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2人目のヒロイン:シャネル・ノビリス様編
第25話
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「……ん……あれ……あぁ、俺、いつの間にか、眠って──」
ナナミを抱きしめたまま眠ってしまっていたみたいだった。
そこはまだいい。
問題なのは、俺の手がナナミの頭の上……正確には、モフモフとしている耳の上に置いてあることだ。
……こ、これ、大丈夫、なのか?
ま、まぁ、ナナミはまだ起きてないみたいだし、離せば大丈夫、か。
そ、そもそも、普通に触っても大丈夫な可能性だってあるしな。
ナナミの頭を耳を避けて少しだけ撫でてから、ベッドから起き上がり、改めて窓の外を見る。
もう夜か。
……眠ってしまっていたから、さっき食べたばかりのような気もするけど、確かにお腹も空いてきてるし、夕食の時間だな。
夜はお肉にしようって言ってあったし、もしかしたら、ナナミも楽しみにしてくれてるかもだし、食べに行くか。
さっきまでとは違って、気持ちよさそうに眠っているナナミを起こすのはちょっとだけ心が痛いけど、夕食を食べさせない方が問題だもんな。
「ナナミ、ナナミ、夕食を食べに行こうと思ってるんだけど、大丈夫? もう少し後にしておく?」
「……んん……お兄ちゃん、一緒?」
「え? う、うん。俺はもちろん一緒だよ」
「……行く。食べる」
あれ? なんか……なんだろう。さっきまでと何かが、違う……?
ナナミの雰囲気というか……瞳もなんか……濁りが殆ど無くなってる……?
一度ぐっすりと眠ったことで、気持ちに変化が起きたのかな。
……俺も、母さんと父さんが亡くなった直後、泣き疲れて、いつの間にか眠ってしまっていた時、何となく、少しだけ楽になったような気がしたもんな。
もちろん、悲しみが無くなる訳では断じてないんだけどさ。
「そ、それじゃあ、行こっか」
こくりと頷いて、丸まっていたベッドからゆっくりと起き上がって、俺の隣に移動してくるナナミ。
……やっぱり、絶対にさっきまでとは違うな。
良かった。
ナナミの心の問題が全て解決した訳では無いことは100も承知だけど、それでも、良かった。
もう耳も全然ペタンとしてないしな。
「……ち、ちょっとだけ、俺は部屋を出るけど、この部屋で待っててもらってもいいかな? 本当に一瞬だから──」
本に向かって今度は美味しい肉料理がある店を聞きたかったんだけど、同じ部屋の隣にいる状況ではいくら小声で話してもナナミに聞こえちゃうだろうし、俺は優しくそう聞いた。
「……一人? ……お兄ちゃんも、私の事、捨てる……?」
すると、泣きそうな顔でそんなことを言ってきたから、俺は直ぐに口を開いて、その言葉を否定した。
「ち、違う! 違うよ。ごめんね。そうだよね。一人にはなりたくないよね。大丈夫だから、一緒にいよっか」
こくりと頷いてくるナナミ。
さっきよりは大丈夫そうに見えてたけど、そうだよな。心の傷が無くなってる訳が無いし、今のは完全に俺が悪い。
「……一緒?」
「うん。一緒だよ」
もう一度こくりと頷いてくるナナミ。
もうさっきみたいな顔はしていない。
良かった。
……俺は、ナナミを幸せにするって誓ったんだから、あんな顔させたらダメだろ。
……次からは絶対にあんな顔をさせないよう、気をつけよう。
「それじゃあ、改めて、美味しいお肉料理が出る店……に行こうか」
ナナミに言っているように見せかけ、本に向かって俺はそう言った。
……最初からこうしておけばよかったな。
耳をピクピクと動かしながら頷いてくるナナミを見て、俺は心の底からそう思った。
ナナミを抱きしめたまま眠ってしまっていたみたいだった。
そこはまだいい。
問題なのは、俺の手がナナミの頭の上……正確には、モフモフとしている耳の上に置いてあることだ。
……こ、これ、大丈夫、なのか?
ま、まぁ、ナナミはまだ起きてないみたいだし、離せば大丈夫、か。
そ、そもそも、普通に触っても大丈夫な可能性だってあるしな。
ナナミの頭を耳を避けて少しだけ撫でてから、ベッドから起き上がり、改めて窓の外を見る。
もう夜か。
……眠ってしまっていたから、さっき食べたばかりのような気もするけど、確かにお腹も空いてきてるし、夕食の時間だな。
夜はお肉にしようって言ってあったし、もしかしたら、ナナミも楽しみにしてくれてるかもだし、食べに行くか。
さっきまでとは違って、気持ちよさそうに眠っているナナミを起こすのはちょっとだけ心が痛いけど、夕食を食べさせない方が問題だもんな。
「ナナミ、ナナミ、夕食を食べに行こうと思ってるんだけど、大丈夫? もう少し後にしておく?」
「……んん……お兄ちゃん、一緒?」
「え? う、うん。俺はもちろん一緒だよ」
「……行く。食べる」
あれ? なんか……なんだろう。さっきまでと何かが、違う……?
ナナミの雰囲気というか……瞳もなんか……濁りが殆ど無くなってる……?
一度ぐっすりと眠ったことで、気持ちに変化が起きたのかな。
……俺も、母さんと父さんが亡くなった直後、泣き疲れて、いつの間にか眠ってしまっていた時、何となく、少しだけ楽になったような気がしたもんな。
もちろん、悲しみが無くなる訳では断じてないんだけどさ。
「そ、それじゃあ、行こっか」
こくりと頷いて、丸まっていたベッドからゆっくりと起き上がって、俺の隣に移動してくるナナミ。
……やっぱり、絶対にさっきまでとは違うな。
良かった。
ナナミの心の問題が全て解決した訳では無いことは100も承知だけど、それでも、良かった。
もう耳も全然ペタンとしてないしな。
「……ち、ちょっとだけ、俺は部屋を出るけど、この部屋で待っててもらってもいいかな? 本当に一瞬だから──」
本に向かって今度は美味しい肉料理がある店を聞きたかったんだけど、同じ部屋の隣にいる状況ではいくら小声で話してもナナミに聞こえちゃうだろうし、俺は優しくそう聞いた。
「……一人? ……お兄ちゃんも、私の事、捨てる……?」
すると、泣きそうな顔でそんなことを言ってきたから、俺は直ぐに口を開いて、その言葉を否定した。
「ち、違う! 違うよ。ごめんね。そうだよね。一人にはなりたくないよね。大丈夫だから、一緒にいよっか」
こくりと頷いてくるナナミ。
さっきよりは大丈夫そうに見えてたけど、そうだよな。心の傷が無くなってる訳が無いし、今のは完全に俺が悪い。
「……一緒?」
「うん。一緒だよ」
もう一度こくりと頷いてくるナナミ。
もうさっきみたいな顔はしていない。
良かった。
……俺は、ナナミを幸せにするって誓ったんだから、あんな顔させたらダメだろ。
……次からは絶対にあんな顔をさせないよう、気をつけよう。
「それじゃあ、改めて、美味しいお肉料理が出る店……に行こうか」
ナナミに言っているように見せかけ、本に向かって俺はそう言った。
……最初からこうしておけばよかったな。
耳をピクピクと動かしながら頷いてくるナナミを見て、俺は心の底からそう思った。
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