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第6章 両国激突編
3つの要求
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(こ、これは……もうダメだ。言い逃れなどできんではないか!)
確かな証拠を突きつけられ、グスタフは弁解する言葉すら見つからずにいた。
いよいよ追い詰められたエーデルバルムの姿を見て、再びソルドレッドの口が開く。
「仕掛けてきたのはそちらからだ。本来ならこのまま戦争をしてもよいのだが、エーデルバルムには大恩があるため今回に限り、こちらの条件を呑むことで戦争をなしにしてもよいと言っておるのだ」
「なっ!? エーデルバルムが貴様ら田舎者に与するなど――」
「お、お待ちください! 国王様!」
反論の言葉を出そうとしていたグスタフに慌てて横にいた宰相が止めに入る。
「ここは大人しく奴らの要求を吞むことにしましょう」
「な、なぜだ!? 負けたまま奴らに泣き寝入りしろと言うのか!」
「そ、そうではございません。仮にここで戦争となった場合、大量の人員を失った我が国には、もはや戦える戦力などほぼ皆無です。このままでは負けるのは必至。それなら、向こうの要求を呑み、再度戦力を整えてから仕掛けたほうがよいかと……」
「……うむ、なるほど。……一理あるな」
今回の負けをまったく学習していないエーデルバルムは次の悪だくみを考えながら悪い顔をしていた。
「よかろう。そちらの要求を呑むとしよう」
「では、これまでと同じように両国の不可侵条約を結んだうえでのこちらの要求は大きく分けて三つだ」
そう宣言した後、ソルドレッド一つ目の要求について話していく。
「一つ目はそちらが捕らえたエルフを一人残らずすべてエルヴバルムに返還すること」
「バ、バカなっ!? いったい何千人いると思っているんだ! そんなのは無理だ!」
エルフの中にはすでに奴隷として売ってしまったため、それをすべて探し出すのは無理な話だった。
「そちらが捕まえておいてなにを勝手なことを……。言っておくが、こちらにはエーデルバルムの攻撃によって行方不明になった同胞のリストがあるんだ。誤魔化しても無駄だ」
「……くっ!」
「……ああ、それと、費用に関してはすべてそちら持ちだ。こっちは一銅貨たりとも払わないからな」
「そ、それは困る! 顧客の中には素性を隠して購入する者もおるし、奴隷の又買いなどされていたらそれこそ費用がかさんでしまう」
「すべてそちらが蒔いた種だろ。その尻拭いになぜこちらが手を貸さねばならない」
「くっ……。い、いいだろう。どれくらいかかるか分からないが、必ずすべてのエルフを返還すると誓おう」
正論を盾にされてしまっては言い返す言葉もない。
観念したように項垂れているグスタフを尻目にソルドレッドは二つ目の要求について話していく。
「二つ目は、発端となった殺人事件の真相を公にし、エルヴバルムの潔白を晴らすこと」
「す、すでにエルフが犯人という内容で国民に発表しているのだぞ。ここで真実をバラせば信用が地に落ちてしまうではないか!」
「何度言わせるつもりだ……。すべて自業自得だろう。責任を取るならそれくらいしてもらわねば困るではないか」
ソルドレッドの言葉の圧に押され、またもや言い返すことができなかった。
(くそ……。田舎者のエルフどもが……今に見ていろ。奴隷事業を発展させて資金を調達した際には、次こそエルヴバルムをオレのものにしてやる。……なあに、エルフが商品にできなくとも他の亜人を商品にして資金を稼いでやる)
頭の中で次の一手を考えつつ、グスタフは二つ目の要求も呑むことにした。
「それでは、最後の三つだが……エーデルバルムで行われている奴隷事業を今すぐ廃止し、今後の奴隷による商売を禁じる」
「なっ!? 奴隷事業の廃止だと! 今や奴隷事業はエーデルバルムが有している商業の中でも一位を担っている事業だぞ! 重要な資金源の一つを潰す気か!」
