【3話完結】家族の形

もえこ

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『今、どこにいますか…?』
           
    私は私自身に問いかける。


私は今、自宅で元気に過ごしています。

私が今いるのは… …
もう…真っ白な壁に囲まれた、あの場所じゃない…。

真っ白な服を着た優しい人たちに囲まれた、あの場所じゃない。
沢山の…幸せな生と…悲しみに暮れる死が…交じり合うあの…明るくて、暗い…そんな場所じゃない…。

普通に…元気に毎日…
ずっと行けなかった高校にも今は普通に通えてるし、部活だって。
お父さんとお母さんと、明るいお姉ちゃんと家族4人で暮らせて、本当に幸せ。

『今、どこにいますか…?』

   私は… 香織だ…  香織 …  

心臓に…大きな欠陥を抱えていて…
いつ…本当にいつ、どうなるかわからなかった…。

私が高校1年の時に、突然バスの中で倒れてから…
お父さんもお母さんも…お姉ちゃんも、ずっと病院で私につきっきりで毎日泣いていた…

だって、ずっとずっと…私の症状が良くならない… もう…私もダメだと思った… 

本当に悲しいけど、みんな、バイバイって…
意識が…生きる力が…途絶えそうになった 

        でも… 

遠い空の向こうから… 沢山の…本当に沢山の人の涙と愛を吸い込んだ、誰かの…   
        
私に届けられた誰かの大切な…もの

その、大切なものが…今…
私を…こんなにも明るく、輝かせてくれている…。

   本当にありがとう…。
  ずっと…絶対、大事にします…

      

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