クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える

ジャック

文字の大きさ
5 / 66
1章ラギルダンジョン編

パトク

しおりを挟む
目を覚ますと布団の中にいた。
「う、うぅん…ここは?確か俺は神殿にいて…確か…うっ!」

その時のことをはっきりと思い出した俺は吐き気に襲われた。

「はぁ、はぁ思い出した。思い出したくはなかったけれどな。」

おそらくあの後おれは気を失ってここに連れてこられたのであろう。なら、ここはどこだ?高級そうなホテルな感じがする。城の一室であろうか?それともさっきまでのことは夢で…

「お目覚めになりましたか?」
「うぉっ! だ、誰?」

余計なことを考えていると後ろから女性に話しかけられた。今までこの部屋にいることすら気が付かなかったので、変な声が出てしまった…

「おはようございます。私はラクル王に仕えるメイドです。今は司馬様の専属メイドとして働くよう命じられています。」

そ、そういえばそんなことを城で話していたな…ステータスのことで全てを忘れていた。それよりやっぱり夢や俺の妄想ってことではなかったんだな。夢や妄想なら良かったのに。

「あ、あぁよろしく。俺は司馬太一だ。君の名前は?」

「はい。私の名前はリズと申します。身の回りの世話をさせていただきます。これからよろしくお願い致します。」

そういうと端正な顔で茶髪を頭でくくっているリズは俺にお辞儀をした。
「早速なんだけどリズ、俺が気を失ったあとの出来事を知ってるなら教えてくれない?」

「はい。司馬様を気を失ったあと近くにいた兵士たちによって、ラクル城の一室であるこの部屋に運び込まれました。気を失ってから2時間は寝ておられました。司馬様が退出されたあと神殿では職業と属性、スキル等ステータスに関するご説明が行われました…」

そこからの説明をまとめるとまず、職業についてだ。
職業とはこの世界に生を受けた時に神様から授からものらしい。職業はかなりの数があり、一人1つの職業を貰うとその職業は変えることが出来ない。つまり人生がその職業に沿って決まると言っても過言ではない。まぁ、簡単にまとめてしまうと"才能"だな。
職業が「無」というのは今まで聞いたことがないそうだ。おそらく歴史上初めての職業でなにも才能がないのでは?との事だ。
泣きそう…

次に属性。
この世界には魔法というものが存在する。魔法の使い方や魔法に関することは明日の訓練で教わるそうだ。
魔法は10個の属性に分けることが出来るそうだ。これは基本属性と言われている。
火 土 水 風 雷 光 闇 回復 無
この10種類に分けられる。光、闇、回復は中でも珍しいそうだ。
魔法は自分の持っている属性でしか使えないらしい。ただし例外として無属性だけは誰でも使えるそうだ。基本的に無属性というのは9種類の魔法以外のことを言うのだとか。例として、身体強化などが挙げられた。

俺は誰でも使える無属性のみ使える。あれ?視界がぼやけてきた…

ちなみユニーク属性と言うものがあるらしい。というかこれは眉唾だって言われてるみたいだけど…基本属性以外の属性らしい。とても強力で現代では確認することができていないんだって。でも初代勇者はユニーク属性だっと言われている。

次にスキル。
これは職業に由来するのだとか。つまりこれも才能じゃないか!と思っていたがそうでもなくスキルは派生したり、努力すればそのスキルを取得できるらしい。全てのスキルが努力で手に入るわけではない上にスキルを取得するには長年の厳しい努力が必要だから、根気強く頑張らないといけない。それでもこの世界の人は多くて3個ぐらいらしい。
あいつら…すごい数持ってたよな…俺2つしかないのに…そんなことを思っていると頬に水が滴っているのを感じた。どうやらこの部屋だけ雨が降っているらしい。

スキルは主に2つに分類できるだと。
1  常時発動型 
これは常に発揮しているタイプのスキルだ。例を挙げるなら耐性系、上昇系、勇者の成長促進など 

2  パッシブ型
自分から条件を満たすことで発動するタイプのスキル。例えば限界突破ならスキル名を言うだけでステータスが何倍にもなるんだって。まぁ、代償はあるんだろうけど。他にも魔力や、体力を使ったりするタイプのものもあるんだとか。

俺の鑑定はパッシブ型でスキル名を言うと人や物の情報が見れたりする。人ならステータスとスキルの説明が、物ならその物の使い方や、情報が見える。

まぁ、鑑定は便利なのでこれだけは運が良かった。

最後にレベルについて。これは魔物や動物を倒すことで手に入るらしい。簡単に言うと経験値。訓練でも手に入るらしいがすごく少なくので、魔物や動物を倒すのだ。レベルが上がるとステータスが上昇するらしい。

これを語り終わったあと締めくくりにリズはこういった
「あぁ、ちなみにですが司馬様のステータスの数値はレベルを除いてこの世界の一般男性のステータスとほぼ同じぐらいだと思います。」

これを聞いてまた気を失ってしまった。

と言っても今回は3分ぐらい。リズが起こしてくれた。

「リズ、お願いがあるんだけど」

「なんでしょうか?」

「この城に本ってある?とくに歴史とかに関する」

「ございます。帝国中の本が集められている部屋がありますが、許可が必要です。許可をとって参りましょうか?」

「よろしく頼むよ 」

そういうとリズは許可を取ってくれた。あんまり考え事をしたくなかったので、すぐに向かった。


とりあえずこの世界に関する本を、片っ端から集め自分の部屋に持ってきた。もちろん許可は貰っている。

「リズ、ご飯の予定はどうなっている?」

「この後、御使い様方で会食する予定になっています。」

「まだ、気絶しているということにしてご飯をこっちに持ってきてくれる?おれはこの部屋で本を読んでいるから。」
「かしこまりました。」

そこからは集中して本を読んでいた。
そうして色々なことを知った。
まずこの世界はパトグという。そして帝国以外にもレルス王国、ヒガル神聖国がある。1番左にヒガル神聖国、真ん中にレルス王国、1番右にラクル帝国がある。ラクル帝国より右は魔人領となる。人間と魔人は長年対立しているんだと。魔人は魔物と違い知性がある。

近年は人間が勝っていたのだが、今は状況が変わった。魔王が復活し始めたというのだ。そもそも魔王とは何なのか?ということは分からなかったが、魔王は魔人、魔物に尊敬され、魔人と魔物の力を強くすることが出来るんだと。魔王自体も最強で、この世界の人間が勝つことは不可能に近い。なので人間はゼヘム様に救済を求め、別世界にいる「勇者」を召喚したのだ。

こちらの世界に渡る際に強力な力を経るんだと。
俺には全くなかったけれどね☆
俺たちは多分巻き込まれたんだろうな。

初めて召喚された初代勇者は見事魔王に打ち勝ち、その時使っていた武器を「聖剣」として歴代勇者が使っていたそうだ。現在、聖剣は王角が持っているとリズから聞いた。

もちろん毎回勇者が勝っているのではなく殺された勇者もいるそうだ。そうなるとまた新しい勇者を召喚して…というのを繰り返しているのだとか。

歴史書から確認できたことはこれぐらいだった。読み終えるとリズがかなり怒っていた…

お陰で寝不足なった…

今日から訓練なんだけどな…
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。 ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。 だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。 クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。 まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。 閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。 追伸、 雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。 気になった方は是非読んでみてください。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

処理中です...