【ミステリー】質問の答え

もえこ

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帰宅

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「ただいま…」

もう、夜の10時を過ぎていた…。

こんなに遅くなるのは久々かもしれない…。
リビングからうっすらと明かりが漏れている。

私は少しの緊張を覚えながら、リビングに足を踏み入れる。

「ただいま…おじさん。」

「お帰り、美優…ああ…もう、10時か…」

おじさんがパソコンの画面から目を離して、ゆっくりと時計を見上げる…。

「…遅くなってごめんなさい…」

「いや、全然…飲み会かな…?珈琲でも淹れようか…美優も飲む…?」

「…うん…飲みたいかも…ありがとう。」

私は一旦部屋に戻り、上着を掛け、バッグを机の上に置く。

「今日…思い切って、話してみようかな…」ぼそりと呟く…。

実は、おじさんにはいまだ、彼氏が出来たことすら話していない…。

なかなか自分から彼氏が出来たなどと報告はできずに、今に至る。
でも、いずれ言うことになるのなら…この機会に、一気に話してみようか。

そう思っていたのに…。

おじさんがあんな風な態度になるなんて、私は…想像すら、していなかった…。

そこにあったのは、恐怖… 

おじさんに恐怖心に似た感情を抱いたのは、
初めてのことだった…。



 





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