クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える

ジャック

文字の大きさ
38 / 66
2章レルス王国編

王都④

しおりを挟む
チュン、チュン!
外から小鳥がさえずる音がする。

「なるほど、これが朝チュンか。」

俺自身馬鹿なことを言ってるなと自覚しながら、隣で産まれたままの姿で寝ているルアを見た。

王都に来た日から一週間が経っていた。2日目の朝は大変だった。俺が目を覚ますとルアがおれの頬にキスしていた。朝から素晴らしかった。俺が起きて目を合わせると、すごく真っ赤になっていた。とても可愛い姿でした。

その日は1日ぎこちなかったな。ルアもぼーとしていたり、俺の方を見ては赤くなったり。ルアが歩きづらいということで一日中宿にいた。ゆったりと会話する機会がなかったので、とても有意義な時間だった。

そこから毎晩のようにヤっている。ここまで来るとお互いの顔を見ても恥ずかしがることは無い。ルアはシている最中は変身魔法を解いて羽を出している。

そんなことを思い出していると…

「んっ…。おはよう…タイチ。」

ルアが目を覚ましたようだ。

「おはよう、ルア」

朝のキスを済ましてから俺たちは服を着て宿を出た。

今日はガルのじいさんから武器ができたから取りに来いと言われていた。

ガルのじいさんのところに行く前に俺たちは冒険者ギルドに向かった。

実は冒険者登録したのは魔石の買い取りと、身分証が欲しかったという理由だけだったりする。だからあまり依頼を受けるつもりは無い。
 
残りの金貨50枚を今日受け取るつもりだ。前の金貨50枚は全て使ってしまった。色んなことがあったのでかなりのお金を使ってしまった。余った残りの金貨で食糧を大量に買い込んだ。俺の亜空間収納なら腐ることがないからな。だから、もう金がない。

「おはようございます。お久しぶりですね。タイチさん、ルアさん」

冒険者ギルドの扉を開けるとエフィーが出迎えてくれた。

「久しぶりと言っても1週間ぶりだがな。」
「久しぶり!エフィーさん!」

挨拶を交わしたあとは目的の金貨50枚を受け取った。

「これで全部ですね。今日は依頼を受けては行かないのですね?」

「そうだな。明日には受けるつもりでいるが。」

実はこの一週間で暇つぶしに何回か依頼を受けていた。…スライムやゴブリンの討伐など、比較的簡単な依頼ばかりだが。その時はエフィーが担当ではなかった。だから、エフィーと会うのは1週間ぶりなんだ。

「分かりました。それではまたのお越しをお待ちしております。」

「じゃあねー!」

ルアとエフィーの会話が終わったら俺たちはすぐに冒険者ギルドを出て、ガルのじいさんの店に向かう。

「よう、来たぜ。ガルのじいさん」

「来たか。出来てるぜ!」

「そうか、それは良かった。楽しみだよ、どんな武器なのか。」

「ついてこい」

笑いながらそう言うじいさんの後ろを1週間前と同じようについて行った。

「まずは嬢ちゃんに。注文してた細剣だよ。」

「うっわーっ!!ありがとう!想像してた通りのものだよ!」

ルアが頼んだのは細剣のみ。魔法を主体として使うから、あまり装備は必要ない。

かなり軽いのに、素材がアダマンタイトなだけにとても硬い。これなら負担にならないだろう。細剣を携えていると、女騎士にしか見えない。めっちゃ可愛いけど。

「それで次が兄ちゃんだな。なかなかに大変だったぜ?どれも作ったことがなかったからな!」

「おぉ!想像通りのものだ!流石だな!」

俺が注文したのは2つ。
1つ目は日本刀。クサナギとは別にもう1本欲しかったのだ。今の俺の筋力なら二刀流だって簡単だと思う。だから、この際二刀流を目指そうと思ったのだ。

2つ目は鎖。じいさんには悪いと思ったが、15メートルぐらいの鎖を6本も作ってもらった。もちろん素材はアダマンタイト。鎖の端は刃上になっている。俺の空間操作との相性も考えた結果、鎖を作ってもらおうと思ったのだ。まだ実際に空間操作と併用してないから、上手く使えるか分からないが。

「よくこれだけのものを1週間で作れたな。」

「まぁな。かなり珍しい鉱石ばかりで捗ったわ!おかげでゆっくりと休むことは出来なかったけどな。」

「悪いな。金は置いていくよ。ゆっくりとやすんでくれ。俺たちは行くよ。」

「そうするよ。あぁ、それと嬢ちゃんの細剣はメルカローズ、刀はシロガネと名付けた。お主たちを想像してな。」

「「気に入った」」

俺は予備として剣をいくつか買うことにした。これからダンジョンに挑むなら不測の事態には備えなければ。

俺たちは装備を携えたまま店を出た。鎖に関しては亜空間収納している。

さてと、これで準備は整った。そろそろ動くとするか。
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。 ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。 だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。 クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。 まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。 閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。 追伸、 雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。 気になった方は是非読んでみてください。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

処理中です...