【完結】ダメなのはわかってる、それでも。

もえこ

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彼の意図は

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三日間の旅行が終わり、
またいつもの日常に、戻りつつあった。

最初の日は、沈む気持ちにはなったものの、
三日間通してみると効率良く観光スポットを巡ることもでき、その後大きなトラブルもなく、過ごせたように思う。

私の内心はともかく、何よりも子供が喜んでいた。それだけで、意味のある旅行だったと私には思えた。

克之からは、あれから一度も連絡がないままだ。

私は少し困惑していた。

やはり彼はあの時、少し酔っていたのではないか。
私が旅行の不満を吐露したせいで、
普段の克之であれば言わないであろう、あのような台詞を、私が言わせてしまったのではないか。

このままではやはりいけない。
私から連絡してみようか。やはり、克之の意図を確認すべきなのかも、しれない…

私は意を決して、夜の家事を全て終えて、家族がいない時間を見計らい、携帯を手にする。

「こんばんは。お元気ですか?
先日東京から帰ってきました。佐山さんはご実家でゆっくりできましたか?」

さらに、続ける。
もう、悩むのはやめよう、思い切って本題に入ろう…そう思った。

「佐山さん、実は私、あれからずっと気になっています。きっと、私のせいですよね、私の度重なるふざけた発言で、真面目な佐山さんを…惑わせてしまいましたよね。すみませんでした、これからは発言に気をつけます。」

これで、良い…

返事が来るかどうかもわからないけど、このモヤモヤとした気持ちのままでは、私はきっと前に進めない。

  私は思い切って、送信ボタンを押した。  

                
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