25 / 57
:冒険を始めましょう
25:
しおりを挟む
「夜の森って不気味だよね」
キャンプとかって小学生以来だけど、一人だとウキウキドキドキなんてしない。
よく異世界にきたヒロインが「星に手が届きそう!綺麗な夜空!こんなの初めて見た!!」なんてこというじゃん?
確かに上を見上げれば木の隙間から綺麗な夜空が見える。
でもその感動も日が落ちた森の不気味な雰囲気には適わない。
ひたすら暗闇を見ないようにして、完全に日が落ちる前にその辺に落ちていた木の枝を集める。
魔法を使えば簡単に焚火ができるから火熾しなんて面倒な手間がなくて便利だよね。
すぐに焚火の準備ができて、明るくなったのもあり不気味さは軽減された。
まずはご飯たべよっと。
出発前にメランダに貰った料理をアイテムポーチから取り出す。
貰った時にはかなり感動して勿体なくて食べられない!とか思ってたけど、そうするとずっと食べないでアイテムポーチに置いておきそうなんだよね。
ってことで今のうちに食べよー。
[ハンバーグ:製作者メランダ]
見た目は普通のハンバーグだけど、モンスターの肉を使ったやつってどんな味なんだろうな~。
私手作りのパンと自家製の野菜を使ったサラダやスープも出して、頂きます!
「...!!!!
なんだこれ!?」
まず口にいれた瞬間に肉独特の臭みが鼻を抜けるというかなんというか。
べちゃべちゃした肉の舌触りに時々感じるシャキシャキの生焼け玉ねぎ。
極めつけにかなり塩辛い。
直接塩を食べているかのような。
「……。」
一口食べてから次の一口が進まない。
口直しにパンやサラダを食べたりしてるが一向に次の手が伸びない。
もしかして嫌がらせなんじゃないかって思うレベルでまずい。
どうやったらこうなるんだ...。
メランダって癒し系美人で料理とか得意そうなのに、なんだか知ってはいけないことを知ったような気がする。
残りのハンバーグをなんとか気合で食べ終えて(HPが若干減っていた)、次に簡易テントを張ることにした。
[簡易テント(ランクB):製作者メグル]
手の平大のミニチュアのテントを設置したい場所に置いて魔力を少量ずつ流す。
元の世界であったカプセルに入ったスポンジとかあるじゃん?
水を入れたら元の大きさまで膨らむやつ。
あんな感じで魔力を込めると徐々に大きくなる。Bランクなら最大で15人くらいは入れる大きさになるらしい。
狭くて窮屈なのも嫌だし、1人で入るには少し広めくらいの大きさにしたら完成。
これも冒険者用のアイテムだが、一般的な冒険者は手に入らない。
なぜなら錬金でしか作成できないから。
たまにバザー(プレイヤー同士で売買ができるシステム)で錬金したものが売ってるけど、生成用の素材を集めるのも大変で成功率も低いからいい値段するんだよね。1~2人用のランクDでも最低で30万ヤソとか。
私もこれ作るの大分失敗したなぁ。
使用回数があるからいくつか予備に出来るくらい作るの大変だった。
新人プレイヤーは普通のテントを張るか、火を囲むようにして雑魚寝。
見張り兼火の番を交代でして夜を過ごすみたいだ。
テントの効能は使用するとフィールド内でのHP/MPの回復速度の上昇とかだったけど、実際は流した魔力からモンスター避けの魔法が発動されるらしく自分よりレベルの低いモンスターには襲われなくなるというもの。
ある意味ゲームでの効能そのままだ。
安心して寝れるって環境だと体力も温存できるし精神的にもいいしね。
キャンプとかって小学生以来だけど、一人だとウキウキドキドキなんてしない。
よく異世界にきたヒロインが「星に手が届きそう!綺麗な夜空!こんなの初めて見た!!」なんてこというじゃん?
確かに上を見上げれば木の隙間から綺麗な夜空が見える。
でもその感動も日が落ちた森の不気味な雰囲気には適わない。
ひたすら暗闇を見ないようにして、完全に日が落ちる前にその辺に落ちていた木の枝を集める。
魔法を使えば簡単に焚火ができるから火熾しなんて面倒な手間がなくて便利だよね。
すぐに焚火の準備ができて、明るくなったのもあり不気味さは軽減された。
まずはご飯たべよっと。
出発前にメランダに貰った料理をアイテムポーチから取り出す。
貰った時にはかなり感動して勿体なくて食べられない!とか思ってたけど、そうするとずっと食べないでアイテムポーチに置いておきそうなんだよね。
ってことで今のうちに食べよー。
[ハンバーグ:製作者メランダ]
見た目は普通のハンバーグだけど、モンスターの肉を使ったやつってどんな味なんだろうな~。
私手作りのパンと自家製の野菜を使ったサラダやスープも出して、頂きます!
「...!!!!
なんだこれ!?」
まず口にいれた瞬間に肉独特の臭みが鼻を抜けるというかなんというか。
べちゃべちゃした肉の舌触りに時々感じるシャキシャキの生焼け玉ねぎ。
極めつけにかなり塩辛い。
直接塩を食べているかのような。
「……。」
一口食べてから次の一口が進まない。
口直しにパンやサラダを食べたりしてるが一向に次の手が伸びない。
もしかして嫌がらせなんじゃないかって思うレベルでまずい。
どうやったらこうなるんだ...。
メランダって癒し系美人で料理とか得意そうなのに、なんだか知ってはいけないことを知ったような気がする。
残りのハンバーグをなんとか気合で食べ終えて(HPが若干減っていた)、次に簡易テントを張ることにした。
[簡易テント(ランクB):製作者メグル]
手の平大のミニチュアのテントを設置したい場所に置いて魔力を少量ずつ流す。
元の世界であったカプセルに入ったスポンジとかあるじゃん?
水を入れたら元の大きさまで膨らむやつ。
あんな感じで魔力を込めると徐々に大きくなる。Bランクなら最大で15人くらいは入れる大きさになるらしい。
狭くて窮屈なのも嫌だし、1人で入るには少し広めくらいの大きさにしたら完成。
これも冒険者用のアイテムだが、一般的な冒険者は手に入らない。
なぜなら錬金でしか作成できないから。
たまにバザー(プレイヤー同士で売買ができるシステム)で錬金したものが売ってるけど、生成用の素材を集めるのも大変で成功率も低いからいい値段するんだよね。1~2人用のランクDでも最低で30万ヤソとか。
私もこれ作るの大分失敗したなぁ。
使用回数があるからいくつか予備に出来るくらい作るの大変だった。
新人プレイヤーは普通のテントを張るか、火を囲むようにして雑魚寝。
見張り兼火の番を交代でして夜を過ごすみたいだ。
テントの効能は使用するとフィールド内でのHP/MPの回復速度の上昇とかだったけど、実際は流した魔力からモンスター避けの魔法が発動されるらしく自分よりレベルの低いモンスターには襲われなくなるというもの。
ある意味ゲームでの効能そのままだ。
安心して寝れるって環境だと体力も温存できるし精神的にもいいしね。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
748
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる