いや、一応苦労してますけども。

GURA

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初めての戦闘から5日が経った。

異世界に来て7日目。



【始まりの草原】で狩りをした翌日からは【薄暗い森】や【雨岩の洞窟】にも潜って狩りや採取をしている。


やはりレベル差があるせいで攻撃が当たればモンスターは即死。
そのため弓を持った状態で攻撃回避する練習なんかはあまり出来ていない。


【薄暗い森】の奥にいるべアールが一度狙いが外れた時に向かってきたが、距離を埋められる前にもう一発で仕留めたから近距離戦にはならなかった。



基本的にハンターは中・遠距離で戦闘を行って攻撃補助がメインになる職業らしい。

近距離になると小型のナイフを持ってそれで対応するか、距離を取って弓で攻撃を続けるというのが一般的なスタイルなのだが、私は今まで弓でしか戦闘を行ったことがない。



プレイヤーとNPCで戦闘のやり方にも違いが出てくるのかな?





ということをガイドブックで知った私は近距離戦に関しては【始まりの草原】で練習を行うようにしていて、わざと攻撃せずにわりと動きが素早いウビットやスナーク相手にナイフを使う練習した。


初めは向かってくるモンスターに慣れなくて攻撃されてばっかりだったが、レベル差がありすぎるせいでほとんど痛みを感じる事はなかった。

やっぱりHPが減ってくると体の怠さや痛みとなるため、それで回復の目安になる。


ただ、私の場合は攻撃を受けているにも拘らずあまり疲労感がなくて、連続で1日中狩りしてもステータスで確認するとHPも1/10も減らなかったからレベル差って何気に恐ろしい。



ゲームでは近距離でも弓で攻撃出来ていたが、実際にはぶつかってきた衝撃でよろけたりすると命中率も落ちる。

それに洞窟とか狭い場所では弓の死角が多くなるから戦闘手段を増やすと生存率もそれだけあがる。


死に戻りが出来るから少し心に余裕ができたとはいえ、生存率とか新しい戦闘方法を考えちゃうあたりやっぱり私はゲームバカなんだろうなと思った。


そのため新しい戦力として取り入れたナイフだが、最近はナイフ1本でもダメージを受けずにフィールドのモンスターは倒せるようになってきた。

まあ、【薄暗い森】のボスモンスターのベアールなんかはLv.35とかあるから避けきれずに攻撃されることもあるけど、それもHPを1/5程度削られるくらいで済んでるから良しということにしとこう。

今使っているのは街の武器屋で買った安いナイフで、ナイフの性能やスキルが上がるともっと効率的に狩れると思うからそれまでは回避の練習がてら戦闘を行うことにする。



ただ、ナイフは感触がリアルだから使い始めた時に慣れるまではかなりもどしちゃったんだよね。

肉に刃が突き刺さる感覚だとか、そこから切り裂く感覚だとか。
初めてナイフで戦闘した時なんか、中途半端に切りかかって余計に苦しめたりしてた。それを見て余計に気持ち悪くなってきたりして。

そこから覚悟を決めて一撃で仕留められるように急所攻撃を意識するようにした。




やっぱり生きてるのを自分の手で殺すって現代日本人で都会生活していた自分にはかなりハードル高いことだと改めて認識したよ。




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