやるようになってきてくれたところ。
“TLLL”
渉「もしもし。」
優「も~今お勉強中なのにぃ。」
勉強中でも構わずメールが来たらメールを返し、電話が来たら電話に出る。
このスタイルは当初のまま。
渉「あ~だから無理。無理だっつってんだろ?はぁ?お前には関係ね~し。」
何かもめてる?
渉「うぜ~。」
なんだか怖いなぁ。そのまま電話切っちゃった。
優「お、終ったの?」
渉「マジあの女うぜ~。」
優「女の子?そんな、もっと優しくしてあげなきゃ可愛そうじゃない?」
渉「は?」
優「か、彼女ならもっと優しく。」
渉「そんなんじゃね~し。」
優「そ~?…じゃ~続きをやろっか!」
別にロリコンとか年下好きとかそ~いうのでもないんだけど。
渉君は普通にかっこいいしモテルと思う。
実際に、前にお勉強中に家に女の子が来て告白されてたこともあったし。
お勉強の途中で電話で告白されてたこともあった。
あたしが知ってるだけで5回ぐらいはあった気がするから。
学校でとかも含めたらもっとすごいんだろうなぁ。
ってことはこの子はいい子なんだろうなぁって思っていい所探しを始めてみたら、段々本当に惹かれてしまった。
ダメダメ!
「集中しなきゃ!」
わ!どうしよう!思わず心の声が出してしまった。
渉「なんだよ。」
あ~も~あたしのバカ。
”トントン“
母「お疲れ様!」
優「いつもすみません!」
母「いいのよ!じゃ~後半も頑張ってね!」
いつも途中にお茶とお菓子をお母さんが持ってきてくれるの。
優「ん~!おいち~!」
渉「がき。」
優「なによ~!」
渉「クリームついてる。」
優「え?うそ!とれた!?」
恥ずかしい。これじゃ~ホントにおこちゃまみたいじゃん!
ちゃんと家庭教師のできるお姉さんでいなきゃいけないのに~!
渉「とってやろうか?」
優「え?あ。うん。」
渉君の顔が近づいてくる。うわ~なんか緊張する。
優「や、やっぱりいい!自分で鏡みて取るから!鏡。鏡・・あれ?」
渉「・・はい。とれた。」
優「あ、ありがと!」
ふえ~!完全に意識しすぎ!!ちょっと顔が近づいただけでこんなにドキドキしちゃうなんて!
も~あたしのバカ!!
教師と生徒なんだからダメ!ダメ!!
優「続きやるよ!」
渉「はいはい。」
優「ん?ここはこっちの式を使って。」
ふぅ~今日もなんとか無事終了。
毎回行く度にこの思いはちょっとづつ大きくなっていっちゃってる気がする。
意識しないようにしなきゃ!って思ってたら丁度サッカー部の春の合宿があるってことで、今週は家庭教師お休み。
ちょっとほっとしたかも。
時間置いて冷静になろう。
ま「ね!優梨ちゃんって家庭教師のバイトしてるんだっけ?」
優「うん!」
ま「それって週何回?」
優「1回だよ!」
ま「じゃ~さ~バイト掛け持ちしない!?」
優「え?」
ま「実はさ~うちのお店今人足りなくて大変でさ~!ほら。4年生とか卒業で辞めちゃったりで。」
優「そっかぁ。」
ま「友達でやりたい子いたら誘ってみてって言われてるんだよね!」
優「まゆちゃんどんな所でバイトしてるんだっけ?」
ま「カフェでだょ!そんなキツイバイトとかじゃないし!ど~かなぁ?」
カテキョのお仕事は週に1回だけで他の日はぼ~っとしてるだけで特になにかあるわけでもないけど。
優「あたしにできるかなぁ?」
ま「大丈夫だって!皆いい人たちだし!」
優「じゃ~やってみようかな!」
ま「やった~!じゃ~今日店長に言ってみるね!」
優「うん!」
カフェかぁ。なんかオシャレな感じでいいかも!その後店長さんと面接をして受かって今日がカフェバイト初日。
優「まゆちゃんなんか緊張してきた~!」
ま「大丈夫だって!」
優「うん。」
ま「いらっしゃいませ!」
まゆちゃんは大学入学当初からここで働いてるからもうすっかり慣れてるけどあたしはドギマギ。
接客の仕方やレジやメニューと覚えなきゃいけないことがいっぱいで思った以上に大変。
ま「お疲れ様!」
優「お疲れさま~。疲れた~。」
ま「あはは!でも優梨ちゃんいい感じだったよ!」
優「ホントに?大丈夫だった?」
ま「うん!段々なれてくれば平気だって!」
優「うん。ありがと!」
今までカフェでのバイト経験のないあたしにはいきなりいろんな始めてのことがいっぱいでとまどってばかりだけど。
なんとか周りの人達に助けてもらいながら頑張っていけそう!