「重要な資金源……? アハハ、おかしなことを言うわね。元々エーデルバルムは奴隷事業で栄えたわけじゃないでしょう。こっちだってそれくらい調べているわよ」
グスタフの横暴な発言に我慢できなかったフィリアは、会談の最中、つい口を挟んでいた。
「オイ、フィリア……。お前はボロを出しやすいんだから威厳だけ振りかざしていればいいんだよ」
「これくらい大目に見なさいよね。こっちだってあの豚の言い訳にさっきからイライラしているのよ」
相当ストレスが溜まっていたらしく、ここでフィリアを止めることなど無理なようだ。
「エーデルバルムは様々な商売を手掛けている商業国家なのよ。奴隷事業ができる前から各国と貿易をしていたはずよ。奴隷事業が廃止されてもただ前の状態に戻るだけじゃない」
「フィ、フィア殿には分らぬかもしれないが、今となって奴隷事業は切っても切り離せぬ商業の一つになっているのだ。前の状態に戻ると言われても受け入れることなどできるわけがないのだよ」
「あなたたちはただ私腹を肥やして甘い汁を啜っていただけなのよ。今回のことでいい加減こりて、他の商売に力を入れるといいわ」
「ガハハハハッ!」
フィリアの発言が痛快に面白かったのか、ソルドレッドは豪快な笑い声を上げていた。
「確かにその通りなよ、フィア殿。大昔のエーデルバルムは幅広い商業を展開させて発展してきた国だ。先人に倣って地道に商売をしていけば信用を取り戻すことも不可能ではないはずだろう」
「ふ、ふざけるな! 簡単に言ってくれるが、奴隷事業が廃止となれば損をするのはこっちなのだぞ! 売買ができないとなると、国で抱えている奴隷たちはどうすればいい! 維持費だってバカにならないのだぞ!」
グスタフの言う通り、奴隷事業がなくなってしまえばすでに国で所有している奴隷たちはただのお荷物に成り下がってしまう。
エーデルバルムにいる奴隷はすべて国の財産で購入したもの。そのため奴隷による商売ができないとなれば、売ることもできずエーデルバルムにとって邪魔な存在にしかならない。
「その後のことなどこっちには関係のないことだ。奴隷事業が廃止になったぐらいで国が崩壊するわけではあるまいし、このまま戦争するよりは大分マシなはずだが……」
「し、しかしだな……このままでは金が……」
最後の要求だけは意地でも吞む様子のないグスタフを前に紫音が動き出した。
「発言いいだろうか……」
「……っ? お前は、アマハとか言ったな……」
「ええ、そうです。その奴隷についてですが、すべてアルカディアで買い取らせていただけないでしょうか?」
「っ!? お、お言葉だが、こちらが抱えている奴隷がどれくらいいるか分かっているのか? 新参者のアルカディアにそれだけの金があるとは思えないのだが……」
「まあ、確かにお金はないかもしれないので、お金以外にもこちらが提示する品物で代用できればいいのですが。……ああそれと、すべて引き取るのでその分、安くしてもらえると助かりますね」
「……品物だと? ぜひ見せてもらおうではないか。相当価値があるものであるなら安価で買い取らせてやってもよいぞ。……しかし、しょうもないものだった場合は値引きなど一切しないがそれでいいかな?」
「ええ、もちろんです」
物々交換などバカげた話だが、不要となる商品を買い取ってくれるなら願ったり叶ったりだ。
しかし、大量の奴隷を安価で購入されてはこちらが損するだけなので、グスタフは定価で買わせるためにそのような条件を紫音に提案した。
エーデルバルムは様々な商売を手掛けているためアルカディアに価値があるものなど出せるはずがないとタカを括っていた。
「その品物というのは少々大きいので、その一部をお見せいたします」
そう言って紫音が懐から出したのは、手のひらに収まるほどの小さな欠片のようなものだった。
「な、なんだ……これは? こんなものでこちらが納得するはずが――」
「っ!? こ、国王様っ! お待ちください!」
その場にいた目利きに優れたものが突如大騒ぎし始め、グスタフに進言する。
「こ、これはドラゴンの鱗の欠片です。前に一度同じものを見たことがあるので間違いありません!」
