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子役
サプライズも手紙だけ、大橋のぞみの「不在によって保たれる存在感」
(前回からの続きです)
大橋のぞみのあり方について、6年前、筆者はこんな文章を書いた。
・・・現在、大学に行っているかどうかもさだかではないが、なんとなく、芸能人ではない職業を選びそうな気がする。ただ、彼女はありきたりな復帰をしないほうが、気になる存在であり続けるのではないか。そういえば、大橋が歌った「ノンちゃん雲に乗る」の物語世界は今から64年前に映画化され、ヒロインの母親を原節子が演じた。かつて小津安二郎の映画で一世を風靡したあと、43歳で引退して「永遠の処女」と呼ばれた女優だ。あるいは、原が美しいイメージのままファンの記憶のなかで生きたように、大橋のぞみも可愛いイメージのまま、ファンの心をとらえていくのだろうか。つまり、不在によって存在感が保たれる人生。最強子役のその後としては、それも素晴らしいことだ。その生き方が貫かれたとき、大人の役者に成長するのとも、途中で転落するのとも違う、新たな伝説が誕生する。・・・
その後、前述のように「藤岡藤巻」の藤巻によって、
「22年に大学を卒業し、福祉関係の仕事に就いている」
という消息が明かされたわけだが、これだけではどんな女性になっているのか、ひたすら想像するしかない。
ほとんどのファンは、子役時代の可憐さを残しつつ、美しく成長した娘を思い浮かべることだろう。
ただ、今年の7月に「テレ東音楽祭2025~夏~」で彼女の手紙が読み上げられるというサプライズが実現。
「藤岡藤巻」の出演場面でのことだ。
田中瞳アナが代読した手紙は、
「藤岡さん、藤巻さん、お久しぶりです。26歳になったのぞみです。(略)今日はポニョを歌われるということで、私は出ないのになぜか緊張しています。藤巻さん、歌詞間違えないでくださいね」
という内容。
また、彼らの生歌唱に、赤いワンピースを着た小学生時代の彼女の映像&歌唱が合成されるかたちでの「共演」も行われた。
とはいえ、現在の姿を見せないのは徹底されている。
まさしく「不在によって存在感が保たれる」流れが続いていて、じつのところ、彼女にとってもファンにとっても、これで佳いのではないか。
そのおかげで、彼女の魅力は不変なのだ。
ところで、蛇足を承知で愚痴というか、ぼやきをひとつ。
最近「赤いきつね」のCMをめぐってバカバカしい騒ぎがあり、そのなかで、新海誠を貶めている人を見かけた。
アニメ全般を嫌っているならともかく、宮崎駿は別として、みたいなことを言っている人もいて、唖然としたものだ。
そんなの、どっちもどっちで、同じ穴の狢だろう。
筆者にとって、これはもちろん褒め言葉だ。
少女を愛でる気持ち、すなわち、美を愛する精神に貴賤などあろうはずがない。
と、ぼやきで終わるのもなんなので、最後の最後に願望をひとつ。
大橋のぞみが娘を産んだら、その娘に、彼女と同じくらいの年頃、あるいは、彼女が姿を見せてくれなかった中学生くらいの年頃に、芸能人をやってもらえないかな。
それを愉しみに、なるべく長生きしたいと思う。
大橋のぞみのあり方について、6年前、筆者はこんな文章を書いた。
・・・現在、大学に行っているかどうかもさだかではないが、なんとなく、芸能人ではない職業を選びそうな気がする。ただ、彼女はありきたりな復帰をしないほうが、気になる存在であり続けるのではないか。そういえば、大橋が歌った「ノンちゃん雲に乗る」の物語世界は今から64年前に映画化され、ヒロインの母親を原節子が演じた。かつて小津安二郎の映画で一世を風靡したあと、43歳で引退して「永遠の処女」と呼ばれた女優だ。あるいは、原が美しいイメージのままファンの記憶のなかで生きたように、大橋のぞみも可愛いイメージのまま、ファンの心をとらえていくのだろうか。つまり、不在によって存在感が保たれる人生。最強子役のその後としては、それも素晴らしいことだ。その生き方が貫かれたとき、大人の役者に成長するのとも、途中で転落するのとも違う、新たな伝説が誕生する。・・・
その後、前述のように「藤岡藤巻」の藤巻によって、
「22年に大学を卒業し、福祉関係の仕事に就いている」
という消息が明かされたわけだが、これだけではどんな女性になっているのか、ひたすら想像するしかない。
ほとんどのファンは、子役時代の可憐さを残しつつ、美しく成長した娘を思い浮かべることだろう。
ただ、今年の7月に「テレ東音楽祭2025~夏~」で彼女の手紙が読み上げられるというサプライズが実現。
「藤岡藤巻」の出演場面でのことだ。
田中瞳アナが代読した手紙は、
「藤岡さん、藤巻さん、お久しぶりです。26歳になったのぞみです。(略)今日はポニョを歌われるということで、私は出ないのになぜか緊張しています。藤巻さん、歌詞間違えないでくださいね」
という内容。
また、彼らの生歌唱に、赤いワンピースを着た小学生時代の彼女の映像&歌唱が合成されるかたちでの「共演」も行われた。
とはいえ、現在の姿を見せないのは徹底されている。
まさしく「不在によって存在感が保たれる」流れが続いていて、じつのところ、彼女にとってもファンにとっても、これで佳いのではないか。
そのおかげで、彼女の魅力は不変なのだ。
ところで、蛇足を承知で愚痴というか、ぼやきをひとつ。
最近「赤いきつね」のCMをめぐってバカバカしい騒ぎがあり、そのなかで、新海誠を貶めている人を見かけた。
アニメ全般を嫌っているならともかく、宮崎駿は別として、みたいなことを言っている人もいて、唖然としたものだ。
そんなの、どっちもどっちで、同じ穴の狢だろう。
筆者にとって、これはもちろん褒め言葉だ。
少女を愛でる気持ち、すなわち、美を愛する精神に貴賤などあろうはずがない。
と、ぼやきで終わるのもなんなので、最後の最後に願望をひとつ。
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