16 / 37
ご教示
要は
しおりを挟む
下手… 駄目…
俺の脳内に、男に言われた忌まわしいワードがぐるぐると回り始める。
「おい、どうした…?マジでおまえ腰抜かしてんじゃねえ…?そんなに俺のキス、良かったか…?率直に言って、どうよ…?」
男が…さも、自信ありげにニヤリと笑う。
口に出しては死んでも言う気はないが…
正直に言うと…
男のキスは…恐ろしいほどに良かった…
キスが上手いとはあんな感じを言うのだろう…舌使いが…その、強引な唇の塞ぎ方が…
ヤバい… なんか変に…ぞくぞく、した…
俺は男だが、相手が女なら…たまらない気持ちになっただろう…
ふと、男が…強面だが、物凄く整った顔をしていることに気付く…
勝手な印象だが、派手な女性が好みそうな顔…そして、危険なオーラをその身体…全身から発する男…
「おいこら…おまえ、無視すんなよ…たかがあの程度のキスくらいで、まさか、昇天しちまったわけ…? くくっ… 」
「だ…誰がっ…!!」
明らかに、男におちょくられている…
俺は必死に、言葉を続ける。
「あの…ですね…俺が相談したのはあくまで、その…ムードとかそういう…雰囲気的なもので…」
「アホか、おまえ…ムードとか知るか…そんなもんはその場の雰囲気でなんとかなんだよ…要はな…技術、だよ…
セックスは技術だ。
ムードとかへったくれとか、知るか…セックスは本番の技術…マジで、それに尽きる。
どれだけ本番前にムードを良くしようが、いざやったらド下手だった… とかさ…
そんなん、むしろ逆に痛い奴になり下がるぞ…」
「 …ぎ… 、 …技術… 」
俺は、男の堂々としすぎた回答に、
しばらくの間、反論を忘れた…
俺の脳内に、男に言われた忌まわしいワードがぐるぐると回り始める。
「おい、どうした…?マジでおまえ腰抜かしてんじゃねえ…?そんなに俺のキス、良かったか…?率直に言って、どうよ…?」
男が…さも、自信ありげにニヤリと笑う。
口に出しては死んでも言う気はないが…
正直に言うと…
男のキスは…恐ろしいほどに良かった…
キスが上手いとはあんな感じを言うのだろう…舌使いが…その、強引な唇の塞ぎ方が…
ヤバい… なんか変に…ぞくぞく、した…
俺は男だが、相手が女なら…たまらない気持ちになっただろう…
ふと、男が…強面だが、物凄く整った顔をしていることに気付く…
勝手な印象だが、派手な女性が好みそうな顔…そして、危険なオーラをその身体…全身から発する男…
「おいこら…おまえ、無視すんなよ…たかがあの程度のキスくらいで、まさか、昇天しちまったわけ…? くくっ… 」
「だ…誰がっ…!!」
明らかに、男におちょくられている…
俺は必死に、言葉を続ける。
「あの…ですね…俺が相談したのはあくまで、その…ムードとかそういう…雰囲気的なもので…」
「アホか、おまえ…ムードとか知るか…そんなもんはその場の雰囲気でなんとかなんだよ…要はな…技術、だよ…
セックスは技術だ。
ムードとかへったくれとか、知るか…セックスは本番の技術…マジで、それに尽きる。
どれだけ本番前にムードを良くしようが、いざやったらド下手だった… とかさ…
そんなん、むしろ逆に痛い奴になり下がるぞ…」
「 …ぎ… 、 …技術… 」
俺は、男の堂々としすぎた回答に、
しばらくの間、反論を忘れた…
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
19
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる