Retry 異世界生活記

ダース

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第2章.少年期

33.今の実力は…

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タンクビーの蜂蜜を無事に売ることができた俺は、
シュクルムを2つ買い、あの路地裏へと向かっていた。

これで、脅されることもないし、
さらに魔法も教えてもらえるはずだ。


一時はどうなる事かと思ったが、
ゴロゴロと転がっているうちに
何か少しだけ光の見える場所にたどり着いたような気がしていた。

少し足早になりながら、あの場所ろじうらへ向かう。



「待っていたぞ。シュクルムは用意できたのであろうな?」
なんだか見慣れてしまった金髪の女性がやはり偉そうに言い放つ。


「用意出来たぞ。約束通り魔法を教えてもらうぞ。」
シュクルムの2つ入った袋を手渡しながら俺はそう言った。

「そうくでない。腹が減ってはできるもの魔法もできぬぞ。」
勢いよく袋を開け、シュクルムを頬張りながらコルトが言った。


…俺は別に腹減ってないんだけどな…。

まぁ、それを言っても取り合ってもらえないことは察しているので
とりあえず、シュクルムを食べ終わるのを待つ。


「…っくふぅ!…はぁ。うまいのぅ…っ!」

久しぶりにシュクルムを2つ食べられたせいか、
御満悦のようだ。

「ふぅ…。もう食べてしまったか…」
どうやらシュクルムを食べ終わったらしい。


「ところで、あの量で作れる金はシュクルム2つ分ということか?…もっと食えると思ったのだがのぅ…。」



…っ!?

「ああ。あの量だとシュクルム2つ分だな。まぁ、蜂蜜だし、そんなに高級なものでもないからな。」

おっと危ういことを聞いてきたな、と思いつつ、
言葉に詰まることもなくポーカーフェイスで言い返す俺。
日々成長である。



「腹は膨れたのか?約束の魔法を教えてもらうぞ?」

うむ。お待ちかね。
早く魔法を教えてくれ!

そして、こ綺麗な少年の前で火の球を出して
「ふふ~ん」と自慢するのだ。


「まぁ、膨れたわけではないが…。よかろう。教えてやる。」


俺はなんだかその言葉にわくわくした。


「ああ、その前にやることがある。今、クルスが出来る魔法を見せてくれ。」


おっとそれもそうだな。
確かに、今の俺の実力の把握が先だな。

「なに!?そのような力がすでにあるとは…」
みたいなことだったら困るだろうからな。


そう言われたので、俺は今できる魔法をコルトに披露した。


「ライト!」
俺の魔法のエースだ。
いきなり出してしまって申し訳ないが最初が大事だからな。


「あぁ、そう言うのは飛ばしてよいぞ。」

…ん?


「エア!」
夏場に使ったら学校中でもてはやされること必至の魔法だ。
2番手で出すのはおしいが仕方ない。



「…飛ばしてよいと言ったであろう。」

おや…?


「アッタカ!」

これは準備がいるので鞄から水筒を出してから魔法を使った。
ふふん。これは父も知らないと言っていた魔法だ。
おどろおののけ!

「なんだそれは…。本当に魔法か…?なにか意味があるのか…?」



あと「ファイア」が使えるが、これはもうMPが無いので説明だけにした。




……

………


「クルス…。わたしの魔法。諦めてもよいぞ…?」
なんだかコルトが絶望的な表情をしている。


どうしたんだろう…
俺が6歳にして4つも魔法を使えることに驚きを隠せないのだろうか…。
…1つは説明だけだけど。


「どうしたんだ?」
らちが明かないので聞いてみる。


「はぁ…。ヒトが使える魔法はこの程度なのか…?クルスの実力では、わたしの魔法が使えるまでには1000年はかかるぞ…?」
あきれたような顔でコルトが言う。


なんだと!?
1000年かかるだと!
なんだかちょっとばかにされた気がしたので言い返す。

「これから成長期なんだ!伸び盛りなんだ!お前コルトの魔法、すぐ覚えてやるからな!」



「ふん。まぁ、いい。ならば、まずは基本からだ。」

そして、コルトによる魔法の修行が始まった。

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