公爵家三男に転生しましたが・・・

いよいよ卒業

春になり、卒業の祝日、王都の学校では入学と

卒業のみだけ使う大ホールで３つの校舎の卒業

する者が集い、学校長から学校卒業のリングを

１人づつ受け取る。

リングは腕に嵌めるタイプで金で出来ているが

模様も素晴らしく、王都の学校を卒業した者

しか持つことは出来ない。

受け取った者は腕に嵌めた後、魔力を流して、

自分専用に出来る。１度嵌めたら取れない。

本人が死んだ場合は、模様も消え、ただの金の

リングになる。


今回は魔法学校に王女がいるので魔法学校から

受け取りが始まり、貴族学校・騎士学校の順に

なった。


卒業の祝日より２ヶ月間、学校は休みになる。


入学試験、試験発表、３つの校舎の入学者数に

よっての、準備が必要だからだ。


王都の街は春の稼ぎ時でもある。

入学試験の為に王都に早めに来ている貴族に

平民でもそこそこ裕福な者は宿に泊まり、入学

試験に備える。

食材から勉強道具に服から祝いの品などが売れ

る時である。


商人達はアレクが入学と卒業の時は例年以上の

予想をしており、祝いの品などの予測をして

準備を始める商会もあった。

理由は半年前の秋の祝福の時、例年と違いすぎ

て大変だったからだろう。

綿の確保から生地集め、裁縫する者達など、

スカイのクッション作製が原因だったが、、、


厳かに卒業のリング授受が終わり。

卒業する者達は仲の良い者達で、集まり会話を

している。

親達は卒業の式典には参加してはいない。


レティ「ルイス」

ルイス「レティシア、あれ？マリアス王女は

一緒じゃないんだね？」

レティ「ローズ様と話して以来は挨拶のみなの

よ、今日も大人しくされて帰られたわ。」

ルイス「なんか、気の毒な気がするね。」

レティ「そうだけど、仕方ないわ、最終的には

どうにかなると思ってらしたと思うのよ！

でも、どうにもならないことはあるわ。真剣

に相手を探さなかったマリアス王女が自ら招い

た結果よ。」

ルイス「なかなか厳しいね。」

レティ「あらっ？ルイス、ならマリアス王女を

助けたいの？」

ルイス「僕には無理だよ。」

レティ「私もよ、そもそも、私に絡んでこない

で相手を探すべきだったことよ。私は何度も

進言したわ。それを軽く受け止めてたのよ。」

ルイス「そうだね。」

レティ「今日も式典が終わり次第、馬車に乗ら

れてたから、もう、王宮よ。」

ルイス「そうだったんだ。」

レティ「もう、マリアス王女のことは止めまし

ょう。ルイス、パーティーの次の日には王都を

出発するけど、大丈夫かしら？」

ルイス「それは大丈夫だよ。レティシア、、」

レティ「何？」

ルイス「僕を選んでくれてありがとう。」

レティ「なっ、あっ、わっ、私もよ、ルイス

あなたがいて良かったわ。」


レティシアとルイスの２人は学校の敷地内だっ

たが、他の人に聞かれないよう距離を取ってい

た。

学校でもなかなか２人にはなれなかった。

明日、正式に婚約するが結婚式はまだ決まって

はいない。

だが、２人でお互いの気持ちを確認した。


翌日、王宮で、、、