渉「ね~。」
優「え?あ。ごめん!あ。早いね!もうできたんだ!」
渉「なんか。」
優「ん?」
渉「なんでもない。」
いっけない。今は家庭教師中なのについついカフェのメニューのこととか考えちゃってた。
優「じゃ~次ぎはここやってみて!」
渉「・・。」
渉君は合宿で鍛えられてきたせいか、なんかまた一段とかっこよくなった気がする。
これ以上かっこよくなられたら困るのにぃ~。
”チャラン“
あ。メールだ。また女の子からかなぁ。
優「また女の子から?」
渉「ま~。」
優「ホント渉君はモテモテだね!彼女とか作らないの?」
渉「別に。」
優「その気になればすぐにできそうなのに!あんまりそ~いうのに興味ないの?」
渉「・・。」
優「あ。ごめん。余計なことだよね。」
渉「そっちだっていないじゃん。」
優「え。あたしいないなんて言ったっけ?」
渉「じゃ~いるのかよ。」
優「いないけど…。」
渉「やっぱり。」
優「やぱりってなによ~!失礼しちゃう!ど~せいないですよ~だ!」
ひどい!そりゃ~あたしは渉君みたいにもてるわけじゃないけどさ。
”トントン“
母「今日はシュベールのケーキよ!」
優「わ~!ありがとうございます!」
母「じゃ~後半もよろしくお願いしますね!」
優「はい!さ!頑張るよ!!」
渉「単純。」
優「う。いいの!こういうのも大事なんだよ!何かのために頑張るみたいなさ!何かないの?そ~いうの。渉君の好きなものってな~に?あ。サッカーか!じゃ~サッカーの強い大学に行くために頑張るとかは!?どう!?」
渉「はいはい。」
優「も~!いいじゃん!そ~やって目標立ててさ!その方がきっと頑張れるよ!」
渉「そ~かもな。」
優「でしょ!?どこか行きたい大学とかないの?」
渉「・・ま~。」
優「え!あるの!?どこどこ!?」
渉「・・別に。」
優「え~今あるっぽかったじゃん!」
渉「いちいちうるせ~な~。」
優「教えてくれたっていいじゃん!」
”TLLL“
渉「あ。もしもし。」
も~また電話~。
渉「好きなりゃこくりゃいいじゃん。あ~。俺の話は今関係ね~だろ?」
え。ちょっと待って!俺の話ってもしかして俺の恋の話ってこと!?え!好きな人いるの!?
渉「じゃ~な。」
いるの!?まさかいるの!?
渉「なに?」
優「え?」
渉「何ジロジロ見てんの?」
優「え!そ、そんな見てなんかいないけど!」
渉「そ~か?」
優「う、うん!」
渉「も~ちょいウソ上手くつけるようになったほうがいいんじゃね?」
優「え。」
渉「で、なに?」
優「だからその~今の電話って。」
渉「同じサッカー部のやつからだけど?」
優「そのコ好きな子に告白するって?」
渉「ま~するんじゃね?」
優「そっか~。それで…えっと~。俺の話っていうのはやっぱり渉君にも好きな人がいるっていう話だよね?」
渉「なに。気になんの?」
優「え!そ、そ~いうわけじゃ!」
渉「じゃ~いいじゃん。」
優「え!あ。や、やっぱり気になる!」
渉「・・・。」
優「だってほら!こんなにモテモテの渉君が好きな子ってどんな子かな~って皆興味あると思うんだよね!?」
渉「へ~。」
そ~言いながら少し何かをたくらんでいるような目であたしの顔を覗き込んできたの。
優「な、なに?」
渉「じゃ~俺は大学生はどんな恋するのかに興味あるんだけど。」
優「う。ちょ。顔ちかい。」
渉「ん?」
優「きゃ。ちょ。も~やめてよ!あ~も~やめやめ!勉強の続きするよ!」
渉「はいはい。」
ダメだ。完全になめられてる。
っていうかもしかしてあたしの気持ちばれててからかってきてる!?
さっきの感じとか。
わざと顔近づけてきてあたしの反応見てる感じだったし!
うわ~も~最悪~!高校生にからかわれるなんて!しっかりしなきゃ!!
