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2人目のヒロイン:シャネル・ノビリス様編
第29話
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ナナミが目を覚ましたから、朝食をちゃんと食べてから、俺はナナミを連れ、外に出てきていた。
依頼を受けに行くため……というのももちろんあるが、まずは昨日考えていた通り、ナナミに武器を買ってあげるためにだ。
「こっちだよ」
もちろん、この街に来たばかりの俺は武器屋の場所なんて知ってるはずがないから、いつも通り本の後をついて行っているだけだ。
「……別にお金が無いわけじゃないけど、今はあんまり予算が無いから、安いのしか買えないけど、大丈夫?」
こくりと頷いてくる隣を歩いてくれていたナナミ。
良かった。ナナミが高いものを強請るような子じゃないってのは分かってたけど、一応な。
……後、俺の金が尽きそうだってのは気が付かれてない、よな? ……ナナミに心配をかけさせる訳にはいかないからな。
「……楽しみ。……大事にする」
「うん。でも、大丈夫だとは思うけど、自分の身を優先してね」
貰い物ってことで、ナナミはいい子だから、自分の身よりも大事にしようとするかもだから、一応そう言った。
「当たり前だけど、ナナミの方が大事だからね」
「……ぅん」
まぁ、分かってたか。
そんなやり取りをしているうちに、本が俺の元に戻ってきた。
「着いたよ。入ろっか」
俺の言葉にこくりと頷いてくれたナナミと一緒に、初めて武器屋という場所に足を踏み入れる緊張を持ちながら、中に入った。
「……静かだね」
俺たち以外にお客さんがいない訳じゃないのに、本当に静かだった。
まぁ、でも、そうだよな。自分の命を預けることになる武器だ。そりゃ真剣に選ぶよな。
……俺も、ナナミの武器だ。真剣に選ぼう。
もちろん最終的に選ぶのはナナミだけどな。ナナミの武器だし、ナナミの手に馴染むものじゃないと。
「武器、選ぼっか。どれがいい? 良さそうなのがあったら、遠慮なく言ってね。さっきはああ言ったけど、高いやつでも欲しいのがあったら言って」
今はなくても、治癒士の仕事で稼げるからな。
……ナナミと一緒ってのは……まぁ、ギルドに話してみたら、案外それも大丈夫かもだし。
最悪ダメそうでも、多分、シャネル様を助けたら、お金がいっぱい貰えるだろうから、それで買えばいい。
最初に簡単なお金の調べ方を本で調べた時、書いてあったからな。
当たり前だけど、そんなのが無くたって俺はシャネル様を助けてるだろうけど。……あんな未来を知ってしまったら、ナナミの時と同じで、無視なんて出来るわけが無いし。
もう知らなかったら良かった……なんてことは思わない。……思えない。
だって、ナナミとこうやって喋ってみたりして、ナナミがどれだけいい子なのかを知ってしまったから。
こんな子が……今隣で武器を見ているこの子が、俺が何もしなかったら、3年後に幸せになるとはいえ、本に書かれていた目に遭わされていたんだと考えると、本当に……気分が悪くなる。
「ナナミはどういう武器がいいとか、希望はあったりするの?」
内心の気持ちを落ち着かせ、俺はナナミに優しくそう聞いた。
「……分かんない」
まぁ、そりゃそうか。
獣人だから、身体能力は高いみたいだけど、戦ったことがあるのか無いのかは話が別だもんな。俺だってつい最近までは無かったし。
……案外、この本になら、ナナミの手に馴染むような武器が何なのかとかも書いてあるんじゃないのか?
