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愛の神様

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「それで、話の続きだけど、俺の前の愛結神は、人間に恋をして、人間になって、次の神を俺に任せて去っていったんだ。
俺は自分が神様になるなんて思ってなかったし、戸惑いながらも、神として仕事をしていたんだ。
でも、人間たちを見ていたら、俺も人間になりたいって欲求がどんどん大きくなっていった」

「それで、人間に?」

「人間になりたいなんて言っても、そう簡単になれるわけじゃないんだ。
俺の前の神は、自分でなれる方法を見つけて、高天原…神界の偉い神様に
「人間になりたいんです」と言いにいった。
俺を次の神様に選ぶからと言って…。
偉い神様は「次の神が決まっていて、なおかつ自分で人間になる方法を見つけているなら好きにしなさい」と言って、前の神は人間になったんだ。
あの人は、好きな人と一緒になって、人間としての寿命を全うした。今頃は、また別の誰かに生まれ変わっているんだろう」
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