渉「・・・。」
優「入るね!」
渉「・・・。」
優「宿題ちゃんとやったかな?」
渉「・・・。」
優「どれどれ。ありゃ。また半分だけ?」
渉「めんどくせ~し。」
優「も~。でも、最初は全然やってくれなかったけど。ちょっとずつやってくれるようになってきたもんね!」
渉「別に。」
優「部活で忙しいのも分かるけど、もうすぐ高校3年生で受験も控えてるから頑張ろうね!」
渉「・・・。」
優「じゃ~今日は続きの50ページから。」
あたしは、佐伯優梨(さえきゆり)もうすぐ大学3年生。
家庭教師をしています。
そして教え子の上野渉(うえのわたる)君はもうすぐ高校3年生。
サッカー部所属。
歳の差3つ。
出逢いは丁度1年前。
成績不振の息子にお母さんが家庭教師を依頼したことに始まるんだけど。
最初はお勉強中も寝る。宿題はやらないのカナリの問題児で…。
でも粘り強い指導のお陰か、ようやく半年前ぐらいから少しずつやるようになってきてくれたところ。
“TLLL”
渉「もしもし。」
優「も~今お勉強中なのにぃ。」
勉強中でも構わずメールが来たらメールを返し、電話が来たら電話に出る。
このスタイルは当初のまま。
渉「あ~だから無理。無理だっつってんだろ?はぁ?お前には関係ね~し。」
何かもめてる?
渉「うぜ~。」
なんだか怖いなぁ。そのまま電話切っちゃった。
優「お、終ったの?」
渉「マジあの女うぜ~。」
優「女の子?そんな、もっと優しくしてあげなきゃ可愛そうじゃない?」
渉「は?」
優「か、彼女ならもっと優しく。」
渉「そんなんじゃね~し。」
優「そ~?…じゃ~続きをやろっか!」
別にロリコンとか年下好きとかそ~いうのでもないんだけど。
渉君は普通にかっこいいしモテルと思う。
実際に、前にお勉強中に家に女の子が来て告白されてたこともあったし。
お勉強の途中で電話で告白されてたこともあった。
あたしが知ってるだけで5回ぐらいはあった気がするから。
学校でとかも含めたらもっとすごいんだろうなぁ。
ってことはこの子はいい子なんだろうなぁって思っていい所探しを始めてみたら、段々本当に惹かれてしまった。
ダメダメ!
「集中しなきゃ!」
わ!どうしよう!思わず心の声が出してしまった。
渉「なんだよ。」
あ~も~あたしのバカ。
”トントン“
母「お疲れ様!」
優「いつもすみません!」
母「いいのよ!じゃ~後半も頑張ってね!」
いつも途中にお茶とお菓子をお母さんが持ってきてくれるの。
優「ん~!おいち~!」
渉「がき。」
優「なによ~!」
渉「クリームついてる。」
優「え?うそ!とれた!?」
恥ずかしい。これじゃ~ホントにおこちゃまみたいじゃん!
ちゃんと家庭教師のできるお姉さんでいなきゃいけないのに~!
渉「とってやろうか?」
優「え?あ。うん。」
渉君の顔が近づいてくる。うわ~なんか緊張する。
優「や、やっぱりいい!自分で鏡みて取るから!鏡。鏡・・あれ?」
渉「・・はい。とれた。」
優「あ、ありがと!」
ふえ~!完全に意識しすぎ!!ちょっと顔が近づいただけでこんなにドキドキしちゃうなんて!
も~あたしのバカ!!
教師と生徒なんだからダメ!ダメ!!
優「続きやるよ!」
渉「はいはい。」
優「ん?ここはこっちの式を使って。」
ふぅ~今日もなんとか無事終了。
毎回行く度にこの思いはちょっとづつ大きくなっていっちゃってる気がする。
意識しないようにしなきゃ!って思ってたら丁度サッカー部の春の合宿があるってことで、今週は家庭教師お休み。
ちょっとほっとしたかも。
時間置いて冷静になろう。
ま「ね!優梨ちゃんって家庭教師のバイトしてるんだっけ?」
優「うん!」
ま「それって週何回?」
優「1回だよ!」
ま「じゃ~さ~バイト掛け持ちしない!?」
優「え?」
ま「実はさ~うちのお店今人足りなくて大変でさ~!ほら。4年生とか卒業で辞めちゃったりで。」
優「そっかぁ。」
ま「友達でやりたい子いたら誘ってみてって言われてるんだよね!」
優「まゆちゃんどんな所でバイトしてるんだっけ?」
ま「カフェでだょ!そんなキツイバイトとかじゃないし!ど~かなぁ?」
カテキョのお仕事は週に1回だけで他の日はぼ~っとしてるだけで特になにかあるわけでもないけど。
優「あたしにできるかなぁ?」
ま「大丈夫だって!皆いい人たちだし!」
優「じゃ~やってみようかな!」
ま「やった~!じゃ~今日店長に言ってみるね!」
優「うん!」
カフェかぁ。なんかオシャレな感じでいいかも!その後店長さんと面接をして受かって今日がカフェバイト初日。
優「まゆちゃんなんか緊張してきた~!」
ま「大丈夫だって!」
優「うん。」
ま「いらっしゃいませ!」
まゆちゃんは大学入学当初からここで働いてるからもうすっかり慣れてるけどあたしはドギマギ。
接客の仕方やレジやメニューと覚えなきゃいけないことがいっぱいで思った以上に大変。
ま「お疲れ様!」
優「お疲れさま~。疲れた~。」
ま「あはは!でも優梨ちゃんいい感じだったよ!」
優「ホントに?大丈夫だった?」
ま「うん!段々なれてくれば平気だって!」
優「うん。ありがと!」
今までカフェでのバイト経験のないあたしにはいきなりいろんな始めてのことがいっぱいでとまどってばかりだけど。
なんとか周りの人達に助けてもらいながら頑張っていけそう!