「なにっ!? ドラゴンの鱗だと!? 市場にはめったに出回らない希少素材ではないか!」
レアな素材を前に興奮するエーデルバルムの反応に予想通りと言わんばかりに紫音はニヤリと笑みを浮かべていた。
確かな証拠を突きつけられ、グスタフは弁解する言葉すら見つからずにいた。
いよいよ追い詰められたエーデルバルムの姿を見て、再びソルドレッドの口が開く。
「仕掛けてきたのはそちらからだ。本来ならこのまま戦争をしてもよいのだが、エーデルバルムには大恩があるため今回に限り、こちらの条件を呑むことで戦争をなしにしてもよいと言っておるのだ」
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「ここは大人しく奴らの要求を吞むことにしましょう」
「な、なぜだ!? 負けたまま奴らに泣き寝入りしろと言うのか!」
「そ、そうではございません。仮にここで戦争となった場合、大量の人員を失った我が国には、もはや戦える戦力などほぼ皆無です。このままでは負けるのは必至。それなら、向こうの要求を呑み、再度戦力を整えてから仕掛けたほうがよいかと……」
「……うむ、なるほど。……一理あるな」
今回の負けをまったく学習していないエーデルバルムは次の悪だくみを考えながら悪い顔をしていた。
「よかろう。そちらの要求を呑むとしよう」
「では、これまでと同じように両国の不可侵条約を結んだうえでのこちらの要求は大きく分けて三つだ」
そう宣言した後、ソルドレッド一つ目の要求について話していく。
「一つ目はそちらが捕らえたエルフを一人残らずすべてエルヴバルムに返還すること」
「バ、バカなっ!? いったい何千人いると思っているんだ! そんなのは無理だ!」
エルフの中にはすでに奴隷として売ってしまったため、それをすべて探し出すのは無理な話だった。
「そちらが捕まえておいてなにを勝手なことを……。言っておくが、こちらにはエーデルバルムの攻撃によって行方不明になった同胞のリストがあるんだ。誤魔化しても無駄だ」
「……くっ!」
「……ああ、それと、費用に関してはすべてそちら持ちだ。こっちは一銅貨たりとも払わないからな」
「そ、それは困る! 顧客の中には素性を隠して購入する者もおるし、奴隷の又買いなどされていたらそれこそ費用がかさんでしまう」
「すべてそちらが蒔いた種だろ。その尻拭いになぜこちらが手を貸さねばならない」
「くっ……。い、いいだろう。どれくらいかかるか分からないが、必ずすべてのエルフを返還すると誓おう」
正論を盾にされてしまっては言い返す言葉もない。
観念したように項垂れているグスタフを尻目にソルドレッドは二つ目の要求について話していく。
「二つ目は、発端となった殺人事件の真相を公にし、エルヴバルムの潔白を晴らすこと」
「す、すでにエルフが犯人という内容で国民に発表しているのだぞ。ここで真実をバラせば信用が地に落ちてしまうではないか!」
「何度言わせるつもりだ……。すべて自業自得だろう。責任を取るならそれくらいしてもらわねば困るではないか」
ソルドレッドの言葉の圧に押され、またもや言い返すことができなかった。
(くそ……。田舎者のエルフどもが……今に見ていろ。奴隷事業を発展させて資金を調達した際には、次こそエルヴバルムをオレのものにしてやる。……なあに、エルフが商品にできなくとも他の亜人を商品にして資金を稼いでやる)
頭の中で次の一手を考えつつ、グスタフは二つ目の要求も呑むことにした。
「それでは、最後の三つだが……エーデルバルムで行われている奴隷事業を今すぐ廃止し、今後の奴隷による商売を禁じる」
「なっ!? 奴隷事業の廃止だと! 今や奴隷事業はエーデルバルムが有している商業の中でも一位を担っている事業だぞ! 重要な資金源の一つを潰す気か!」
「重要な資金源……? アハハ、おかしなことを言うわね。元々エーデルバルムは奴隷事業で栄えたわけじゃないでしょう。こっちだってそれくらい調べているわよ」
グスタフの横暴な発言に我慢できなかったフィリアは、会談の最中、つい口を挟んでいた。
