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ご教示

え…そこも?

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男の手が…下に伸びる…

「ちょ、待って… あの、 … !!」

俺の身体を押さえつけた状態で…男があまりにも軽やかに、俺のズボンのベルトを抜き去る。

嘘… こんな、ことまで… 実践  … !?
このままだと、全部脱がされる… ありえない…

「や、っ… やめ…  … もう、本当に、お金、いい…ですから 」
必死に逃れようと、身をよじる…
でも、男の力が強すぎて、全く抜け出せない…

「はあ~~ん…?これからだろう… ?まあ、任せとけ… 」

男は一切俺の話を聞いてはくれない…
俺の両腕を容易く、ベッドに押さえつけ… 一気に…俺のそれを引き下ろす…  

いきなり、外気に触れる俺のそこ…「…っ…!?」衝撃で、一瞬、声が出なくなる…

「おお~~ …やっぱ、予想通りだな…かなり薄いし…色とか、俺のと全く違うな…マジで、綺麗だな…肌が白いと、ここもこんななんだな…ふー-ん…」

ひゅう~っと、口笛を吹いて…男が俺の裸を…全裸を…面白そうに、鑑賞している…

「や…やめて、ください… 見るな… 」

「おまえ… まあまあ立派なの… 持ってんじゃん…なのに、なんで下手なの…?」

直球で…とんでもないことを聞いてくるデリカシーのない男…

こっちが聞きたい… でも、今まで付き合ってきた女性に言わせれば…
男の言う通り…どうやら、俺のセックスは駄目らしい… 

俺が黙っていると… 男が笑う。

「まあ、いいか…じゃあ、とりあえず触るぞ…ここ… 」

「え!? … あっ…う、… やめ、 何して… ああ… くっ…」

まさか…男が俺の…それに…

男のそれに…触れてくるなんて、予想もしてなかった俺は、小さく叫ぶ…
手のひらでゆるゆると…強弱をつけて、刺激される… 
「は、あっ… は、  んん… ん、」

「んーー…  さすがにすぐには、勃たねえか… まあ…見てろ… 」

男があやしい顔つきで、いやらしく舌なめずりをする…  
これって、本当に必要なレッスンか…? 
女を上手に…抱くために… 
ここを、こうすることが…本当に、必要… …なんですか…?

俺は、男が始めた信じられない行為に…うっすらと疑問をおぼえながらも… 
巧みに上下する男の手のひらの動きに、

        恥ずかしいほどに、呼吸を荒くした…。



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