渉「ね~。」
優「え?あ。ごめん!あ。早いね!もうできたんだ!」
渉「なんか。」
優「ん?」
渉「なんでもない。」
いっけない。今は家庭教師中なのについついカフェのメニューのこととか考えちゃってた。
優「じゃ~次ぎはここやってみて!」
渉「・・。」
渉君は合宿で鍛えられてきたせいか、なんかまた一段とかっこよくなった気がする。
これ以上かっこよくなられたら困るのにぃ~。
”チャラン“
あ。メールだ。また女の子からかなぁ。
優「また女の子から?」
渉「ま~。」
優「ホント渉君はモテモテだね!彼女とか作らないの?」
渉「別に。」
優「その気になればすぐにできそうなのに!あんまりそ~いうのに興味ないの?」
渉「・・。」
優「あ。ごめん。余計なことだよね。」
渉「そっちだっていないじゃん。」
優「え。あたしいないなんて言ったっけ?」
渉「じゃ~いるのかよ。」
優「いないけど…。」
渉「やっぱり。」
優「やぱりってなによ~!失礼しちゃう!ど~せいないですよ~だ!」
ひどい!そりゃ~あたしは渉君みたいにもてるわけじゃないけどさ。
”トントン“
母「今日はシュベールのケーキよ!」
優「わ~!ありがとうございます!」
母「じゃ~後半もよろしくお願いしますね!」
優「はい!さ!頑張るよ!!」
渉「単純。」
優「う。いいの!こういうのも大事なんだよ!何かのために頑張るみたいなさ!何かないの?そ~いうの。渉君の好きなものってな~に?あ。サッカーか!じゃ~サッカーの強い大学に行くために頑張るとかは!?どう!?」
渉「はいはい。」
優「も~!いいじゃん!そ~やって目標立ててさ!その方がきっと頑張れるよ!」
渉「そ~かもな。」
優「でしょ!?どこか行きたい大学とかないの?」
渉「・・ま~。」
優「え!あるの!?どこどこ!?」
渉「・・別に。」
優「え~今あるっぽかったじゃん!」
渉「いちいちうるせ~な~。」
優「教えてくれたっていいじゃん!」
”TLLL“
渉「あ。もしもし。」
も~また電話~。
渉「好きなりゃこくりゃいいじゃん。あ~。俺の話は今関係ね~だろ?」
え。ちょっと待って!俺の話ってもしかして俺の恋の話ってこと!?え!好きな人いるの!?
渉「じゃ~な。」
いるの!?まさかいるの!?
渉「なに?」
優「え?」
渉「何ジロジロ見てんの?」
優「え!そ、そんな見てなんかいないけど!」
渉「そ~か?」
優「う、うん!」
渉「も~ちょいウソ上手くつけるようになったほうがいいんじゃね?」
優「え。」
渉「で、なに?」
優「だからその~今の電話って。」
渉「同じサッカー部のやつからだけど?」
優「そのコ好きな子に告白するって?」
渉「ま~するんじゃね?」
優「そっか~。それで…えっと~。俺の話っていうのはやっぱり渉君にも好きな人がいるっていう話だよね?」
渉「なに。気になんの?」
優「え!そ、そ~いうわけじゃ!」
渉「じゃ~いいじゃん。」
優「え!あ。や、やっぱり気になる!」
渉「・・・。」
優「だってほら!こんなにモテモテの渉君が好きな子ってどんな子かな~って皆興味あると思うんだよね!?」
渉「へ~。」
そ~言いながら少し何かをたくらんでいるような目であたしの顔を覗き込んできたの。
優「な、なに?」
渉「じゃ~俺は大学生はどんな恋するのかに興味あるんだけど。」
優「う。ちょ。顔ちかい。」
渉「ん?」
優「きゃ。ちょ。も~やめてよ!あ~も~やめやめ!勉強の続きするよ!」
渉「はいはい。」
ダメだ。完全になめられてる。
っていうかもしかしてあたしの気持ちばれててからかってきてる!?
さっきの感じとか。
わざと顔近づけてきてあたしの反応見てる感じだったし!
うわ~も~最悪~!高校生にからかわれるなんて!しっかりしなきゃ!!
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