「お兄ちゃん?」
それを調べてみようにも、流石にこの距離じゃナナミに聞こえてしまうと思い、俺は少しだけ……そう、本当に少しだけ距離を取ろうと一歩だけ後ろに下がっただけなのだが、直ぐに武器を見ていたはずのナナミがそれに反応してきた。
「あ、な、ナナミ? どうしたの?」
「……一緒?」
「ぇ? う、うん。も、もちろん、一緒だよ。宿でも言ったでしょ?」
こくりと頷いてくるナナミ。
よ、良かった。なんだかよく分からないけど、良かった。
……し、仕方ない。なるべく小さく、言うか。
「……ナナミに一番合う武器」
依頼を受けに行くため……というのももちろんあるが、まずは昨日考えていた通り、ナナミに武器を買ってあげるためにだ。
「こっちだよ」
もちろん、この街に来たばかりの俺は武器屋の場所なんて知ってるはずがないから、いつも通り本の後をついて行っているだけだ。
「……別にお金が無いわけじゃないけど、今はあんまり予算が無いから、安いのしか買えないけど、大丈夫?」
こくりと頷いてくる隣を歩いてくれていたナナミ。
良かった。ナナミが高いものを強請るような子じゃないってのは分かってたけど、一応な。
……後、俺の金が尽きそうだってのは気が付かれてない、よな? ……ナナミに心配をかけさせる訳にはいかないからな。
「……楽しみ。……大事にする」
「うん。でも、大丈夫だとは思うけど、自分の身を優先してね」
貰い物ってことで、ナナミはいい子だから、自分の身よりも大事にしようとするかもだから、一応そう言った。
「当たり前だけど、ナナミの方が大事だからね」
「……ぅん」
まぁ、分かってたか。
そんなやり取りをしているうちに、本が俺の元に戻ってきた。
「着いたよ。入ろっか」
俺の言葉にこくりと頷いてくれたナナミと一緒に、初めて武器屋という場所に足を踏み入れる緊張を持ちながら、中に入った。
「……静かだね」
俺たち以外にお客さんがいない訳じゃないのに、本当に静かだった。
まぁ、でも、そうだよな。自分の命を預けることになる武器だ。そりゃ真剣に選ぶよな。
……俺も、ナナミの武器だ。真剣に選ぼう。
もちろん最終的に選ぶのはナナミだけどな。ナナミの武器だし、ナナミの手に馴染むものじゃないと。
「武器、選ぼっか。どれがいい? 良さそうなのがあったら、遠慮なく言ってね。さっきはああ言ったけど、高いやつでも欲しいのがあったら言って」
今はなくても、治癒士の仕事で稼げるからな。
……ナナミと一緒ってのは……まぁ、ギルドに話してみたら、案外それも大丈夫かもだし。
最悪ダメそうでも、多分、シャネル様を助けたら、お金がいっぱい貰えるだろうから、それで買えばいい。
最初に簡単なお金の調べ方を本で調べた時、書いてあったからな。
当たり前だけど、そんなのが無くたって俺はシャネル様を助けてるだろうけど。……あんな未来を知ってしまったら、ナナミの時と同じで、無視なんて出来るわけが無いし。
もう知らなかったら良かった……なんてことは思わない。……思えない。
だって、ナナミとこうやって喋ってみたりして、ナナミがどれだけいい子なのかを知ってしまったから。
こんな子が……今隣で武器を見ているこの子が、俺が何もしなかったら、3年後に幸せになるとはいえ、本に書かれていた目に遭わされていたんだと考えると、本当に……気分が悪くなる。
「ナナミはどういう武器がいいとか、希望はあったりするの?」
内心の気持ちを落ち着かせ、俺はナナミに優しくそう聞いた。
「……分かんない」
まぁ、そりゃそうか。
獣人だから、身体能力は高いみたいだけど、戦ったことがあるのか無いのかは話が別だもんな。俺だってつい最近までは無かったし。
……案外、この本になら、ナナミの手に馴染むような武器が何なのかとかも書いてあるんじゃないのか?
「お兄ちゃん?」
それを調べてみようにも、流石にこの距離じゃナナミに聞こえてしまうと思い、俺は少しだけ……そう、本当に少しだけ距離を取ろうと一歩だけ後ろに下がっただけなのだが、直ぐに武器を見ていたはずのナナミがそれに反応してきた。
「あ、な、ナナミ? どうしたの?」
「……一緒?」
「ぇ? う、うん。も、もちろん、一緒だよ。宿でも言ったでしょ?」
こくりと頷いてくるナナミ。
よ、良かった。なんだかよく分からないけど、良かった。
……し、仕方ない。なるべく小さく、言うか。
「……ナナミに一番合う武器」
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