【完結】僕のしたこと

僕は人気者

僕は毎日、小学校へ行く。

全然自慢じゃないけど、友達は、めちゃくちゃ沢山いる。
僕の言うことを聞いてくれるような友達が、本当に沢山いるんだ。


僕が一言、
「あいつ、むかつくな…」って言えば、
俺の友達がその子に、こっそり意地悪をしてくれる。

僕が一言、
「あーお腹すいた…学校帰りになんか、食べたいなっ」て言えば
俺の友達が帰りにこっそりお菓子をくれたり、ジュースをくれたりする。

僕が一言、
「あーなんか、かったるいな…新作のゲームやりたいな」って言えば
僕の友達が新しいゲームのソフトを貸してくれる。



僕の友達の数は…本当にすごいんだ。

誰でも僕の言うことを聞いてくれるし、僕を毎日、楽しませようとしてくれる。

給食の時間だって、僕の周りにわんさか友達が寄ってくるし、
トイレ休憩の短い時間でも、僕の周りには人が集まってくる。

僕はクラスの…いや、小学校全体の、人気者なんだ。

…え…なんでかって…？
それはきっと、僕の生まれついての性格、なのかな…？困ったもん…だけど。

とにかく、僕は男子にも女子にも人気者で、毎日楽しく学校生活を送っていたんだ。


そう、ある日、他の小学校から、転校生の、あの子がやってくるまでは…


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく