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第2章.少年期
54.修行の取引開始!クルスの番
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「では、始めるとするか…」
「おう!今日からコルトのMPを使わせてもらうからな!」
そう!コルトのMPを使って修行開始!
「…ふん。まぁ約束だからな…。しかしそうなるとここでは手狭だな…。」
そう言ってコルトは考え出した。
「…森の中でやるか…。ついて来い。」
そう言うと歩きだし、コルトがこの街に出入りするために使っている裏口のある建物の中に入っていく。
…相変わらず薄暗く、埃だらけだ。
建物の中を観察しながら、コルトに続いて歩く。
ガチャッと扉を開け、裏口から街の外に出る。
「…ここの裏口はどうやって見つけたんだ?」
よく見つけたもんだなーと思い聞いてみる。
「ん?以前ここの扉から人が入っていくのが見えてな。なにかの荷物を運びこんでいるようだったが…。」
「へ~。」
なんだ?密売商人とか…?
窃盗団か?
「って、そんなやつらが利用してるところなのか!?はち合わせたりしたら危ないぞ…?」
特に俺が。
コルトは大丈夫な気がするけど…。
「…以前何度か見かけたが、最近は全く見かけておらん。他に人気もないし大丈夫であろう。」
なんだろ…。
捕まったのかな…?
「そうか。…まぁでも気をつけろよ。本当は街に入る時に身分証明したり税金払ったりする必要があるからな。」
そう。本当は正規の入り口から入る必要があり、裏口から入っているのが見つかると、それはもう怒られる。たぶんビックリするぐらい怒られる。
「くっくっく…。人がわたしの心配をするとはな。」
「べ…別に魔法の修行をしてくれるやつがいなくなると俺が困るからだ!」
ぬう!せっかく注意してあげたのに!
「コ…コルトだってこの前、俺がMP切れで倒れた時に心配しながら俺の家まで運んだんだろ!…いや、運んでくれたことはありがとうなんだけど…。」
あれ?いい返すつもりがお礼を言ってしまった…。
「…ふん。別に心配などしておらん。…だが…MP切れで倒れることの無いよう鍛えねばな…。そうであろう?」
「ま…まぁそうなんだけど…」
鍛えられる過程で倒れそうな気がしなくもないが、それはそうだなと答える。
コルトの後に続いて歩き、20分ほど経った。
コルトは立ち止り呟く。
「そろそろよいか…」
ボフンッ!
「うおっ!」
音と共に煙のようなものがあがる。
煙が晴れると、でかい狐が現れた。
「相変わらずでかいな~…」
「いいから乗れ。あの場所へ行くぞ。」
「あの場所?」
ってどこ?と思いながら。コルトの背中によじ登る。
う~む。ツヤツヤさらさらのピカピカだ。いい毛並みだな~と堪能していると、
「では行くぞ。」
コルトはそう言い、走り出した。
「うおっ!!」
そしてまた20分ほど走り、コルトが立ち止る。
「着いたぞ。」
毛並みの堪能が名残惜しいがコルトから降りる。
「ここは…?あれ…?ここって…まさか…」
あれ…なんだか少し前にオーガと戦った場所の風景に似てる。
オーガが突進して折った木によく似たものもある…。
っていうかここって…
「…ま…まさかまたオーガと戦ったりしないよね…?」
まさかと思い聞いてみる。
「くっくっく…」
なんだその笑いは…。
無理だからな?ほんと無理だからな?
「この前全然勝てなかったんだから無理だってば!」
「くはは…。安心しろ。別にオーガと戦いはせん。しかしそんなに簡単に怯えていては勝てるものも勝てんぞ。」
「う…」
そうは言っても、本当の命のやりとりの戦いなんてしたこと無かったし…。
「まぁよい。それでは始めるか。」
「お、おう!」
お、始まるぜ!
「というか、コルトはその姿のままなのか?」
でかい狐の姿のまま俺の前にいるコルトに人の姿に戻らないの?と思い聞いてみる。
「わたしのMPを使うにはわたしに触れていなければならないのだろう?この姿の方がやりやすいであろう。とりあえず、適当にわたしに背を預けろ。」
「なるほど…。」
そう言われたので…
もふっ…
伏せのような体勢のコルトの腹の部分にもたれかかる。
ここの毛はつやつやサラサラなんだけど、他の所よりふわふわしていてモフモフなのだ!
「も…もふもふだっ!」
その感触に思わず撫でる…。
「…なにをもふもふしているのだ…。」
「あ、ごめん…つい…」
これはコルトももふもふって言うんだ…。
と思いつつ、つい撫でてしまったことを謝る。
「…ふん。まあよい。クルス、ではそうだな火の球をあの木に向かって撃ってみろ。出来るはずだ。」
「お、おう!」
おお!火の球を撃つ魔法!
これはたしか「ファイアボール」という魔法だ。
家だと火事になりるかもしれないと禁止されているので初めて放つ魔法だ。
火の球は「ファイア」を出す感じでいいはず…。
あとはそれを発射する感じだ。
う~ん…そうだ。
…バッティングセンターにあるボールを発射する装置になった気持ちでやってみよう…。
そうだな…この際、夢の160km/hで行ってみよう。
魔法を出すイメージを固めた俺は標的となる木に狙いを定め、魔法を放った。
「ファイアボール!」
ボッ!!
俺が魔法を唱えた瞬間、手の平から放たれた火の球は木をめがけて飛んでいく。
「おお!」
やったぜ!さすが!
ボフッ
火の球は木に命中し、そう音を立てて消失した。
木の火の球が当たった個所は黒く焦げ、少しえぐれている。
「おお…。すご…。」
結構威力あるな…。それになんだかイメージしたよりちょっと速度も速かったな。
これは街中とかでも使ったら危なそうだ…。
「ほう…。まあ最初はこんなものか…。では次はあの木を倒してみろ。」
倒す…。貫通させればいいのかな…。
「穴を開ければいいってことか…。う~ん…」
「なにをしている…早くしろ。もっとぎゅっとすればよいであろう。」
魔法の密度を上げるということか…?
「……もっとMPをつぎ込んで火の球の温度を上げろということか?」
コルトの説明(?)は難解なので一応意図することを確認しておく。
「そう言っているであろう。ほれ、やってみろ。」
………
とりあえず、しのごの言わずにやってみる。
火の魔法は同じ大きさの火の球をイメージしてMPの消費量を上げると温度が上がる。
「ファイア」を練習している時に気付いたことだ。
ちなみに大きさのイメージを固定しない場合はMP分体積が増える。
…よし。今度はさっきより3倍くらいMPをつぎ込む。
俺の手から放たれる野球ボール程の火の球にぎゅっと熱量をつぎ込むイメージを持ち、
もう一度魔法を唱える。
「ファイアボール!」
ボッ!!
ボシュッ!
火の球は木に見事命中。
…そして、火の球が当たった個所には丸く穴が開いていた。
…ミシ…ッ…ミシミシ…ドサァ!!
穴が開いた木はその重量を支えることができなくなり、地面に倒れた。
「おお!見た!?」
俺はうれしくなり、やったぜ!とコルトの方を振り返る。
「ふん。では次だ。どんどん行くぞ!」
そう言うと、コルトは次々と、放つ魔法の指示を与える。
2本まとめて貫通…3本まとめて貫通…5本まとめて貫通…
「ファイアボール!」
「ファイアボール!…ファイアボール!!」
ミシミシ…ッドサァ!
ミシミシ…ドサァ!!ドサッ!!
その指示に従い魔法を放つ。
ふふん。結構うまくないか?俺。
「ファイアボール!ファイアボール!」
「ファイアボール!…ファイアボール!!ファイアボール!!!」
ミシミシ…ッドサァ!ドサァ!!
ミシミシ…ドサァ!!ドサッ!!ドサァ!!
「…な…なぁコルト…」
「ん?どうした。なかなかうまいぞ。」
「これだとどんどん木が無くなっちゃうぞ…?」
俺からファイアボールが放たれるたびに木がドサドサ倒れていくのでちょっとまずくない…?と声を掛ける。
「木などまだこんなにたくさんあるではないか。なにが問題なのだ?」
「いや森だからそりゃ木はたくさんあるんだけど…。う~ん…。」
「…めんどうなやつだ。…それでは、倒れた木に穴があかない程度…そうだな。木の幹半分までえぐるよう調整して火を撃ってみろ。」
「…お!…おう!」
なにか俺の気持ちを察してくれたのか、今度は逆に火の出力を下げる調整をして魔法を練習する。
「ファイアボール!」
「ファイアボール!…ファイアボール!!」
…
……
………
コルトのMPを使いなかなかいい感じに練習出来ている。
「ふぅ…。…ゴクッ…ゴクッ…」
喉が渇いた俺は持ってきた水筒から水を飲む。
「わたしのMPも減ってきたし、次はいつもの魔力の感覚を掴む練習と…回復魔法の練習だな。減ってきたと言ってもいつもより存分にできるな…。」
「…え?今日は火の魔法の練習だけでも俺は…それに今日はもう1回「ヒール」やったから…」
そうそう、回復魔法については最初にコルトが俺の血を舐める時に使ったしもう…
「1回ではうまくならんぞ?それに今日はせっかくだ…。この姿で修行をつけてやろう。少々の怪我なら治せるであろう?」
そういうと、コルトは狐の姿のまま立ち上がった。
「え?修行をつけるというのは…」
「どうした。準備しろ。いくぞ!」
ドゴッ!!
「わわっ!少々の怪我じゃすまないだろ!!」
なんとか避けた俺は必死に訴える。
「しゃべっている暇があったら反撃の一つでもしろ。魔法を使ってもよいぞ?まあ、今のクルスの魔法ではわたしに傷ひとつ付けることはできないがな。くっはっは。」
「言ったな!」
ぬう!そんなに言うなら、やってやる。
「ファイアボール!」
ボッ!!
まんまと挑発に乗ってしまった俺だが、
なんかあったらちょっと怖いので、火の球の出力は木を貫通しないくらいのやつで撃ってみた。
ボシュッ!
火の球はコルトに命中。
「あ…。ごめ…だ…大丈夫か…?」
ちょっと不安になった俺はそう聞いてみる。
「ん?なにかしたか?」
コルトは平然としながらそう答える。
火の球が当たったはずの場所には傷ひとつついておらず、ツヤツヤさらさらのピカピカの毛が風になびいていた。
「え…?うそ…。」
うむ。これは1mmも勝ち目が無いぞ?と悟った俺は、コルトの攻撃を必死に避ける他なかった。
「ほれ。魔力が乱れておるぞ?集中しろ!」
ドゴッ!!
ドガァ!!
「うわぁ!!ちょっ…。いたっ!待ってタイム!!」
「本物の戦闘では誰も待ってはくれんぞ?」
ドゴッ!!ドガァ!!
ドガァ!!ドゴッ!!ドガァ!!
「そ…そうだけど!!いたっ!ちょっ…うわあっ!こっ…こっからセーフティーゾーン!!」
「わけのわからんことを言ってる暇がまだあるようだな。」
ドゴッ!!ドガァ!!
「いたっ!ちょ…セーフティ…」
ドゴッ!!ドガァ!!
ドガァ!!ドゴッ!!ドガァ!!
\ピコーン/
スキル
・魔力操作LvLv27 → 28 (1UP)
・身体強化LvLv11 → 12 (1UP)
----------------------------------------------------------------------
魔法「ファイアボール」
属性:火
魔素を熱量に変換、大気に着火し、発射する。
熱量=(((①消費MP÷10)x魔力)x(1+魔力操作Lv÷100)))
発射速度(km/h)=(②イメージした速度)x(1+魔力操作Lv÷100)
合計消費MP:①消費MP+(②イメージした速度÷5)
発動条件:熱量250以上、魔力操作Lv5以上、発射のイメージが明確であること
有効射程(m):発射速度÷10
「おう!今日からコルトのMPを使わせてもらうからな!」
そう!コルトのMPを使って修行開始!
「…ふん。まぁ約束だからな…。しかしそうなるとここでは手狭だな…。」
そう言ってコルトは考え出した。
「…森の中でやるか…。ついて来い。」
そう言うと歩きだし、コルトがこの街に出入りするために使っている裏口のある建物の中に入っていく。
…相変わらず薄暗く、埃だらけだ。
建物の中を観察しながら、コルトに続いて歩く。
ガチャッと扉を開け、裏口から街の外に出る。
「…ここの裏口はどうやって見つけたんだ?」
よく見つけたもんだなーと思い聞いてみる。
「ん?以前ここの扉から人が入っていくのが見えてな。なにかの荷物を運びこんでいるようだったが…。」
「へ~。」
なんだ?密売商人とか…?
窃盗団か?
「って、そんなやつらが利用してるところなのか!?はち合わせたりしたら危ないぞ…?」
特に俺が。
コルトは大丈夫な気がするけど…。
「…以前何度か見かけたが、最近は全く見かけておらん。他に人気もないし大丈夫であろう。」
なんだろ…。
捕まったのかな…?
「そうか。…まぁでも気をつけろよ。本当は街に入る時に身分証明したり税金払ったりする必要があるからな。」
そう。本当は正規の入り口から入る必要があり、裏口から入っているのが見つかると、それはもう怒られる。たぶんビックリするぐらい怒られる。
「くっくっく…。人がわたしの心配をするとはな。」
「べ…別に魔法の修行をしてくれるやつがいなくなると俺が困るからだ!」
ぬう!せっかく注意してあげたのに!
「コ…コルトだってこの前、俺がMP切れで倒れた時に心配しながら俺の家まで運んだんだろ!…いや、運んでくれたことはありがとうなんだけど…。」
あれ?いい返すつもりがお礼を言ってしまった…。
「…ふん。別に心配などしておらん。…だが…MP切れで倒れることの無いよう鍛えねばな…。そうであろう?」
「ま…まぁそうなんだけど…」
鍛えられる過程で倒れそうな気がしなくもないが、それはそうだなと答える。
コルトの後に続いて歩き、20分ほど経った。
コルトは立ち止り呟く。
「そろそろよいか…」
ボフンッ!
「うおっ!」
音と共に煙のようなものがあがる。
煙が晴れると、でかい狐が現れた。
「相変わらずでかいな~…」
「いいから乗れ。あの場所へ行くぞ。」
「あの場所?」
ってどこ?と思いながら。コルトの背中によじ登る。
う~む。ツヤツヤさらさらのピカピカだ。いい毛並みだな~と堪能していると、
「では行くぞ。」
コルトはそう言い、走り出した。
「うおっ!!」
そしてまた20分ほど走り、コルトが立ち止る。
「着いたぞ。」
毛並みの堪能が名残惜しいがコルトから降りる。
「ここは…?あれ…?ここって…まさか…」
あれ…なんだか少し前にオーガと戦った場所の風景に似てる。
オーガが突進して折った木によく似たものもある…。
っていうかここって…
「…ま…まさかまたオーガと戦ったりしないよね…?」
まさかと思い聞いてみる。
「くっくっく…」
なんだその笑いは…。
無理だからな?ほんと無理だからな?
「この前全然勝てなかったんだから無理だってば!」
「くはは…。安心しろ。別にオーガと戦いはせん。しかしそんなに簡単に怯えていては勝てるものも勝てんぞ。」
「う…」
そうは言っても、本当の命のやりとりの戦いなんてしたこと無かったし…。
「まぁよい。それでは始めるか。」
「お、おう!」
お、始まるぜ!
「というか、コルトはその姿のままなのか?」
でかい狐の姿のまま俺の前にいるコルトに人の姿に戻らないの?と思い聞いてみる。
「わたしのMPを使うにはわたしに触れていなければならないのだろう?この姿の方がやりやすいであろう。とりあえず、適当にわたしに背を預けろ。」
「なるほど…。」
そう言われたので…
もふっ…
伏せのような体勢のコルトの腹の部分にもたれかかる。
ここの毛はつやつやサラサラなんだけど、他の所よりふわふわしていてモフモフなのだ!
「も…もふもふだっ!」
その感触に思わず撫でる…。
「…なにをもふもふしているのだ…。」
「あ、ごめん…つい…」
これはコルトももふもふって言うんだ…。
と思いつつ、つい撫でてしまったことを謝る。
「…ふん。まあよい。クルス、ではそうだな火の球をあの木に向かって撃ってみろ。出来るはずだ。」
「お、おう!」
おお!火の球を撃つ魔法!
これはたしか「ファイアボール」という魔法だ。
家だと火事になりるかもしれないと禁止されているので初めて放つ魔法だ。
火の球は「ファイア」を出す感じでいいはず…。
あとはそれを発射する感じだ。
う~ん…そうだ。
…バッティングセンターにあるボールを発射する装置になった気持ちでやってみよう…。
そうだな…この際、夢の160km/hで行ってみよう。
魔法を出すイメージを固めた俺は標的となる木に狙いを定め、魔法を放った。
「ファイアボール!」
ボッ!!
俺が魔法を唱えた瞬間、手の平から放たれた火の球は木をめがけて飛んでいく。
「おお!」
やったぜ!さすが!
ボフッ
火の球は木に命中し、そう音を立てて消失した。
木の火の球が当たった個所は黒く焦げ、少しえぐれている。
「おお…。すご…。」
結構威力あるな…。それになんだかイメージしたよりちょっと速度も速かったな。
これは街中とかでも使ったら危なそうだ…。
「ほう…。まあ最初はこんなものか…。では次はあの木を倒してみろ。」
倒す…。貫通させればいいのかな…。
「穴を開ければいいってことか…。う~ん…」
「なにをしている…早くしろ。もっとぎゅっとすればよいであろう。」
魔法の密度を上げるということか…?
「……もっとMPをつぎ込んで火の球の温度を上げろということか?」
コルトの説明(?)は難解なので一応意図することを確認しておく。
「そう言っているであろう。ほれ、やってみろ。」
………
とりあえず、しのごの言わずにやってみる。
火の魔法は同じ大きさの火の球をイメージしてMPの消費量を上げると温度が上がる。
「ファイア」を練習している時に気付いたことだ。
ちなみに大きさのイメージを固定しない場合はMP分体積が増える。
…よし。今度はさっきより3倍くらいMPをつぎ込む。
俺の手から放たれる野球ボール程の火の球にぎゅっと熱量をつぎ込むイメージを持ち、
もう一度魔法を唱える。
「ファイアボール!」
ボッ!!
ボシュッ!
火の球は木に見事命中。
…そして、火の球が当たった個所には丸く穴が開いていた。
…ミシ…ッ…ミシミシ…ドサァ!!
穴が開いた木はその重量を支えることができなくなり、地面に倒れた。
「おお!見た!?」
俺はうれしくなり、やったぜ!とコルトの方を振り返る。
「ふん。では次だ。どんどん行くぞ!」
そう言うと、コルトは次々と、放つ魔法の指示を与える。
2本まとめて貫通…3本まとめて貫通…5本まとめて貫通…
「ファイアボール!」
「ファイアボール!…ファイアボール!!」
ミシミシ…ッドサァ!
ミシミシ…ドサァ!!ドサッ!!
その指示に従い魔法を放つ。
ふふん。結構うまくないか?俺。
「ファイアボール!ファイアボール!」
「ファイアボール!…ファイアボール!!ファイアボール!!!」
ミシミシ…ッドサァ!ドサァ!!
ミシミシ…ドサァ!!ドサッ!!ドサァ!!
「…な…なぁコルト…」
「ん?どうした。なかなかうまいぞ。」
「これだとどんどん木が無くなっちゃうぞ…?」
俺からファイアボールが放たれるたびに木がドサドサ倒れていくのでちょっとまずくない…?と声を掛ける。
「木などまだこんなにたくさんあるではないか。なにが問題なのだ?」
「いや森だからそりゃ木はたくさんあるんだけど…。う~ん…。」
「…めんどうなやつだ。…それでは、倒れた木に穴があかない程度…そうだな。木の幹半分までえぐるよう調整して火を撃ってみろ。」
「…お!…おう!」
なにか俺の気持ちを察してくれたのか、今度は逆に火の出力を下げる調整をして魔法を練習する。
「ファイアボール!」
「ファイアボール!…ファイアボール!!」
…
……
………
コルトのMPを使いなかなかいい感じに練習出来ている。
「ふぅ…。…ゴクッ…ゴクッ…」
喉が渇いた俺は持ってきた水筒から水を飲む。
「わたしのMPも減ってきたし、次はいつもの魔力の感覚を掴む練習と…回復魔法の練習だな。減ってきたと言ってもいつもより存分にできるな…。」
「…え?今日は火の魔法の練習だけでも俺は…それに今日はもう1回「ヒール」やったから…」
そうそう、回復魔法については最初にコルトが俺の血を舐める時に使ったしもう…
「1回ではうまくならんぞ?それに今日はせっかくだ…。この姿で修行をつけてやろう。少々の怪我なら治せるであろう?」
そういうと、コルトは狐の姿のまま立ち上がった。
「え?修行をつけるというのは…」
「どうした。準備しろ。いくぞ!」
ドゴッ!!
「わわっ!少々の怪我じゃすまないだろ!!」
なんとか避けた俺は必死に訴える。
「しゃべっている暇があったら反撃の一つでもしろ。魔法を使ってもよいぞ?まあ、今のクルスの魔法ではわたしに傷ひとつ付けることはできないがな。くっはっは。」
「言ったな!」
ぬう!そんなに言うなら、やってやる。
「ファイアボール!」
ボッ!!
まんまと挑発に乗ってしまった俺だが、
なんかあったらちょっと怖いので、火の球の出力は木を貫通しないくらいのやつで撃ってみた。
ボシュッ!
火の球はコルトに命中。
「あ…。ごめ…だ…大丈夫か…?」
ちょっと不安になった俺はそう聞いてみる。
「ん?なにかしたか?」
コルトは平然としながらそう答える。
火の球が当たったはずの場所には傷ひとつついておらず、ツヤツヤさらさらのピカピカの毛が風になびいていた。
「え…?うそ…。」
うむ。これは1mmも勝ち目が無いぞ?と悟った俺は、コルトの攻撃を必死に避ける他なかった。
「ほれ。魔力が乱れておるぞ?集中しろ!」
ドゴッ!!
ドガァ!!
「うわぁ!!ちょっ…。いたっ!待ってタイム!!」
「本物の戦闘では誰も待ってはくれんぞ?」
ドゴッ!!ドガァ!!
ドガァ!!ドゴッ!!ドガァ!!
「そ…そうだけど!!いたっ!ちょっ…うわあっ!こっ…こっからセーフティーゾーン!!」
「わけのわからんことを言ってる暇がまだあるようだな。」
ドゴッ!!ドガァ!!
「いたっ!ちょ…セーフティ…」
ドゴッ!!ドガァ!!
ドガァ!!ドゴッ!!ドガァ!!
\ピコーン/
スキル
・魔力操作LvLv27 → 28 (1UP)
・身体強化LvLv11 → 12 (1UP)
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魔法「ファイアボール」
属性:火
魔素を熱量に変換、大気に着火し、発射する。
熱量=(((①消費MP÷10)x魔力)x(1+魔力操作Lv÷100)))
発射速度(km/h)=(②イメージした速度)x(1+魔力操作Lv÷100)
合計消費MP:①消費MP+(②イメージした速度÷5)
発動条件:熱量250以上、魔力操作Lv5以上、発射のイメージが明確であること
有効射程(m):発射速度÷10
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