上 下
3 / 12
睦月の章

はじまりの背景2

しおりを挟む
続いて教育である。


2050年。小学校の前期初等教育小人数制クラスが実現している。


小学1年生から3年生を前期初等教育。
小学4年生から6年生を後期初等教育。


建物のパターンは3種類。
①現小学校にて、前期初等教育+後期初等教育。


②幼稚園を改修して、前期初等教育。(前期初等教育+学童保育)
*前期初等教育終了後は、現小学校に通う。


③廃校の小学校を改修して、前期初等教育。(前期初等教育+学童保育)
*前期初等教育終了後は、現小学校に通う。


小人数クラスになるよう①をベースにして、残りの児童数を②と③に振り分けている。


働く共働き夫婦を応援する形が主流となり、数十年後に小学校小人数制クラスの実現となった。



30年前に流行した脅威的なウィルスを覚えているだろうか?一時期に9月入学が話題となったが、2050年には、9月入学‼︎?が実現可能となる。


6歳の誕生日を迎えたら義務教育の開始。


4月入学生(10月から3月生まれ)
9月入学生(4月から9月生まれ)


ちなみに主人公の神谷は1月生まれの為、4月入学となる。


中学では、一定期間ではあるが、3年生を対象とした小人数制クラスが実現している。
*1年生から2年生は従来のクラス編成


高校からは、単位andゼミクラスとなり、生徒が希望するゼミクラスの所属となる。生徒が重視する点は。


•担当教諭との相性
•人気のある授業
•就職もしくは進学に力を入れるゼミ


まぁ…こんなとこだろう。
主人公の神谷は、進学を希望していた。性格が一匹狼気質のためか、【人生は自身で開拓する】との考えから、指導スキルの高い授業を多く受講した。結果的に人気のあるゼミクラスに所属している。


次に大学。
30年程前までは、高校卒業後の若い新入生が全体数を占めていた。
しかし、それはひと昔前のことである。少子高齢化と働き手の少ない昨今【教育は最優先事項】との考えだ。


最終学歴を終えて、職についた。
しかし何らかの事情により退職する場合もある。それで非正規にシフトする者も以前は多かった。
しかし今現在は違う。5年間の雇用保険料を納めている者が対象となるが、社会人学生を積極的に受け入れている大学が増えているのだ。学費は国から補助金が出ているため、少しばかり安いのだ。


主人公の神谷もこのやり口である。高校卒業後は大学に進学するも、5年後にリストラ対象となり退職。29歳から30歳の1年間を受験勉強に費やして、その後は無事大学に合格して、社会人学生となる。











しおりを挟む

処理中です...