「オイ、フィリア……。お前はボロを出しやすいんだから威厳だけ振りかざしていればいいんだよ」
「これくらい大目に見なさいよね。こっちだってあの豚の言い訳にさっきからイライラしているのよ」
相当ストレスが溜まっていたらしく、ここでフィリアを止めることなど無理なようだ。
「エーデルバルムは様々な商売を手掛けている商業国家なのよ。奴隷事業ができる前から各国と貿易をしていたはずよ。奴隷事業が廃止されてもただ前の状態に戻るだけじゃない」
「フィ、フィア殿には分らぬかもしれないが、今となって奴隷事業は切っても切り離せぬ商業の一つになっているのだ。前の状態に戻ると言われても受け入れることなどできるわけがないのだよ」
「あなたたちはただ私腹を肥やして甘い汁を啜っていただけなのよ。今回のことでいい加減こりて、他の商売に力を入れるといいわ」
「ガハハハハッ!」
フィリアの発言が痛快に面白かったのか、ソルドレッドは豪快な笑い声を上げていた。
「確かにその通りなよ、フィア殿。大昔のエーデルバルムは幅広い商業を展開させて発展してきた国だ。先人に倣って地道に商売をしていけば信用を取り戻すことも不可能ではないはずだろう」
「ふ、ふざけるな! 簡単に言ってくれるが、奴隷事業が廃止となれば損をするのはこっちなのだぞ! 売買ができないとなると、国で抱えている奴隷たちはどうすればいい! 維持費だってバカにならないのだぞ!」
グスタフの言う通り、奴隷事業がなくなってしまえばすでに国で所有している奴隷たちはただのお荷物に成り下がってしまう。
エーデルバルムにいる奴隷はすべて国の財産で購入したもの。そのため奴隷による商売ができないとなれば、売ることもできずエーデルバルムにとって邪魔な存在にしかならない。
「その後のことなどこっちには関係のないことだ。奴隷事業が廃止になったぐらいで国が崩壊するわけではあるまいし、このまま戦争するよりは大分マシなはずだが……」
「し、しかしだな……このままでは金が……」
最後の要求だけは意地でも吞む様子のないグスタフを前に紫音が動き出した。
「発言いいだろうか……」
「……っ? お前は、アマハとか言ったな……」
「ええ、そうです。その奴隷についてですが、すべてアルカディアで買い取らせていただけないでしょうか?」
「っ!? お、お言葉だが、こちらが抱えている奴隷がどれくらいいるか分かっているのか? 新参者のアルカディアにそれだけの金があるとは思えないのだが……」
「まあ、確かにお金はないかもしれないので、お金以外にもこちらが提示する品物で代用できればいいのですが。……ああそれと、すべて引き取るのでその分、安くしてもらえると助かりますね」
「……品物だと? ぜひ見せてもらおうではないか。相当価値があるものであるなら安価で買い取らせてやってもよいぞ。……しかし、しょうもないものだった場合は値引きなど一切しないがそれでいいかな?」
「ええ、もちろんです」
物々交換などバカげた話だが、不要となる商品を買い取ってくれるなら願ったり叶ったりだ。
しかし、大量の奴隷を安価で購入されてはこちらが損するだけなので、グスタフは定価で買わせるためにそのような条件を紫音に提案した。
エーデルバルムは様々な商売を手掛けているためアルカディアに価値があるものなど出せるはずがないとタカを括っていた。
「その品物というのは少々大きいので、その一部をお見せいたします」
そう言って紫音が懐から出したのは、手のひらに収まるほどの小さな欠片のようなものだった。
「な、なんだ……これは? こんなものでこちらが納得するはずが――」
「っ!? こ、国王様っ! お待ちください!」
その場にいた目利きに優れたものが突如大騒ぎし始め、グスタフに進言する。
「こ、これはドラゴンの鱗の欠片です。前に一度同じものを見たことがあるので間違いありません!」
「なにっ!? ドラゴンの鱗だと!? 市場にはめったに出回らない希少素材ではないか!」
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